【はじめての手帳】スケジュール管理だけに使うのはもったいない!はじめて手帳を買う前に知っておきたいこと 【はじめてをはじめる#9】

生活

【はじめての手帳】スケジュール管理だけに使うのはもったいない!はじめて手帳を買う前に知っておきたいこと 【はじめてをはじめる#9】

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やってみたいけれど一歩踏み出せない、新しい趣味を見つけたい。そんな人の背中をそっと押す企画「はじめてをはじめる」。

今回のテーマは、「手帳」です。

社会人になってから同じシリーズの手帳を10年以上使い続けてきました。書いていたのは仕事&プライベートのスケジュールと、ちょっとしたメモ程度。

しかし先日、店頭で『ジブン手帳』なるものを見かけ、たまには別のものを使うのも良いかと、何気なく購入したのです。よくよく見てみると、この手帳、スケジュールを書く「DIARY」以外に、目標や旅の記録などを書く「LIFE」と、メモ帳機能を果たす「IDEA」の3冊から成る、私にとっては難易度高めの手帳でした。

「DIARY」には、その日の天気や気分を記しておく欄まであり、手帳って、先のスケジュール以外にこんなにいろんなことを書くものなんだ……とびっくり。どうやら、他の手帳に見向きもしなかった10年間で、手帳界隈はかなりの変革を遂げていたようです。

そこで、新たに出合った「ジブン手帳」を使いこなすべく、そして、最近の手帳事情について話を聞くべく、文房具を中心にフムフムするライフハック情報を発信する『フムフムハック』編集長のやまぐちまきこさんにお話をうかがいました。

自由に心の赴くままに、何を書いてもいい

佐藤

手帳って、もはや日々のスケジュールを書くだけの道具ではないのですね。

やまぐち

そうなんです。皆さん、思い思いにあらゆることを記録する道具として使っていますよ。

佐藤

主に、どんなふうに使っているんでしょうか?

やまぐち

ポピュラーなのは、日記としての使い方。コロナ禍で先々のスケジュールが埋まらない中、未来のことではなく今日起きたことを手帳に書き記すというのが、トレンドです。

佐藤

なるほど。日記なら、後から振り返って楽しめますね。

やまぐち

人によっては、絵を描いたり、旅券を貼ったりして、旅の記録帳として使う人もいますよ。

佐藤

それ、憧れます。私はセンスに自信がないので、トライできませんが……(笑)。

やまぐち

私は自粛期間中、なるべく歩くことを心掛けていたのですが、その日に歩いたコースや距離を手帳に書き記していました。

佐藤

これだけ歩いたんだ!とパッと見てわかるのは、いいですね。毎日、体重計に乗って体重や体脂肪を記録したら、ダイエットにも良さそう。

やまぐち

趣味の記録にも使えますよ。昔、よくパン屋めぐりをしていたので、行った店や買ったパンについて書いていたことがあります。

佐藤

鉄道ファンなら乗った電車や路線、料理が好きなら作ったレシピ、映画好きなら見た映画や感想を書くなど、いろいろ楽しめそうですね!

やまぐち

記録以外には、今後の目標や夢を書いて、日々見返してモチベーションにするという使い方もおすすめです。

佐藤

くじけそうになったときに、気軽に立ち戻れる場所という感じですね。

やまぐち

そうですね。「書くこと」って、気持ちを落ち着かせたり、リセットしたり、満足感を得られたりと、精神的に良い役割を果たします。だから、スマホに入力するのとはまた違う、手帳ならではの良さがあるんです。

佐藤

確かに。手を使って書くことの達成感や、書かれたものの温かさって、独特ですよね。

やまぐち

手帳には何を書いたって自由。決まりはありません。その人の生活スタイルや、趣味嗜好、興味のあること、夢や目標の数だけ、使い方があります。

どこまで何を書くか?で、選ぶ手帳は異なる

佐藤

私、10年以上も同じ手帳を使っていたのですが、この度、新たな手帳を購入したんです。これなんですが。

やまぐち

あ、『ジブン手帳』じゃないですか!

佐藤

さすが、パッと見てわかるんですね!

