【はじめてのグラレコ】絵や図を用いたグラフィックレコーディングでアイデアや情報をシェアしよう!【はじめてをはじめる #19】

生活

【はじめてのグラレコ】絵や図を用いたグラフィックレコーディングでアイデアや情報をシェアしよう!【はじめてをはじめる #19】

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やってみたいけれど一歩踏み出せない、新しい趣味を見つけたい。そんな人の背中をそっと押す企画「はじめてをはじめる」。

今回のテーマは、「グラフィックレコーディング」です。

ある日、編集部のスタッフにこんなことを聞かれました。「佐藤さん、グラフィックレコーディングって知っていますか?」

正直、まったく初めて聞く単語。「知らないです……。何ですか?」と尋ねると、「これです、これ」と、URLが送られてきました。それは、くぼみさんという人のnote.のページ。

くぼみ📙はじめてのグラフィックレコーディング|note

見てみると、グラフィックレコーディングとは、「絵や図を用いて議論やアイデアを可視化する手法」と書かれています。なんだか仕事に役立ちそうだけれど、「びっくりするほど絵が下手な私には、遠い世界のお話……」と思ったのです。

しかし、くぼみさんの著書「はじめてのグラフィックレコーディング」の表紙の帯に「絵が苦手な人もできます!」という文言を発見! 「え、絵が苦手でもできるの……?」。一筋の光を見つけた私は、真相を確かめるべく、くぼみさんこと久保田麻美さんに取材を依頼。

グラフィックレコーディングの基本や、仕事や日常生活での活かし方などについて、教えていただきました。

人は視覚で考える生き物。絵や図で対話することで、さまざまなメリットが生まれる

佐藤

恥ずかしながら、グラフィックレコーディング(以下、グラレコ)という言葉を知りませんでした。そもそもグラレコとは、どんなものなのでしょうか?

くぼみ

ひと言で言うと、「議論の可視化」ですね。

佐藤

絵や図で会議の内容などを表現するということですね。

くぼみ

はい。会議やワークショップなど、人と人とが対話するシーンで、重要な議論やおもしろい話をピックアップして、それをリアルタイムで絵や図にまとめていく手法です。

佐藤

話した内容を後から絵や図でまとめるのかなと思っていましたが、そうではなくて、その場で描いていくというやり方なんですね!

くぼみ

グラレコの場合は、基本的にはそうです。議事録は会議後に共有するものですが、議論の最中に、その場で話したことを確認したり、問いを投げかけるきっかけにしたりするために描くんです。

佐藤

リアルタイムで描かないものは、グラレコとは呼ばないのですか?

くぼみ

明確な呼び分けがあるわけではありませんが、絵や図を描いて思考を整理する「ビジュアルシンキング」の考え方は共通していると思います。グラレコは、ビジュアルシンキングの中の手法の一つだと私は考えています。

佐藤

なるほど!位置づけがよくわかりました。グラレコによって生まれるメリットとは、どんなものなのでしょうか。

くぼみ

メリットは大きく分けて3点あります。一つ目は、思考力のアップ、二つ目はコミュニケーションの活性化、三つめは創造力の向上です。

佐藤

議論を可視化することによって、そんなにも良い効果が生まれるのですね!

くぼみ

そうなんです。人は、約8割の情報を視覚から得ていると言われていて、絵や図などのイメージを用いて考えることは、とても理にかなったことなんですよ。

佐藤

8割!文字や会話ベースでのコミュニケーションよりも効果的なんですね。

くぼみ

そうなんです。だから、たくさんの人に知ってほしいですね。

佐藤

くぼみさんの本『はじめてのグラフィックレコーディング』も多くの人に読まれていますが、今、グラレコが注目されているのはどうしてなのでしょうか?

くぼみ

いろんな要素があると思いますが、コロナ前と後では、少し需要の意味合いが違うかもしれません。

佐藤

と言うと?

