【はじめてのサポーター】チームの応援が生きがいや週末の楽しみに。勝利したときの幸福感は格別!【はじめてをはじめる#29】

生活

【はじめてのサポーター】チームの応援が生きがいや週末の楽しみに。勝利したときの幸福感は格別!【はじめてをはじめる#29】

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やってみたいけれど一歩踏み出せない、新しい趣味を見つけたい。そんな人の背中をそっと押す企画「はじめてをはじめる」。

今回のテーマは、「サポーター」です。

2021年9月から、サッカーワールドカップカタール大会のアジア最終予選が始まります。カタール大会はいまのところ、有観客で開催予定。サッカー日本代表が見事最終予選を突破したら、いちサポーターとしてワールドカップを現地観戦してみたい。

そのためにもまずは「立派なサポーターにおれはなるっ!」と考えたけれど、そもそもどういう人をサポーターと呼ぶのだろう?

どうしたらサポーターになれるのか。そして、サポーターの魅力はいったい何なのか。気になったので、サポーターについて調べてみました。

サポーターについて調べてみた

サポーターとは、支持者や後援者を意味する言葉だそうです。日常生活では、スポーツチームを応援している人に対してよく使われますよね。

とくに、サッカーで特定のチームを応援している人のことをサポーターと呼ぶのが一般的です。

そんなサポーターのなかに、人一倍熱い想いを持って活動している人がいます。Jリーグチーム・北海道コンサドーレ札幌とサッカー日本代表のサポーター、村上アシシさん。

アシシさんは、サポーターとしてチームを応援するだけでなく、サポーターに対するサポート活動を行って生計を立てている「プロサポーター」でもあります。

今回は、プロサポーター・村上アシシさんに取材を申し込み、サポーターの魅力やスタジアム観戦の楽しみ方などを伺いました。

サポーターは、クラブやチームにポジティブな影響を与える人

2018年ロシアワールドカップ、モスクワの聖ワシリイ大聖堂の前で

新妻

アシシさんが考える「サポーター」とは、どのような人ですか?

アシシさん

クラブやチームにポジティブな影響を与えるすべての人が、サポーターだと思います。

スタジアムに行って応援するのはもちろん、公式グッズを買ってクラブにお金を落とすこともひとつのサポートですよね。スタジアム観戦が初めての人を誘って応援に行くことにも非常に価値があります。

新妻

ただ試合を観戦するだけの人も、サポーターと呼べるのでしょうか。

アシシさん

もちろん、サポーターというくくりのなかには入ると思いますよ。

例えばサッカー日本代表の試合をテレビで観て、視聴率に貢献しているのであれば、それもれっきとしたサポーターだと思います。

新妻

サポーターの定義は意外と広いんですね。

アシシさん

はい。サポーターとしてクラブやチーム、日本代表をサポートする方法は、いたるところにあると思っています。

新妻

サッカーのサポーターは、どういう人たちが多いんですか?

アシシさん

現地観戦しているサッカーサポーターは、サッカーに人生を捧げている人が結構います。

一方で、ライトな感じで「週末暇だからサッカーを観に行くか」という人もいますよ。スタジアムに行けば知り合いに会えるから、という理由で来てる人もいます。

熱狂的な人もそうでない人も、本当にいろいろなサポーターがいますね。

はじめての現地観戦では、スタンド席で応援歌や手拍子を覚えるのがおすすめ

2018ロシアワールドカップのスペイン対ロシアの試合

新妻

はじめてサッカー観戦に行くときは、どのエリアで観るのがよいのでしょうか?

アシシさん

例えばJリーグの試合を観に行くときに、その試合がホーム戦(※)ならメインスタンドやバックスタンドで観るのがおすすめです。

そこでゆっくり試合を観ながら、応援歌や手拍子の仕方を覚えるのがいいと思います。

※ホーム戦:自分のチームの本拠地で行う試合。

新妻

「ゴール裏」ではないんですね。

アシシさん

ゴール裏には、ゴール裏ならではのルールがあったりするんですよね。

試合中は立って応援しなきゃいけないとか、コロナ禍で声を出せないから頭の上で手拍子をするとか。そういうのは、はじめてだとわからないと思うので。

新妻

アウェイ戦(※)の場合は、どのエリアがおすすめでしょうか。

※アウェイ戦:相手チームの本拠地で行う試合。

アシシさん

アウェイの場合は、アウェイゴール裏に行くのもありですね。アウェイ戦に来るサポーターが少ないので、アウェイゾーンに人がいるのは喜ばれると思います。

新妻

アシシさんおすすめのスタジアムはありますか?