やまぐち

職業柄、一度に何冊も併用して特徴をつかんだり、使いやすさを検証したりしているので、たいていのものはわかります。

佐藤

そうなんですね!そんな手帳博士のやまぐちさんに、手帳の基本の選び方をうかがいたいのですが。

やまぐち

まず、手帳の代表的な形式をいくつか挙げますね。

マンスリータイプ

ひと月ずつのカレンダーがあって、ざっくりした予定をそれぞれの日付の下に書き込めるタイプ。

バーチカルタイプ

見開き2ページが1週間で構成されている。縦に1日の時間軸が印刷されていて、「何時に何の予定があるか」を書き記すタイプ。

レフトタイプ

ホリゾンタルとも言う。見開きのうち、左側1ページに1週間の日付があり、右ページはフリーのメモ欄になっている。

佐藤

私は、日々取材や打ち合わせのアポイントメントを書かなければいけないので、ずっとバーチカル型を使っています。

やまぐち

そう。そんなふうに、「何を目的に使うか」「何をどこまで書くか」を基準に選ぶのが正解です。マンスリーは、ほぼすべての手帳についていますから、マンスリーだけでいいか、マンスリー+αで書きたいものがあるかを考えてみましょう。

佐藤

職業によってもまったく違ってきますね。

やまぐち

夜勤がある看護師さんや介護職の方などには、24時間のタイムスケジュールを書けるものを求める人が多いようです。

佐藤

なるほど。たいていの人は昼のスケジュールを書ければいいですが、夜も稼働する人はその時間の記入欄も必要ですね。仕事用とプライベート用、別々で持つ人もいますか?

やまぐち

そういう人もいますよ。2冊持たずとも、1冊に仕事欄と、プライベート欄があるセパレート式や、同じ月のページが2つあるダブルスケジュール仕様など、いろんなタイプが出ているので、それを選ぶのもおすすめです。

佐藤

そんな便利なものもあるんですね!手帳を開きながら仕事の話をしているときに、プライベートの予定がチラッと見えてしまうと少し恥ずかしいので、いいですね!

やまぐち

そうですね。どんなシーンで手帳を開くかや、人に見せたくない内容を書くのかどうかなども、基準にすると良いですね。普段持ち歩くかどうかも重要です。あまり大きくて重い手帳だと、持ち歩きにくいですから。

佐藤

私の中で手帳は持ち歩くものだと思っていましたが、家に置いておく人もいるんですね。

やまぐち

スケジュール管理を目的に使っていなければ、必ずしも持ち歩く必要はないですからね。

佐藤

確かに。店頭でいろいろ見て、比べてみるのが良いかもしれませんね。

やまぐち

ベースとなる紙の色や、ポケットが付いているかや、大きさ、重さなど、一つ一つ微妙に違うので、実物を手に取ってみるのが、おすすめです。

目的で選ぼう!やまぐちさんおすすめの手帳3選

佐藤

いろいろな手帳を使ってきたやまぐちさんのおすすめを教えていただけますか?

やまぐち

タイプの異なる3つをご紹介しますね。

ロルバーンダイアリー

マンスリーページ+メモページのシンプルな手帳。月間のスケジュールを書ければOKな人向け。
イラスト、写真、革仕様など、表紙のバリエーションが多く、選ぶ楽しみもある。

週間ノート

バーチカル型だけれども、午前・午後・夜とざっくりとした時間軸で分けられている。バーチカルを使いたいけれど、そこまで細かい予定がない人におすすめ。

FREE DAILY NOTE

今年出た新作!日付フリーの365Pノートが付いていて、自分で日付を書き込んで使用する。1日1ページ書いてもいいし、何も書かない日があって、翌日数ページ使ってもいい。自由度の高い使い方ができるのが魅力。

佐藤

ありがとうございます!3つ目の『FREE DAILY NOTE』は、斬新ですね。1日1ページのタイプのものは見たことがありますが、1日何ページ使ってもいいというのは、おもしろい。

やまぐち

私、かなり長い間「ほぼ日手帳」を使っていたんですよ。

佐藤

1日1ページの、自由度のかなり高い手帳ですね。なんか、クリエイティブな人たちが使っているイメージで、私のような者には縁遠いものと認識しています……。

やまぐち

(笑)。そこまでハードルは高くないんですが、1日1ページと決まっていると、書かなかった日が丸々空白になって、へこむんですよ。何も書かない日が何日も続くと自己嫌悪に陥ったりして。

