【はじめてのスナック】「2軒目、どうする?」の新たな選択肢!はじめてスナックに行く前に知りたいこと 【はじめてをはじめる#7】

生活

【はじめてのスナック】「2軒目、どうする?」の新たな選択肢!はじめてスナックに行く前に知りたいこと 【はじめてをはじめる#7】

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やりたいけれど一歩踏み出せない、新しい趣味を見つけたい。

そんな人の背中をそっと押す企画「はじめてをはじめる」。

今回のテーマは、「スナック」です。

居酒屋で盛り上がり、「次、どうする?」となると、別の居酒屋かカラオケに行くのが定番コース。それももちろん楽しいのですが、別の楽しみ方があってもいいかなぁと思う今日この頃。

男性ならキャバクラやガールズバーという選択肢もあるだろうけど、女子会の場合はどうすれば?ホストクラブという手もあるけれど、そういう柄じゃないし……。

いや、ちょっと待って。スナックはどうだろう?でも、どんなシステムかイマイチわからないし、一元さんはお断りなのでは……?これは、行き慣れている女性に聞いてみるしかない!ということで、全国のスナックを500件以上めぐり、「スナック探訪家」「スナ女」の異名を持つ五十嵐真由子さんに、お話を聞きました。

待ち合わせたのは、東京メトロ東西線・門前仲町駅から徒歩1分。スナックや居酒屋が立ち並ぶ、辰巳新道にある「和風スナック 香澄」。
門前仲町で40年以上店を続けるご夫婦が営む、アットホームなスナックです。

宝箱を開けるみたいに、スナックの扉を開けてみて

佐藤

スナックって、BARやキャバクラとはどう違うのでしょうか?

五十嵐

BARはお酒の種類が豊富で、マスターがお店をお酒で表現している店。キャバクラは、接客専門の女性がお客さんについて、接待をするところ。スナックは、そのどちらとも違って、ママやマスターを中心に客同士がコミュニケーションを楽しむ場だと思います。

佐藤

今日お邪魔した「和風スナック 香澄」は、ママとマスターが2人で切り盛りしていますもんね。スナックには、接客の女性がつきものだと思っていたので、こういうスタイルもあるんだなぁと。

五十嵐

そうです。スナックには、いろんな種類があって。ママが1人でやっている店もあれば、ご夫婦で営んでいたり、接客の女性を雇っていたり。外国人がやっている店もありますし、多種多様なんです。

佐藤

スナックは、常連のおじさまのたまり場で、一元さんお断りなイメージがあるのですが、実際、どうですか?

五十嵐

もちろん、常連さんを大事にしているのは間違いないですが、初めての人もウエルカムなところがほとんどですよ。特にベテランママは、初めての人がすぐわかって、手取り足取り教えてくれるので、安心して足を運んでみてください。

佐藤

女性ひとりでも行けますか?

五十嵐

むしろ、歓迎してくれるお店の方が多いですよ!

佐藤

良かった!お店は、どうやって探せばいいでしょうか?

五十嵐

実は、スナックの検索サイトってほとんど男性向けに作られているんです。女性の接客のある・なしなどが写真付きで紹介されていたりして。

佐藤

あぁ、なるほど。キャバクラみたいな感覚でスナックを利用する男性が多いということですね。

五十嵐

私は、女性の代表として、女性が入りやすいスナックをどんどん紹介していきたいと思っているので、私のホームページや、過去の連載などもぜひ参考にしてみてください。

佐藤

はい!参考にさせていただきます。

五十嵐

スナックって、外から中が見えなくて、入りづらいですよね?板チョコみたいな頑丈な扉のところが多いですし。

佐藤

(笑)!板チョコ!確かに!勇気がなくて扉を開けられません。

五十嵐

一番手っ取りのは、外から店に電話をかけてみること。アナログですけど、お店の雰囲気もわかるし、事前に料金も聞けるし、おすすめです。

佐藤

お店の名前をスマホで検索したら、電話番号はわかりますもんね。

五十嵐

店の看板に電話番号が書いてあるところもありますよ。電話をしたら、「初めてなんですけど」とか「1人なんですけど」とか「女性だけのグループなんですけど」と話して、行っても大丈夫か聞いてみましょう。

佐藤

料金もその時に確認していいんですか?

