コロナ離婚という言葉が世間を騒がせた2020年。
外出自粛や在宅勤務などの生活スタイルの変化が、夫婦やカップルの関係性にまで影響しました。
かくいう私も、コロナの影響で少々不安なことが⋯⋯。海外赴任中の彼とは遠距離恋愛中。電話もよくする仲の良さですが、コロナの影響で海外への移動が容易にできない今、会いに行くこともできないし、帰国がいつになるかわからない日々が続き、不安を覚えていました。
そんな中、いつものようにTwitterを眺めていたらこんな投稿を発見!!
【お知らせ】
— あつたゆか | ふたり会議 (@yuka_atsuta) July 22, 2020
交際後のパートナーシップを支えるサービスがなさすぎる!ということで、ふたり会議ついに正式リリースです🎉
LINEでもっと気軽にできるように&同棲のすりあわせもできるようになりました🙆🏻♀️
もっと良いサービスにしていきたいので、ぜひ感想ください〜!!!https://t.co/iYisJLlfNv pic.twitter.com/F8yjXP8Fwb
どうやら、「1人の時間は大事?」「連絡はまめにほしい?」などの質問にカップルで答えていくことで、お互いの価値観を共有し合えるサービスのようです。
LINEで気軽にできるって書いてあるし、彼と電話しながらやったら面白そう⋯⋯!ということでもう少し詳しく調べてみることにしました。
目次
「ふたり会議」とは
「ふたり会議」とは、パートナーと価値観の共有ができるサービス。
各テーマに合わせて質問項目が用意されていて、まずはひとりで「はい/いいえ/どちらでもよい」で答えていきます。
パートナーも回答が終わると、お互いの回答結果を確認することができるので、「ここは同じ考えだったね!」「ここは違う意見だ。どうしてそう思うの?」と意見交換することで、お互いの価値観を共有しあえる、というサービスのようです。
「ふたり会議」のLINEアカウントと友だちになるだけで利用できるみたいなので、さっそく友だち追加してみました。
「ふたり会議」の始め方
「ふたり会議」のLINEアカウントと友だちになると、かわいいハリネズミのキャラクター「ハリーちゃん」が案内してくれます。
ハリーちゃんの案内に従ってプロフィール登録を完了すると、「ふたり会議」ができるようになります。
ふたり会議には下の画像のように「同棲」「結婚」「お金」「キャリア」「妊活」など11のテーマが用意されています。「同棲」と「結婚」については無料でできるようなのでさっそくトライ!
さっそく「ふたり会議」をやってみた!
まずは「同棲」をテーマにした質問からやってみます。
案内のとおり、考えこみ過ぎずにテンポよく答えていきます⋯⋯が考えたこともなかった質問なども出てきてちょっと悩むことも。
とはいえ、1テーマにつき質問は30問弱で、YES/NOで答えていけばよいのでそこまで時間はかかりません。迷ったら「どちらでもよい」を選ぶ作戦で2~3分程度で全部の質問に答えることができました。
自分の回答が終わったら、パートナーを招待します。
パートナーの招待も、相手のLINEアカウントを登録するだけでとってもかんたん!
⋯⋯とはいえ、こういったサービスってパートナーに切り出すのにもちょっと勇気がいりますよね。
私もドキドキしつつ、「面白そうな新しいサービスを見つけて、カップルで使うやつみたいだからちょっと一緒にやってみようよ~」と、電話で彼をお誘い。ITエンジニアで新しいサービス好きの彼はノリノリで承諾してくれました。よかった!(笑)
パートナーを招待し、相手も回答が完了すると、お互いの結果をみることができます。
結果の画面はこんな感じ。
1問目から回答が分かれました⋯⋯。
が、しかし!
案内にもあるとおり「パートナーと意見が違っていても大丈夫」。話し合って、お互いの考えや価値観をシェアすることが大切なんです。
機嫌が悪いときはお互い黙り込んでしまう私たち。彼は放っておいてほしいのに対して、私は構ってほしいと、回答。

やっぱり機嫌悪いときは放っておいてほしいんだ

まあ時間経ったらいつの間にか機嫌直ってるからね

私も~

じゃあなんで私ちゃんは構ってほしいの?