くぼみ

まずコロナ前のお話をしますね。

佐藤

はい。

くぼみ

必ずしも一つの正解がある問いだけではなく、解決が困難な複雑な課題が、職場や学校など、さまざまな場面で増えていますよね。

佐藤

そうですね。

くぼみ

そのような難しいことを考える機会や、自分の専門領域ではない人たちとコラボレーションする場面においては、共通言語があった方がコミュニケーションが取りやすいんです。

佐藤

その共通言語として、絵や図を使ったグラレコが使われるようになったということですか?

くぼみ

はい。みんなが新しいアイデアを生み出しやすくなったり、対話しやすくなったりと、グラレコの持つメリットが注目され始めました。

佐藤

コロナ後はどうなのでしょうか?

くぼみ

リモート会議が増えて、これまで対面でコミュニケーションをとっていたときには見えていなかった課題が顕在化していますよね。知らないうちに齟齬が生まれたり、議論が宙に浮いてしまったり。

佐藤

確かに。対面だとなんとなくうまく収まっていたものが、非対面だとごまかせないというというか……。

くぼみ

そういった課題を回避するためにも、絵や図をさっと紙に書いて、リモート会議のなかで画面に映し出して見せたり、ホワイトボード機能などを使って絵や図をシェアする手法が役に立ちます。

佐藤

議論の中間地点を確認し合ったり、着地点を目で見てわかりやすく共有することができれば、誤解を生んだり、なぁなぁにしたりすることなく、会議が進められますね。

重要なのは「絵心」ではなく、聞く力と思考を整理する力

佐藤

グラレコは、どんな人に向いていますか?

くぼみ

もともと、会議やファシリテーションの文脈で生まれてきたものなので、そのような機会がよくある人には、特にフィットするはずです。でも、何かを人にわかりやすく伝えたい人、頭の整理をしたい人など、どんな人にもおすすめできるものですよ。

佐藤

私、実は驚くほどに絵が下手なんです。それでもできるでしょうか?

くぼみ

むしろ、絵が苦手な人にこそ、やってみてほしいです。絵が苦手=グラレコに向いていないということではないんですよ

佐藤

そうなんですか?

くぼみ

もちろん、絵を描くのが好きな人は、わかりやすいものを描けるという点でアドバンテージはあるかもしれません。でも、イラストレーターが必ずしもグラレコが得意かといったらそんなことはないんです。

佐藤

あぁ、確かに、そう言われてみたら、使う脳が違う気はしますね。

くぼみ

そうそう。グラレコには、話を聞く力、情報を構造化する力や整理する力が求められるので、そういうのが得意な人は絵が苦手でも好きになれると思います。

佐藤

むしろ、描きながら上達していきそうですね。

くぼみ

そうですね。絵が苦手な人は、自分のクリエイティビティに蓋をしてしまっていることが多いように思いますが、絵を描くことに抵抗をなくすことができるようになるはずですよ。

佐藤

おぉ。それはすごく明るい希望が見えます。

くぼみ

グラレコで描く絵は、アートではなく、あくまでもコミュニケーション言語。アートだと思うと、上手く描かなくちゃと思ってしまいますが、どんなに下手でも、伝わったもん勝ちなんです。

佐藤

リアルタイムで描いていくとなると、クオリティにこだわっていられないですしね。

くぼみ

それもありますね。だから、絵が得意な人はむしろ、どこかでプライドを捨てないといけない部分もあって。

佐藤

なるほど。私には捨てるものがないので、トライしやすいかもしれません!

くぼみ

みなさん、きれいに描くこと、美しく仕上げることを目指してしまいがちなのですが、グラレコの本来の目的はそうではないので、そこは十分気を付けてほしいです。手段と目的をはき違えていないか?と。

とっ散らかった頭の中を、スッキリまとめるのにもぴったり

佐藤

グラレコを、仕事以外の場面で活用することはできますか?