佐藤

1日1ページ書かねばというプレッシャーがすごいんですね(笑)。

やまぐち

そうなんです。だから、日付も自分で書ける『FREE DAILY NOTE』は、そういうプレッシャーから解放してくれるという意味でも、すごくいいと思います。

ペンやスタンプ、シールなどで、手帳を遊ぼう

佐藤

これまで、黒いペンでただ予定を書くだけという、暗い手帳人生を生きてきたので、手帳をステキにデコレーションしている人に、陰ながら憧れています。

やまぐち

いろんな文房具を組み合わせて使えば、手帳がどんどん華やいで、楽しくなりますよ。難しくないですから、ぜひ!

佐藤

どんなものがおすすめですか?

やまぐち

ペンなら、こちらの二つはいかがでしょう?

ユニボールワン

インクの色がハッキリしているので、見返しやすいのが◎。仕事は黒、友人との予定は赤、趣味は青など、色分けして使うのがおすすめです。

エモット

カラフルなサインペン。手軽にセンスのいい色選びができるよう、5色ごとに8つのカラーグループにまとまっているので、手帳がパッと見てキレイに見えます。

佐藤

文字をいろんな色で書くだけで、印象が全然違いますよね!まずは、複数の色を使うことから始めてみます!ほかに便利なアイテムはありますか?

やまぐち

こちらの、水性ペンで書けるマスキングテープはいかがでしょう?

水性ペンで書けるマスキングテープ・ミシン目入り・スリム・手帳デコ

佐藤

めちゃくちゃかわいいですね!これは貼るだけでグッとセンスアップするので、私のように絵が描けない人にも良さそう!

やまぐち

タイトルを書いたり、日付を書いたり、いろんな使い方ができますよ。お手軽という点では、こちらのスタンプもおすすめです。

フリクションスタンプ(はんこ)

消せるスタンプなので、押し間違えたり、予定が変更になっても大丈夫。ハートや星、笑顔のマークなど定番のものに加え、ヨガやサプリなど、60種類のデザインがある。

佐藤

こすって消えるペン「フリクション」のスタンプ版ですか!しかもこんなに種類があるのがいいですね。こういう便利な文房具はどこで買えますか?

やまぐち

ロフト、東急ハンズ、伊東屋が、私の文房具購入の3大スポットです。最近は蔦屋書店など大型書店にも文具コーナーがつくられているので、チェックしてみてください。

やまぐち

ほかには、デコレーションとは違いますが、手帳をカスタマイズできるアイテムもいろいろ売っていて。

佐藤

カスタマイズというと?

やまぐち

ポケットの付いていない手帳に「ペーパーポケット」を付けたり、ペンを挿すところがない手帳に「ペンホルダー」を付けたり。便利なアイテムがたくさんあるんですよ。

ペーパーポケット

ペンホルダー

佐藤

こういうものが単品で売っているんですね!自分で使いやすいようにカスタマイズしていく過程は楽しそう!

やまぐち

手帳は1年間使うものですから、できるだけお気に入りにしておきたいですよね。

手帳は、遠い未来を一緒に見る相棒

佐藤

文房具が大好きで、自ら情報発信もしているやまぐちさんですが、文房具にハマったきっかけは何だったんですか?

やまぐち

子どもの頃、私はいわゆる「陰キャ」だったんですよ。外でわいわい遊ぶより、図書館に行ったり、パソコンを使ってWEBサイトを作ったりしている時間が楽しくて。

佐藤

そうなんですね!

やまぐち

学校では、ノートをどれだけキレイにとるかということに、命をかけていたんです。明るいキャラクターではないにもかかわらず、テスト前になると「ノートを貸してほしい」と、人気者になっていました。

佐藤

ノートがキレイな子、クラスに1人はいましたね!貴重な存在ですよね。

やまぐち

ペンのカラーバリエーションがたくさんあるので、これを使うとどんな感じだろう?といろいろ試すようになって、そこから徐々にハマっていきました。

佐藤

ノートをキレイにとるための工夫から始まったんですね。

やまぐち

数学や化学など、図形が出てくる授業だと、それを描くのに、普通に売っている0.5mmのペンでは自分的に納得がいかなくて。製図用の0.2mmのペンを文具店へ買いに行ったこともありました。

佐藤

こだわりがすごいですね!