アシシさん

国内だと、柏レイソルの本拠地「三協フロンテア柏スタジアム」、ガンバ大阪の本拠地「パナソニックスタジアム吹田」がおすすめです。客席とピッチの距離が近くて、臨場感がありますよ。

柏レイソルの本拠地「三協フロンテア柏スタジアム」

ガンバ大阪の本拠地「パナソニックスタジアム吹田」

アシシさん

応援が解禁されたら、「埼玉スタジアム2002」で浦和レッズサポーターの応援を観るのも、ひとつのエンターテイメントとして面白いと思います。

浦和レッズサポーターのコレオグラフィー(サポーターが紙などを持って作る人文字)は圧巻

新妻

スタジアムに行ったらユニフォームやタオルマフラーは買うべきですよね?

アシシさん

お金があればでいいと思います。マストではないです。

新妻

それじゃあ、スタジアムに持っていくべきものは?

アシシさん

可能なら、応援するチームのチームカラーを意識したシャツを着たほうがいいですね。

少なくとも、対戦相手のチームカラーと同じ色の服を着るのは避けたほうがいいと思います。気まずい空気になる可能性があるので。

新妻

手軽に観に行けるんですね!ちなみに、Jリーグは感染対策が徹底されているのでしょうか?

アシシさん

もちろんです。Jリーグと各クラブが感染対策の周知徹底をしていることもあり、Jリーグでは観客のクラスターが起きていないんです(2021年7月現在)。これはすごい成果だと思います。

サポーター側も、クラスターが起きてクラブに迷惑をかけたくないという思いがあるので、感染対策に対する意識はかなり高いですよ。

応援しているチームが勝ったときは、至福の感覚を味わえる

2014ブラジルワールドカップでブラジルサポーターと記念撮影

新妻

やっぱり現地観戦は盛り上がりますか?

アシシさん

そうですね。一番わかりやすいのはサッカーのワールドカップだと思います。

ワールドカップは世界中のサポーターが現地の高揚感を楽しんでいて、大会期間中はずっとフェスティバルみたいなんですよ。それは現地に行かないと味わえないし、一度行ったらやみつきになりますね。

新妻

現地に行かないと味わえない雰囲気がある、と。

アシシさん

はい。サッカーの場合は、スタジアム全体に応援歌が流れて、それをみんなで歌ってスタジアムの雰囲気をつくるのですが、その一体感や臨場感を味わえるのも現地観戦の醍醐味ですね。

新妻

応援歌をみんなで……!!そういった声援が選手の後押しになるんですね。

アシシさん

もちろん声援やスタジアムの雰囲気がチームの勝率に影響を与える傾向はありますが、最近はその影響が徐々に減ってきているようです。

コロナ禍で声援を送れないのも影響していると思いますが、最近はホームでもアウェイでも勝率があまり変わらないというデータも出ているみたいで。

新妻

えっ!それは知りませんでした。それでも応援を続けるんですか?

アシシさん

人間には「コントロールできないものをコントロールしたい欲」というのがあって、その欲が達成されたときにアドレナリンやドーパミンがドバーっと出て、ものすごい興奮や幸福感にひたれるんですよ。

新妻

応援をしていると、その興奮や幸福感を味わえる?

アシシさん

そうです。応援が報われない試合も多いですが、必死に応援を続けてチームが勝ったときには、何もかもが満たされたような至福の感覚になります。あの感覚はまさに中毒性がありますね。

そして、勘違いだとわかっていても「ぼくらの応援でチームを勝たせたぞ」という気持ちになるんですよね。

新妻

なるほど。アシシさんがその幸福感に最もひたれた瞬間はありますか?