くぼみ

グラレコは、先ほど話したビジュアルシンキングの一つなので、いろんな形で使うことができますよ。

佐藤

例えばどんな場面で役立つでしょうか?

くぼみ

学んだことや、読んだ本、聞いた情報をまとめるのに、とても役立ちます。それを正式にグラレコとは呼ばないかもしれませんが、絵や図にしてアウトプットするという点で、考え方は同じです。

佐藤

描くことによって、頭の中を整理するということですね。

くぼみ

そうです。きちんと理解していないと、描いてまとめることはできませんから、理解を深められるし、記憶が定着しやすくなりますよ。

佐藤

ライターって、インタビューした内容を整理してから、アウトプットしなくてはいけないんですが、それとちょっと似ている気がします。

くぼみ

確かに、収集した情報をまとめてわかりやすく伝えるという点で、グラレコとライティングは通じるものがあると思います。

佐藤

そうですよね!

くぼみ

グラレコは、話し言葉をビジュアル言語に翻訳しますが、ライターさんは、読者にわかりやすく伝えるために、取材対象者から聞いたことを翻訳しているとも言えますからね。

佐藤

翻訳かぁ。そう言われてみたら、そうですね。

くぼみ

最近は、いろいろな職業の人が、 SNSなどで手描きの図解やイラストを使って情報発信をしているんです。画像を見るだけで、その人が伝えたいことがわかるので、情報発信との相性が良いと思います。

佐藤

例えばみなさん、どんな情報を発信しているのでしょうか?

くぼみ

デザイナーさんがデザインの知識を伝えるために、絵や図で解説したり、会社や店をやっている人が、自社サービスをわかりやすく伝えたり。経済、サイエンスなど、自身の専門性とかけ合わせて、グラレコをやっている人がたくさんいます。

▲くぼみさんが、読んだ記事をもとに描いたもの

▲くぼみさんが、参加したイベントの内容をまとめたもの

佐藤

文字で説明されるより、すっと情報が入ってきそうですね。

くぼみ

仕事でなくとも、自分の好きなことを発信することに使っている人も多いですよ。

佐藤

私は映画を見るのが好きなんですが、見た映画のストーリーや感想を絵や図でまとめるのも良さそうですね!

くぼみ

いいですね!学ぶ、伝える、対話するという文脈であれば、本当にいろいろな使い方ができると思いますよ。

佐藤

ほかにはどんな場面が考えられるでしょうか?

くぼみ

そうですね。学校の先生の勉強会などで研修をすることがよくあるのですが、教育現場でもグラレコは役立つと思います。先生が子どもとの対話で絵を使うと、それがすごくフィットする子もいるようです。

佐藤

話すのが苦手な子でも、絵を使ってなら表現できるということもありそうですよね。

くぼみ

あとは、コーチングとの相性もとてもいいと思いますね。

佐藤

あー、確かに。

くぼみ

コーチがグラレコのスキルを身に付けていたら、コーチを受ける側に対して、その人の悩みをまとめて細分化したり、成長過程を可視化したりして、伝えることができるはずです。

紙とペンさえあればいい。丸、四角、三角で絵は9割描ける!?

佐藤

ぜひ、試しに何か描いてみたいのですが、描き方を教えていただけますか?

くぼみ

もちろん!

佐藤

まずは、何を用意すれば良いでしょうか?

くぼみ

紙とペンがあればOKです。ペンは黒1本からでも始められますが、加えて、グレーと何か明るい色みのものを1本ずつ用意しましょう。太くてはっきり描けるものにしてくださいね。

佐藤

くぼみさんの本に、絵は「丸、三角、四角で9割描ける」と書いてありましたが、本当でしょうか?

くぼみ

もしかしたら9割は言い過ぎかもしれませんが、やってみましょう!コツは、リアルに描こうとしないこと。モノを単純化して見ることが大切です。細部は思い切ってそぎ落として、記号化するのがポイントです。

佐藤

わかりました!