やまぐち

私たちの日常に一番身近な道具は、文房具だと思うんです。誰もが小さい頃から使っているし、安価なので手に取りやすいし。

佐藤

そうですね。なかなか包丁を何本も買って比べてみることはできないですもんね。

やまぐち

それでいろんな文房具を試しているうちに、知識がどんどん蓄積されていって。文房具への愛と知識、そこに得意なWEBの分野をかけ合わせて、今の仕事につながっていきました。

佐藤

「文具女子」という言葉があるように、最近は文房具ブームでもありますもんね!活躍の場が多そうですね。

やまぐち

例えば仕事で大事なプレゼンをしなきゃいけないときに、お気に入りの文房具を見て心を落ち着けるとか、テンションを上げるとか、そういう役目も果たしてくれますから、文房具にこだわるって、いいことだと思います。

佐藤

やまぐちさんにとって、手帳ってどんなものですか?

やまぐち

昨年、世界的に有名なプロダクト・デザイナーのライダー・キャロルさんにお会いして取材をさせていただきました。そこで彼が書いた『バレット・ジャーナル 人生を変えるノート術』という本を読んで、手帳に対する考え方が180度変わったんです。

佐藤

どんな本なのでしょう?

やまぐち

人は死ぬときに「自分の人生を生きられなかった」ということを一番後悔するんだそうです。後悔しないためには、自分のやりたいことや、時間の使い方を自ら組み立てて生きていく必要があって。

佐藤

そのために、手帳を使うということですか?

やまぐち

そうです。手帳は数日、数カ月先の予定を書くものではなくて、人生を長い目で見て、どう豊かに暮らすかを記すものだと。

佐藤

なるほど……。

やまぐち

『バレット・ジャーナル 人生を変えるノート術』は、思考、情報、タスク、時間、習慣、目標などをどう手帳に書いていけばいいのかを指南する本なんです。

佐藤

手帳って、奥が深いんですね。

やまぐち

そういう意味で、手帳は、人生に寄り添ってくれる相棒のような存在かなと。

佐藤

「手帳は人生の相棒!」名言ですね。

やまぐち

だから多くの人に、手帳を書くことの楽しさを知ってほしいです。でもあまり頑張り過ぎると続きませんから、ぜひともマイペースで。

佐藤

ステキなメッセージ、ありがとうございます!

やまぐちさんのお話を聞いて、これまでスケジュール管理にしか手帳を使ってこなかった十数年間が、もったいなかったなぁと大反省。手帳を人生の相棒をするべく、有効な使い方をしていきたいと思います!

取り急ぎ、手帳に書きたいこととして浮かんだのが、本を読んで心に残った言葉を書き記すこと。最近、意識して実用書やビジネス書を読むようにしているのですが、目からうろこの金言がたくさんあって、どこかに書き留めておきたい!と思っていて。

早速、トライしてみたのが、コチラ。

猫のマスキングテープを貼り付けて、真面目な内容を緩和。まだまだステキな手帳にはほど遠いですが、本の内容を振り返り、書くことで整理できて、すごく良かったです!

はじめて手帳を買うときの費用

手帳マンスリーだけの手帳なら、100円ショップでも購入可能。項目やデザイン、素材などにこだわると3,000円以上するものも。
その他手帳のほかに文房具を買うのであれば、数百円~数千円の出費。

手帳のために貯金する

「はじめての手帳」先生の紹介

本日の講師やまぐちまきこ
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フムフムハック編集長・文具ライター。

宮城県出身。不動産業→プランナー→ECサービス運用…という異色の職歴を持ち、現在は文具ライターとして活動。
文房具を中心に、フムフムするライフハック情報を発信する「フムフムハック」を運営。年間300万PV達成。「NIKKEI STYLE」で文具記事を連載中。
文房具を見るとうっとり。文房具屋さんに週5で通っている。

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