五十嵐

もちろん、聞いてみてください。いくらかかるのかわからずに行くのは不安ですから。電話の向こうから聞こえてくるカラオケの声で客層がわかりますし、日本人の店か外国人の店かも電話ならわかります。

佐藤

確かにそうですね。電話したら必ず行かなきゃいけないわけでもないですもんね。

五十嵐

そう。もし違和感があれば、「ちょっと検討してみます」と言って切ればOK。この事前電話は私もよくやるのですが、優しいママなんかは、今から行くと伝えると、扉の前で待っていてくれたりもしますよ。

佐藤

へぇ!それはほっこりしますね。

五十嵐

スナックには、人情があるんですよ。料金も、もし2000円しかないんだったら、正直に言ってみる。そうしたら、それで楽しめる範囲で融通をきかせてくれるところも結構、多いです。

佐藤

マニュアル通りの接客じゃないってことですね。さすが、スナックって感じがします!だいたい、いくらくらいで楽しめますか?

五十嵐

店によって違いますが、「お酒飲み放題+おつまみ+カラオケ歌い放題」のセット料金のシステムのところが多いです。90分~120分で女性料金2000~3000円くらいが相場だと思います。

佐藤

こちらの「和風スナック 香澄」は、150分で3000円ですね。良心的!

五十嵐

飲み放題のお酒は、基本的にはウイスキーと焼酎。水割りやロック、ソーダ割りで飲みます。お店によっては、ビールや他のお酒が別料金だったり、おつまみのお代わりは追加料金がかかったりするので、それも入店時に聞いてみてください。

佐藤

わかりました!

五十嵐

板チョコみたいな重い扉を開けてみたらどんな場所なんだろうって、わくわくする感覚をぜひ味わってみてください。宝箱を開ける感覚に似ているなって、私はいつも思っています。

佐藤

宝箱!確かに、わくわくドキドキ感は、すごくありますね。

初心者こそ、あえて1軒目に行ってみる

佐藤

何時くらいからやっている店が多いですか?

五十嵐

19時以降に開いている店が多い印象です。でも、この店みたいに17時からやっているところもありますし、21時ごろから朝までやっているところもありますよ。

佐藤

一番混み合う時間は、何時頃ですか?

五十嵐

スナックは2軒目で利用する人が多いので、21時以降が人が多くて盛り上がる時間帯です。初心者は、早めの時間に行ってみるのがおすすめです。

佐藤

そうなんですね。どうしてですか?

五十嵐

いきなり常連さんで盛り上がっているところに入っていくのは、ちょっと抵抗がありませんか?

佐藤

確かに。馴染めるか、不安です。

五十嵐

早く開いている店なら、1軒目から行くのもあり。初心者こそ、ぜひ1軒目に行ってみてください。

佐藤

1軒目にスナックって、なんだか斬新な気が!

五十嵐

そんなこともないですよ。店によっては、乾きものだけでなく、ママのお手製のおつまみが食べられるところもあるし、何より、お客さんが少ないときのほうが、ママとゆっくりコミュニケーションがとれます。

佐藤

こちらのお店も、マスターのお手製のおつまみが豊富ですもんね。

五十嵐

ママとコミュニケーションを取りつつ、場に馴染んでおけば、その後やってくる常連さんとの橋渡しもしてもらえますよ。

佐藤

それはありがたいですね。

五十嵐

スナックは、ママはもちろん、他のお客さんとのコミュニケーションや、カラオケを通した一体感が醍醐味。ぜひ上手に常連さんたちにかわいがってもらってください。

佐藤

一体感かぁ。確かに、自分の歌を知らない人に聞いてもらって、その場のみんなで盛り上がれたら、楽しいですよね。

五十嵐

歌が得意じゃなくても、全く問題ありません。無理に歌うことはないですが、もし他のお客さんに「歌ってよ」と言われたら、「じゃあ、一緒に歌ってもらえますか?」と誘って、みんなが知っているような曲を入れるといいですよ。

佐藤

まわりを巻き込んでしまうんですね。

五十嵐

スナックに来ている人はたいてい、歌が好きなので、マイクを渡せばみんな歌ってくれますから。

佐藤

スナックでのルールみたいなものってありますか?

五十嵐

ルールはないですが、マナーは守るようにしてください。誰かが歌っているときに騒ぐとか、泥酔して迷惑をかけるのは、NG。カラオケボックスではないので、自分ばかりが歌うのも、遠慮してください。

佐藤

お互いに譲り合って、気持ちよく楽しむということですね。

ママは有能なフロアマネージャー

五十嵐

近ごろ、よく若い女性から「スナックを開きたい」という相談を受けることがあるんです。

佐藤

そうなんですか!どうしてでしょう?