放っておかれてお互い黙り込んじゃったら、シーンとしちゃってなんか寂しいじゃん

なんだそういうことか~
と、いう感じで相手が回答した理由を聞いていくことで、気づいたらお互いの考え方をシェアしていました。
いざ機嫌が悪くなったら聞けないことを事前に話し合えたり、わかっているようで知らなかった相手の考え方に気づけたり、なんかすごいぞ、「ふたり会議」。
さくさく回答できて、お互いの回答も見やすく、「意見が違っていても大丈夫」という前提なので、ラフに話し合うことができます。
面白さを感じた私たち。もっと他のテーマもやってみたい!、ということで有料プランのテーマも見てみることにしました。
有料プランではもっと幅広い話題に対応!
有料プランでは、画像の赤枠のテーマについて話し合うことができます(2020年12月現在)。
興味深いテーマが盛りだくさんですね。一部ですが、こっそり中身をご紹介します!
こちらは「お金」について。
「何にお金をかけたい?」の部分はわりと彼と価値観が揃っていてほっとしつつも、「自分が何にお金をかけたいんだろう?」というそもそもの自分の価値観を見つめなおすきっかけにもなりましたし、やはり改まってふたりの考え方を照らし合わせる場面はなかったので、良い機会に。金銭感覚のすり合わせができました。
こちらは「住まい」について。
住まいに関する価値観では、「間取り」や「住みたい場所」だけでなく、「周辺環境」や「住まいにかけるお金」のことまで、幅広い質問項目が用意されています。
遠距離恋愛中とはいえ、日本では1Kの狭い部屋に同棲していた私たち。「ふたり会議」をやりながら、「お互いリモートワークが中心のいま、彼が帰国後も1Kでお互い在宅勤務はきついよね」という話になり、彼が帰国したら広い家に引っ越そう!という話になりました。
お互いの住まいの希望を可視化したことで、住みたいエリアや条件もまとまって、実際に物件を見てみるところまで発展!家賃相場もわかり、引っ越しに必要な費用も見えてきたので、さっそく貯金を始めることに。
ちなみに、貯金は「finbee」という貯金アプリを使ってます。目的別に貯金ができますし、1つの貯金目的を誰かと共有することができる「シェア貯金」機能もあるので、家族やカップルと貯金を頑張りたい時に便利です!
「finbee」で始めた引っ越し貯金の画面はこんな感じ。
彼の帰国日はまだまだ未定ですが、貯金の予想達成日が可視化されることで引っ越しが現実味を帯びてきた気が⋯⋯!遠距離で不安な中でも、彼の帰国がより楽しみになった瞬間でした。
「ふたり会議」の有料プランでは、「お金」や「住まい」以外にも「教育方針」や「産後の育児」など、話し合う機会はもちろん、どんな内容を話すべきかも見えていなかった項目がたくさん用意されています。
ちょっと込み入った難しくて気軽には話しにくい内容を彼と話せたことで、パートナーが彼で良かった!と思えたり、彼との未来が見えてきたりとメリットたくさんの「ふたり会議」でした!
また、「ふたり会議」で見つけたパートナーとの夢を、「finbee」で貯金して実現させる、という使い方も、「夢を夢で終わらせないぞ」という意識が高まっておすすめです!
みなさんもぜひやってみてください。
「ふたり会議」誕生の裏側を聞いちゃいました!
今回はなんと、「ふたり会議」を運営する株式会社すきだよの代表、あつたゆかさんにインタビューすることができました。「ふたり会議」誕生のきっかけや、「ふたり会議」にかける想いなどをご紹介します。

今日はお時間いただきありがとうございます!よろしくお願いします!

よろしくお願いします!

このあいだ、彼と「ふたり会議」をやってみたのですが、サクサク答えられるし、彼との話し合いも弾むしでいいことづくしでした!

それは嬉しい⋯⋯!ありがとうございます!

さっそくですが、「ふたり会議」ができたきっかけを教えてください。

きっかけになったのは、私自身が新婚の時に言われた「新婚の今が一番幸せだよね」「仲いいのは最初のうちだけだよ」といったことばたちでした。
他にも「結婚は墓場」のような、なにかと結婚が幸せのピークと言わんばかりのフレーズがありますが、当時の私は「なぜ結婚後の二人の仲は落ちる前提なんだ⋯⋯」というところに疑問を持ったんです。

確かにそのフレーズはよく聞きますね⋯⋯

ですよね。それで、パートナーシップのためのサービスが何か作れないか、と考えているときに、「婚前契約書」というものを知ったんです。

婚前契約書⋯⋯!?初めて聞きました!

私も新R25で「結婚2.0」という連載をしているときに、歌手のSILVAさんという方から教えてもらったのですが、婚前契約書とは、その名の通り結婚前に結ぶ契約書で、弁護士に頼んで、2万円くらいで作れるものみたいです。
彼女は、「家事は平等に分担する」「2万円以上のものを購入する時は相手の許可をとる」「飲み会は週に2回まで」など、夫婦のルールを細かく取り決め、契約書に落としていったそうですよ。

なるほど⋯⋯。なんだか大変そうな作業ですね。

そうですね。ただ、彼女曰く、細かく取り決めをしたり、契約書を作ることが大切なのではなく、結婚する前にふたりで価値観をすり合わせられたのがとても良かったと仰っていて。一度お互いの考え方を共有しあって、すり合わせていたから、何か問題が起きても「あの時こうやって話し合ったよね」と、すぐ仲直りできるんだとか。この話がヒントになりました!