アシシさん

2016年J2リーグ第41節、ジェフユナイテッド千葉対コンサドーレ札幌の試合ですね。その試合は、コンサドーレが勝てばJ1昇格がほぼ決まる重要な一戦で。

アウェイの試合だったんですが、コンサドーレサポーターが大挙して千葉に押し掛けて、皆決死の覚悟で応援を頑張りました。

そうしたら、後半アディショナルタイムに神がかった逆転ゴールが決まって勝利。あのときの達成感や幸福感は格別でした。

新妻

その感覚を味わえるのが、サポーターの”特権”なんですね。

アシシさん

そうですね。それにサッカーの試合を観に行けば、普段絶対に知り合えないような年齢や業界の人と出会えるんですよ。

そういう人たちと仲良くなって一緒に盛り上がっていると、「非日常」を味わえるんです。それをひとつの生きがいや週末の楽しみにしていると、人生が豊かになると思っています。

新妻

スタジアムでの非日常が、日常を豊かにする。

アシシさん

はい。例えば普段の生活で仕事や勉強がうまくいかないときって、人生がゼロ点のように感じてしまうじゃないですか。

でもサッカー観戦のような趣味や夢中になれるものがあれば、「自分の人生にはほかにも楽しみがある!」と思えて、日々の生活が彩られますよね。

2005年のコンフェデレーションズカップでサッカー観戦にハマる

2016リオデジャネイロ五輪 観光地セラロンの階段にて

新妻

アシシさんがサポーターになったきっかけを教えてください。

アシシさん

2005年に、ドイツで行われたコンフェデレーションズカップを現地で観たのがきっかけです。

日本代表がブラジル相手に2対2で引き分けた試合にすごい衝撃を受けて、それでハマりました。

新妻

それ以前はあまりサッカーを観ていなかったんですか?

アシシさん

はい。もともとはサッカーをするのも観るのも好きだったんですが、中学3年生のときにサッカー部でレギュラーを取れずに挫折してしまって。高校からはサッカーから離れた生活をしていたんです。

新妻

そうだったんですね。いつからサッカー熱が再燃したのですか?

アシシさん

2000年に社会人になってからフットサルをするようになって、そこから少しずつサッカーに回帰していきました。

2002年には日韓ワールドカップが開催されて、日本中が盛り上がったじゃないですか。ぼくもそのときから日本代表を応援するのが楽しいと思い始めましたね。

新妻

コンフェデレーションズカップの翌年には、ドイツワールドカップを観に行かれたんですよね。

アシシさん

そうです。日本代表がコンフェデレーションズカップのグループステージで負けて落ち込んでいたら、一緒に応援していたサポーターの人に「来年またドイツに来ればいいんだよ」と言われたんですよ。

そのときに、なんというかびびっと電流が走るような感覚で「そうか。コンフェデは終わっても、また来年本番のワールドカップがあるんだ」と気付いたんです。

それでドイツワールドカップの現地観戦を決意し、あれ以来毎年のように日本代表の国際大会には現地に足を運んでいます。

新妻

ワールドカップ期間中、お仕事はどうされたんですか?

アシシさん

ドイツワールドカップのときは、3か月間の自己都合休職を利用して現地観戦しました。

日本に帰ってきたあともサラリーマンに戻る気持ちにはなれず、ワールドカップ後に会社を辞めてビジネスコンサルタントとして独立しました。

新妻

コンサドーレ札幌を応援するようになったのもその時期ですか?

アシシさん

いや、日本代表サポーターになったあと、しばらくはJリーグに興味がなかったんです。

新妻

それがなぜ、Jリーグを観るように?

アシシさん

日本代表サポーターは、Jリーグのチームも応援している人が圧倒的多数なんですよね。

そういう人たちに「ぼくは日本代表しか応援してなくて、Jリーグはあまり観ないんだ」と言うことに引け目を感じていたこともあって、自分もどこかのチームを応援しようと決めました。

新妻

応援するチームをコンサドーレ札幌に決めた理由は?

アシシさん

ぼくは札幌出身で、地元に思い入れがあったんです。

ぼくが応援し始めた2010年頃、コンサドーレ札幌はあまり強くなかったんですが、チームの強さでは決めませんでした。

「サポーターがひとりでも増えればいい」という想いで、プロサポーターとして活動

本業はビジネスコンサルタントである村上アシシ氏

新妻

いまでは「プロサポーター」としても活動されています。

アシシさん

サポーターに対するサポート活動で生計を立てられるようになり、「お金をもらって稼いでるということはプロだな」と思ったので、プロサポーターを名乗っています。

新妻

なぜサポーターに対するサポート活動を行うようになったんですか?