五十嵐

ママは聞き上手だし、お店全体を見渡して、上手に場を仕切ってくれる。そういう姿を見て、「かっこいい!」と憧れる人が増えているんですよ。

佐藤

確かに、店の主としてドーンと構えて、いろんなお客さんにまんべんなく気を配って……というイメージがありますね。

五十嵐

良い店ほど、ママが有能なフロアマネージャーとして機能しているという気がします。

佐藤

デキる女!って感じですね。

五十嵐

なかには、ママのコミュニケーション術を学ぶためにスナックに足を運ぶ若い女性もいるんです。仕事で年上の人と接する機会が多くても、会社ではなかなかコミュニケーションの仕方までは教えてくれないからと。

佐藤

比較的、年齢が上の男性と上手にコミュニケーションを取っているスナックのママから学べることはたくさんありそうですね。

五十嵐

ママの人柄で店を選ぶ人がほとんどですしね。やはり、繫盛店のママは魅力的な人が多いです。

佐藤

そうですね。店の顔ですもんね。

五十嵐

でも、私の統計上、ママは離婚歴のある人が多くて。最多だと、バツ9という人もいました。

佐藤

え!?9回も離婚したってことですか!?わぉ。

五十嵐

そういう恋愛経験の豊富さから、恋愛相談に乗ってくれるママもいて、女性の駆け込み寺のような存在になっている人もいるんです。

佐藤

なんだか、わかる気がします。的確なアドバイスをくれそう!

五十嵐

彼氏をママに会わせて、ありかなしか、ジャッジしてもらうという子もいたりして(笑)。

佐藤

それは、かなり絶大な信頼をおいているんですね。

五十嵐

おせっかい焼きなママも多いから、お客さん同士をくっつけて縁結びしたという話もよく聞きます。「いつも来ているあのお客さんと合うかも」と、ママの脳内AIが働くらしいです。

佐藤

(笑)。

五十嵐

友達や家族など、近しい人には話しづらい悩みなんかも、ママになら話せると、スナックを心の拠り所のように使っている人もいますね。

佐藤

スナックのママって、偉大ですねぇ。憧れる女性がいるのも、納得です。

スナックは、地域の井戸端会議の場

五十嵐

駅前のスナックと、住宅街にあるスナックは、ちょっと雰囲気が違って。

佐藤

個人的には、住宅街にある方が、より入りにくい感じがしますね。

五十嵐

駅前は新規のお客さんの出入りが多いけれど、住宅街の方は近所の固定客が多い。それで、ちょっとした地域の公民館的な場所になっているんですよ。

佐藤

なるほど。

五十嵐

だから私は、引っ越しが決まったら、引っ越す前にその地域のスナックに行ってみて、情報収集をすることもあります。

佐藤

そんな使い方を!

五十嵐

治安の良し悪しとか、どんな人が住んでいる地域なのかとか、そういうことがなんとなく、わかるんですよ。

佐藤

かなり上級者のやり方ですね(笑)。

五十嵐

ママや他のお客さんと顔見知りになることで、地域に知り合いができて安心感も生まれますし、住んでいる場所の近所のスナックに行ってみるのもおすすめです。

佐藤

そういう視点はおもしろいですね。

五十嵐

以前行ったスナックで、70代くらいの常連のおじいさんがいたんです。その人は奥さんを亡くしていて、寂しくて毎日そのスナックに来ていると。

佐藤

切ない……。

五十嵐

ママにとてもお世話になっているから、何かこの店の役に立ちたいと、手作りの巾着を持参して、新しいお客さんが来たら、それをプレゼントしていて。それが彼なりの生きがいになっていたんです。

佐藤

もはや、お店とお客さんの関係性を超えていますね。

五十嵐

他にも、実家が遠い若い女性のお客さんが、体調を崩して入院することになったとき、病院に駆けつけて、保護者の代わりに手続きをしてあげたとか、そういう心温まるエピソードがたくさんあるんですよ。

佐藤

ちょっと泣きそうです。

五十嵐

スナックって、本当に人情があふれている場所なんです。若い人には、親戚のおばちゃんの家に遊びに行くような、そんな気持ちで足を運んでほしいです。

旅する気分で、スナックに遊びに行こう

佐藤

ちなみに、五十嵐さんのファーストスナックってどこだったんですか?