くぼみ

丸を描いて、 中に「く」の字を入れるだけで、時計になります。これは締め切りとか、シンキングタイムとか、時間を表す記号として使えます。

佐藤

なるほど。

くぼみ

丸を二重に描いてとってをつけるだけで、虫メガネに。これは、探索とか、チェックという意味で使えますね。丸の中にくるっとさせた線を書き、下にUの字を描いて線をちょっと足せば、電球に。これは、アイデア、イノベーションの記号として使えます。

佐藤

わぁ、ほんとだ。全然難しくないのに、描けている気がする……!

くぼみ

三角でもやってみましょう。三角と四角を重ねるだけで家になります。三角の下の線をはみ出させて描くと、山に見えますよね。これに旗をつけると、目標やゴールを表す記号として使えます。旗だけでも記号になります。

佐藤

簡単に描けてしまうので、だんだん楽しくなってきました!

くぼみ

四角は人工物を表す記号として使えます。下の線をはみ出して四角を描き、入口や窓を付ければビルに。長方形を二重に書いて、ホームボタンを付ければスマホになります。

佐藤

パソコンも描けそうですね!

くぼみ

描いてみてください!デスクトップの場合は、長方形を二重に書いて、線で足を足す。ノートパソコンなら、四角の下に台形を描くと、キーボードに見えますよ。

佐藤

ほんとだ……!

くぼみ

丸、三角、四角だけで意外といろいろ描けてしまうんですよ。

佐藤

いやぁ、9割りはあながち大げさじゃない気がしてきました。

▲ライター・佐藤が描いたもの。悪くないですよね……?

くぼみ

次は、人物を描いてみましょう。

佐藤

さすがに、人物は、私の力量では……。

くぼみ

大丈夫です!人も記号として描けばいいんです。顔は丸、そこに四角の胴体を加えます。そして、四角形の四隅から手と足を描くだけです。

佐藤

それならできそう!

くぼみ

足や手の向きで動きを表すこともできますよ。表情は、タムラカイさんが考案した「エモグラフィ®」を用いて表現できます。

佐藤

エモグラフィ®ですか?

くぼみ

目と口を5パターン、眉を4パターン用意して、それを組み合わせて表情をつくるやり方です。

佐藤

へぇ!この限られたパターンの組み合わせだけで、さまざまな表情がつくれるんですね!不思議!

くぼみ

人間は社会的な生き物で認知力が高いので、丸の中に二つの点さえあれば顔に見えてしまうんですよ。よく、天井のシミが顔に見えることがあると思いますが、それはそういう理由です。

佐藤

おもしろいですね。

くぼみ

表情と、手や足の動き、それとさっき描いた丸、三角、四角でつくるモノを組み合わせれば、いろんな場面が描けてしまいますよ。複数人描けば、協力、対話、競争などの場面も表現できます。

佐藤

いやぁ、こんなに苦なく描けるとは思っていませんでした。苦でないどころか、すごく楽しい!

くぼみ

みなさん、絵を描き始めると、表情が良くなってくるんですよ。眠っている創造性が引き出されて、楽しくなるようです。とにかく最初はたくさん描いて、表現の引き出しを増やしていくと良いと思います。

佐藤

わかりました!

くぼみ

あとは、吹き出しのパターンと矢印の使い方を覚えたら、バリエーションが広がります。

佐藤

吹き出しですか?