契約書という「もの」ではなく、事前に話し合えた「体験」が大事ということですね!

そうです!とはいえ婚前契約書だと、弁護士に頼まなきゃいけなかったり、2万円かかったり、そもそも「契約書」という堅い印象でハードルが高いじゃないですか。

いやーそうですよね。価格も高いし、弁護士となるとなかなか身近には感じられないです。

なので、ネット上でかんたんに、且つ安価で価値観がすり合わせられるサービスがあればいいな、と思ってできたのが「ふたり会議」でした。婚前契約書をベースにしているので、最初は「ゆるっと婚前契約」というサービス名のアイデアもあったんですよ。

なるほど、そんなエピソードがあったんですね!実際に利用された方からの反響はいかがですか?

Twitterやユーザーインタビューなど、いろんなところでユーザーさんからの反響をいただけるんですが、中でも多い反響としては、「話し合うべき項目がリスト化されていること」への感謝です。結婚・同棲といった結婚前のカップルにも想像しやすい話題だけでなく、お金・教育方針・キャリア・産後のことまで、人生をともにする相手と話し合うべき項目を網羅しているので、「子供の話はしていたけど、住まいについては「ふたり会議」がきっかけで初めて話せました!」なんて声もあるんです。

たしかに、私も「ふたり会議」きっかけで初めて話せた話題がたくさんありました。

ほかにも、「こんなテーマを追加してほしい」とか「結婚前に○○について話せてたら良かったと思う」といった自己体験をもとにしたリクエストも来るので、ユーザーさんの声に応えながら、項目を増やしていってます!有料プランで利用できる価値観シェアのテーマも、ユーザーさんのリクエストから追加されたものが多いですよ。
【共働きカップル向け 関係性支援プログラム開始🎉】
— あつたゆか | ふたり会議 (@yuka_atsuta) November 17, 2020
共に働き、共に家事育児する時代において、パートナーと協力して人生を切り拓くスキルは必須!
ということで、ふたり会議を大幅にアップデートしました💪 お金や妊活、対話スキルなど学べる5つのコースを解放したよ〜!https://t.co/DWFkGdzJtN

誰かが「話しておけばよかったな」と思ったテーマが、「ふたり会議」ではリスト化されているということですね。周りに先輩カップルがいない人にとってはかなり助かりますね。
ちなみに、みなさんパートナーを誘うときってどんな感じで誘ってるんでしょうか。

そうですね。あまり重い雰囲気にせず、気軽に誘うのが良いんじゃないでしょうか。ユーザーさんからの意外な声として、「飲み会で友だちとやりました」「ひとりで使ってみました」という声もあるんですけど、そんな感じで気軽に使っていただくのが良さそうです。

ひとりで使う方もいらっしゃるんですね。確かに、自分はこういう時どうするんだろう?っていうのを改めて考えられますもんね。

そうそう!自分自身の価値観の整理にも繋がりますし、友だちと利用することもできるので、パートナーがいない方も試してみると良いかもしれません。
もちろん、人生をともに歩みたい人がいる方、大切な人がいて、これからのことを話し合いたいな、と思ってる方はぜひ使ってみていただきたいです!

もう一つの不安事項として、「ふたりの価値観が違いすぎたらどうしよう」という思いもあるかなと思ったのですが⋯⋯。

価値観が違うことは全く問題ありません!
「ふたり会議」を使うことで、パートナーとの価値観の違いが可視化されますが、価値観が違うことは全く悪くないんです。価値観が異なっても、ふたりで話し合えて、前向きな選択ができたという成功体験を若いうちからしてほしい、その練習台にふたり会議をつかってほしい、そう思っています。

お~!ステキなおはなし!
たしかに、話し合えたことによる成功体験を持てれば、今後も積極的に話し合っていくことができますもんね。今日は貴重なお話、ありがとうございました!
今後は、パートナーシップのインフラとして、パートナーシップを支えると言えば「ふたり会議」、という存在を目指したいと仰っていたあつたさん。
今後のパワーアップにも期待大です!
ぜひ皆さんもやってみてください!
今回、「ふたり会議」やってみて初めて知る自分の価値観、相手の価値観がたくさんありました。また、お互いの価値観を可視化して話し合えたことで仲が深まり、ふたりの未来が現実味を帯びてきたような気さえします!
「同棲」や「結婚」のように想像しやすい近い将来の話だけでなく、キャリアプランや子供の教育方針など、パートナーとの長い未来を見据えた意見交換ができるサービスです。
まずはひとりで試してみる、ということも可能なので、気になった方はぜひLINEから「ふたり会議」を友だち追加してみてください!