五十嵐

出張で行った岐阜の下呂温泉の温泉街のスナックでした。

佐藤

温泉街のスナックって、一元さんもたくさん来るだろうし、チャレンジしやすそうですね!

五十嵐

そうですね。まずは観光地で行ってみるというのも、一つの手かもしれません。

佐藤

その後、500件以上もスナックに足を運んで、今ではスナックの魅力を伝える立場ですが、このような活動を始めたのはどうしてなんですか?

五十嵐

いろんなスナックに行って聞いたのは、「最近の若い男性は、スナックの扉をたたかない」という話。

佐藤

若い男性は、他のお客さんとコミュニケーションをとるような場ではなく、自分たちで完結する場を好む傾向が強いかもしれませんね。

五十嵐

そのせいで、だんだんとスナックが衰退してしまっていると聞いて、それは悲しいと思ったんです。でも、女性こそこういう場所が好きなんじゃないかな?と思って。

佐藤

ママの温かさや、他の店にはないアットホーム感は、女性が好む雰囲気ですね。

五十嵐

だったら、どんどん女性に向けてスナックの魅力を伝えていって、女性でも、おひとり様でも足を運んでいい場所なんだということを知ってもらいたいと思いました。

佐藤

五十嵐さんが「スナ女」を広めてくださっているおかげで、だいぶスナックに対するハードルが下がっていると思います。

五十嵐

そう言ってもらえると、うれしいです。さっきも話したように、スナックは1軒1軒、店構えも雰囲気も違います。だから、いつも博打のような気分で足を踏み入れるのですが、それも含めて楽しんでほしいです。

佐藤

好奇心のある人にこそ、スナックはぴったりですね。

五十嵐

その通りです。今、コロナ禍でスナックに行くお客さんが減ってしまいましたが、スナック文化の灯を消してはいけないと、「オンラインスナック横丁」という試みも始めています。

佐藤

オンラインでスナックが楽しめるんですか?

五十嵐

リストの中から好きなスナックを選んで、ママと1対1、他のお客さんと相席、仲間内で貸切のいずれかで、オンラインでスナック体験ができるサービスです。

佐藤

おもしろい!

五十嵐

店に行くのはまだ勇気が出ないという人や、スナックの雰囲気を気軽に味わってみたいという人にも、おすすめですよ。

佐藤

リアルスナックの予行演習ができますね。

五十嵐

若い女性はもちろん、多くの人が、旅行などのレジャーを楽しむのと同じようにスナックを楽しんでくれるような世界が理想。カルチャーの一つとして、スナックがもっと盛り上がっていくといいなと思っています。

佐藤

五十嵐さんの活動が実を結んで、10年後、20年後のスナックは、大きく様変わりしているかもしれませんね。

取材後、満を持して、乾杯!お店にやってきた平均年齢70代の常連のおじさまたちが話しかけてくださり、カラオケで紅白歌合戦をしたり、皆さんの趣味の相撲甚句を聞かせてもらったりと、ゆっくりお酒を飲みながら、楽しい時間が過ぎていったのでした。

はじめてのスナックにかかる費用

平均的に、90分~120分で2000円~3000円程度。店によって異なるので、来店前に確認を。男女で価格が異なる場合も。

スナック貯金をはじめる

「はじめてのスナック」先生の紹介

本日の講師五十嵐真由子
Twitterhttps://twitter.com/snackjoshi
Facebookhttps://www.facebook.com/make.mayuko.igarashi
スナ女友の会https://makepr.pro/snack/

国立音楽大学卒。CM音楽制作会社で数多くのCMソングを手掛けた後、楽天に入社。「楽天トラベル」でイベント企画やデータ分析を生かしたプロモーションを行い、PR業務に従事。2015年に独立し、Make.合同会社の代表として、多くの企業や人、街の発信力を強化する新しいPRコンサルティング手法を提案・提供している。

プライベートでは全国のスナックを500件以上巡り歩く「スナ女」として、連載記事の執筆や、テレビやラジオなどメディアでのスナック女子認知度拡大活動にも取り組んでいる。

取材協力

店名和風スナック 香澄
住所東京都江東区門前仲町2-9-4 辰巳新道内
電話番号03-3641-1396
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