くぼみ

吹き出しの描き方一つで、伝わるものが違ってくるんです。円やもくもく形の吹き出しなら、楽しい雰囲気。弱々しい線の吹き出しなら、辛い気持ちや弱っている感じ。とげとげした形の吹き出しなら、激しいセリフを入れて強い感情を表現できます。

佐藤

ほんとですね。全然印象が違います。

くぼみ

矢印は、向きや描き方によって、いろんな意味をもたせることができるので、すごく奥が深いんです。

佐藤

矢印について、これまで深く考えたことがありませんでした……。

くぼみ

因果関係、変化、ものの流れ、入れ替え、対立、分岐、統合、プロセスなど、さまざまなことを表すことができます。それに、実線と点線でも意味合いが違って見えますし、大きく描けば強調でき、ふにゃふにゃと書くと、迷いも表せます。

佐藤

なるほど……。確かに、説明を受けると奥の深さを感じます。

くぼみ

例えば、タイトルをどーんと書いて、参加者の似顔絵を描き、話をトピックごとにまとめて見出しを付け、少し絵を足して、矢印でつなぐだけで、ひとつの議論のポイントと流れがわかる図が完成するんです。

▲くぼみさんが、ササっと1分くらいで描いたもの。すごい!

佐藤

おぉー!さすが!

くぼみ

真ん中にテーマを置いて、そのまわりに議論をまわりに描いてみるとか、レイアウトは目的によってさまざま工夫してみましょう。

佐藤

色ペンは、どんなふうに使えばいいのでしょうか?

くぼみ

基本的にハイライト的な役割ですね。大事なポイントにマーカーを引いてみたり、吹き出しに色付けしたり、影をつけてみるだけで立体的に見えます。色ペンで囲うことで、動きやまとまりも表現できます。

佐藤

ちょっと色を入れるだけで、印象が大きく変わりますね。

くぼみ

グレーって、普段あまり使わないと思いますが、主張し過ぎず、ソフトに立体感を出すことができる、万能カラーなんです。黒1本で描くのと、差を付けられますよ。

佐藤

本当ですね。グレーがいい仕事をしていますね。

くぼみ

全部ではなく、一部に使うのがポイント。そして、色を使い過ぎないで、数色に絞るのもスッキリ見せるコツです。

佐藤

ほかには描く際のポイントはありますか?

くぼみ

線は、太く描くこと。角をしっかり閉じること。1本の線で描くことを気を付けてください。 絵が苦手だと思っている人は、細い線で描きがちですが、太く堂々と描いたほうが、くっきり見やすく、わかりやすく、上手に見えますよ。

佐藤

そうなんですね。迷わずにしっかり描きたいと思います!

「英語、国語、ビジュアル言語」。学校で学べばきっと世界は広がる

佐藤

くぼみさんは、いつからグラレコを始めたんですか?

くぼみ

以前から、絵や図を使って何かを伝えることが向いているなと思っていたのですが、グラレコという手法を知ったのは、実は3年ほど前なんです。

佐藤

意外と最近なんですね!

くぼみ

そうなんです。だから、グラレコの分野では、私はまだまだ初心者だと思っていて。

佐藤

それでも、本を出すほど極めているのがすごいです!

くぼみ

私は、学生時代にオランダへ留学していたことがあるんです。少人数のグループを作ってアイデアを出し合って進める授業があったんですが、全然英語ができなくて。丸1日何も話さないで帰る日もあったほど。

佐藤

それは辛いですね。

くぼみ

だけどある日、アイデアをポストイットに絵で描いて、それを身振り手振りで説明してみたんです。そうしたら、「そのアイデアいいね」と言ってもらえて。英語が話せなくても絵で伝わるんだと、実感しました。

佐藤

会話なしでコミュニケーションが成立したんですね。

くぼみ

絵や図は、言葉の壁、知識の壁を越えて、コミュニケーション言語として成り立つんだということがよくわかりました。今考えたら、それが、私のグラレコの原体験だった気がしています。

佐藤

グラレコの良さを身に染みて実感した経験があったのですね。

くぼみ

3年前にグラレコを知って使い始めたとき、トライする度に学びがありました。その当時、日本ではグラフィックレコーディングについての文献があまりなかったのですが、私と同じように挑戦している人の役に立てたらいいなと思って、note.を書き始めました。