アシシさん

サッカー日本代表を追いかけて海外に行っているときに、スタジアムの情報やチケットの購入場所などをブログや動画でひたすら発信していたんですよ。サッカーファンが増えるきっかけにもなればいいなと思って。それがそもそものきっかけです。

新妻

自身の情報発信が、プロサポーターの原点。

アシシさん

そうです。その情報を多くの人が見てくれるようになったんですが、周りの人から「何でこれを無償でやっているの?」と言われて。

ぼくも情報発信を持続的に行うためには対価をもらったほうがいいと思ったので、有償に切り替えました。

新妻

ワールドカップ前は、現地に下見に行かれていますよね。

アシシさん

自分が知りたいからというのもあって、2014年のブラジルワールドカップから大会前に下見に行っています。そのときから、現地で得た情報をまとめて電子書籍として出版しています。

また、2018年のロシアワールドカップのときはオンラインサロンを開いて、現地観戦に不安を抱いている方々のサポートを行いました。現地に行くサポーターがひとりでも増えればいいなという想いもあって。

新妻

海外のサポーターに比べて、現地観戦する日本のサポーターは少ないんですか?

アシシさん

少ないです。ロシアワールドカップの日本対コロンビアを観に行ったとき、約2~3万人のコロンビアサポーターに対して、日本のサポーターは約2~3千人でした。

GDPで考えれば国の豊かさは日本のほうが上だし、ロシアまでの距離も日本のほうが近いのに、どうしてコロンビアサポーターのほうが10倍も多いのだろうと思いましたね。

新妻

10倍は大きな差ですね……。

アシシさん

とはいえ、日本もワールドカップの試合は視聴率40%を超える国なので、絶対にポテンシャルはあると思います。あとは現地に行くかどうかですね。

2014ブラジルワールドカップではブラジル人に日の丸ハチマキを配った

新妻

アシシさんは、現地に行く人を増やすために活動されている。

アシシさん

そうです。「お金や時間がない」という理由で現地観戦に行かない人たちがいるのですが、ぼくの持っているノウハウがあればお金や時間などの不安をひとつひとつ取り除けると思っています。

だからそれを周知して、現地観戦するサポーターをどんどん増やしていきたいです。いまは来年のカタールワールドカップに向けて、どのタイミングでオンラインサロンを開くべきか考えていますね。

新妻

プロサポーターとして、アシシさんが目指しているものはありますか?

アシシさん

日本のワールドカップ優勝と、北海道コンサドーレ札幌のタイトル獲得です。

先ほど「コントロールできないものをコントロールしたい欲」の話をしましたけど、コントロールできないとは言いつつも、声援を送ったり、情報発信をすることで、日本代表やコンサドーレ札幌に0.1%でも貢献できると思っています。

新妻

最後に、サポーター初心者に向けてメッセージをお願いします!

アシシさん

もしサッカー観戦に行きたいと思ったら、まずはサッカーに興味を持ったほうがいいですよね。

だから現地観戦に行く前に、テレビやDAZN(※)で試合を見てみるのがいいと思います。

DAZN(ダゾーン):Jリーグなどの試合を放送する映像配信サービス

新妻

まずは興味を持つことが大事ですね。

アシシさん

そうです。例えば、日本代表やJリーガーのなかにお気に入りの選手を見つけて、その人を応援するという理由でもいいと思います。

その選手のSNSをフォローして、私生活や普段の言動を見て興味を持ったら、スタジアムに足を運んでみてください。

サポーターをはじめる費用

サッカー日本代表の観戦チケット3,000円~9,000円程度
Jリーグの観戦チケット2,000円~6,000円程度
サッカー日本代表・Jリーグ各チームのユニフォーム10,000円~17,000円程度
タオルマフラー2,000円程度
DAZN月額1,925円
※記載しているチケット・ユニフォーム・タオルマフラーの料金はあくまでも目安です。

貯金をして現地観戦する!

「はじめてのサポーター」先生の紹介

本日の講師村上アシシ
ツイッターhttps://twitter.com/4JPN
インスタグラムhttps://www.instagram.com/4japan/
ブログhttps://atsushi2010.com/

プロサポーター・ビジネスコンサルタント・著述家。
1977年札幌生まれ。北海道コンサドーレ札幌のサポーター兼個人スポンサー。サポーターに対するサポート活動で生計を立て、「プロサポーター」として活動中。10年以上続けた「半年仕事・半年旅人」から「半年仕事・半年育児」にライフスタイルをシフト中。

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