佐藤

そうだったんですね。

くぼみ

それをたまたま編集者さんが見つけてくれ、本を出すことを提案されて。思いがけない出来事でしたね。

佐藤

誰かの役に立ちたいと思ってまとめたものが、一気に日の目を見たのですね。

くぼみ

私自身、グラレコ初心者の状態で本を書くことが決まったので、自分自身の成長を軸にしながら、初心者に寄り添う内容にしたいと思いました。それが、こんなに人に喜ばれるなんて。すごくうれしく感じています。

佐藤

今は、グラレコを教える研修や講演などでも活躍されているんですよね。

くぼみ

はい。

佐藤

本を通してスキルを伝えるのと、直接人に教えるというのは、やはり全然違いますよね。

くぼみ

そうですね。間近でたくさんの人が創造性に自信を持って変化していくのを見られるので、やりがいがあります。

佐藤

それはステキですね。

くぼみ

大人になると、「クリエイティブ コンフィデンス(創造的な自信)」は、どうしても少なくなっていくもの。「自分はクリエイティブな人間じゃないから」と思っている人でも、実は創造性を持っているのですが、それを忘れてしまっているだけなんです。

佐藤

今日、ものすごく久しぶりに絵を描いてみて、それを実感しました。

くぼみ

グラレコが、大人が忘れがちなクリエイティブ コンフィデンスを思い出させて、創造性を引き出してくれるツールになるといいなと思っています。

佐藤

今後の野望や展望などはありますか?

くぼみ

グラレコという手法について話をすると、学校で教える科目になればいいのになと思っています。国語、英語、ビジュアル言語というように、コミュニケーション言語の一つとして。

佐藤

それはすごくいいかもしれません!

くぼみ

絵や図を用いることで、学びの課程がわかりやすくなりますし、子どもにとっての自己表現の一つにもなるはずです。それに、教師と生徒のコミュニケーションの活性化にもつながると思います。

佐藤

いいことづくしな気がしますね。

くぼみ

個人的な目標としては、グラレコを通して、知識の壁、専門分野の壁、言葉の壁を超える架け橋になっていきたいと思っています。

佐藤

グラレコがあらゆる人の共通言語になるうるということですね。

くぼみ

これから、さまざまな職業の人がコラボレーションして何かをすすめていく場面や、さまざま分野の人が横断で物事を進めていく場面は、どんどん増えていきます。そこを活性化させ、つないでいく人になれたらいいですね。

佐藤

最後に、グラレコ初心者へメッセージをお願いします。

くぼみ

アートではなく、コミュニケーションとしての絵があるということをぜひ実感してほしいです。きっと自分の中に眠っている表現力や創造力を磨くことができると思います。

佐藤

ありがとうございました!私もなんだか絵に対する苦手意識が薄まった気がしています。描くことに挑戦していきたいです!

そして後日……。くぼみさんに教えていただいたコツなどをふまえて、この取材のポイントをビジュアライズしてみました!描きながら、絵が苦手なことは忘れている自分に気が付きました。

取材の振り返りをしっかりとすることができ、思考の整理につながりました!

「はじめてのグラレコ」先生の紹介

本日の講師久保田麻美
noteくぼみ📙はじめてのグラフィックレコーディング|note
Twitterくぼみ📙はじめてのグラフィックレコーディングさん (@kubomi____) / Twitter
YouTubeAsami Kubota - YouTube

1993年生まれ。デザイナー。九州大学芸術工学部卒業後、デザインコンサルティング会社に入社。家電や車、医療機器などのUI/UXデザインに携わる傍ら、思考や対話を絵や図で視覚化するビジュアルシンキングを実践。会議や講演会のグラフィックレコーディングから、インフォグラフィック制作、企業のビジョンの可視化まで、幅広く手掛ける。

はじめてのグラレコにおすすめの本

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ノートやスケッチブックなどの紙、黒とグレー、明るい色味のペン各1本ずつを用意すればOK。1つ100円で買って400円ほど。

 

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