【はじめてのラップ】自在に言葉を操りたい人、必見!はじめてのラップの前に知っておくべきこと【はじめてをはじめる #4】

生活

【はじめてのラップ】自在に言葉を操りたい人、必見!はじめてのラップの前に知っておくべきこと【はじめてをはじめる #4】

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やりたいけれど一歩踏み出せない、新しい趣味を見つけたい。
そんな方の背中をそっと押す企画「はじめてをはじめる」。

今回のテーマは、「ラップ」です。
リズムに言葉をのせたり、韻を踏んだり。リズム感や言葉のセンスが必要そうで、挑戦するにはちょっとハードルが高い……。そんなふうに思っていませんか?

私自身、リズムよく、キャッチーに言葉を綴る「ラップ」は、ライターという職業のスキルアップにすごく良いのでは?と興味を持ちつつも、「難しそうだなぁ」というイメージから、なかなかトライできずにいました。しかも、何もわからない状態で、独学で始めるのは心許ない……。

そこで、今回は1997年にラップを始め、ラップ歴23年。ラッパーとして活躍しながら、専門学校や個人レッスン、ワークショップなどでラップの講師を務めている、マチーデフさんに取材。都内のカラオケボックスにて、実践を交えながら、ラップの基本、上達のコツなどについて、お話をうかがいました。

NYの貧困層が仲間内で始めたものが「文化」に

▲SaltCommunication定期公演

佐藤

最初に基本的なことをうかがいます。そもそも、ラップはどこでどのように生まれたのでしょうか?

マチーデフ

1970年頃に、NYのブロンクスという貧困層が多く暮らす町で生まれたものです。当時、低所得者たちは、「お金はないけれど楽しいことをしよう」と、町のいろんな地区で小さなパーティを繰り広げていました。DJがいて、音楽をかけて盛り上がり、気分を高揚させて楽しむという感じです。

佐藤

はい。

マチーデフ

その時かかっていた、ソウルやファンクなどの音楽には、たいてい、前奏や間奏に長めのドラムソロがあるんです。リズムがより強調されるそのドラムソロは、「ブレイク・ビーツ」というのですが、そのビートに乗せて踊り出したのが、「ブレイク・ダンス」の始まり。

佐藤

ドラムソロ!自然と体が動きそうですね。そこからダンスが生まれたのも納得です。

マチーデフ

しばらくすると、ノリのいい「ブレイク・ビーツ」を延々と流すようになってきて。そこで、会場をより盛り上げるために、マイクを持って客をあおる専門の人が登場しました。「ブレイク・ビーツ」のリズムに乗せて、言葉を話すMC。それがラッパーの始まりです。

佐藤

なるほど。ブレイク・ダンスなどと同時期に生まれたものなんですね。

マチーデフ

そうですね。そこから少しずつ音楽にラップをのせた曲が作られていきました。「ブレイク・ダンス」、「ラップ」、「DJ」、そして町の壁などにスプレーで描く「グラフィティ」と呼ばれるアートも含めたカルチャーがHIP HOPと呼ばれるようになり、徐々に世界に広まっていったんです。

佐藤

1970年代というと、そこまで昔じゃないですよね。HIP HOPって、意外と最近生まれたものなんですね。

マチーデフ

そうなんです。ジャズやロックは古い歴史がありますが、メジャーな音楽ジャンルの中で、最も新しいのがHIP HOPですね。

韻も歌も下手でいい、リズムに乗ればラップになる

▲ラップ講座のワークショップの様子

佐藤

ラップって難しそうなイメージがあって、誰にでもできるものではない気がしているのですが、私のような初心者でも始められますか?

マチーデフ

楽器ができなくても、音符が読めなくても、歌が上手じゃなくてもできてしまうので、むしろ、ラップってすごくハードルが低い音楽なんですよ。だから、全然、気軽に始めてOKです。

佐藤

でも、言いたいことを頭の中で整理して、韻を踏んで、しかもリズムに乗せなきゃいけないって、超人技ですよね!?

マチーデフ

皆さん誤解しているかもしれないですが、上手に韻を踏めなくても、リズムに言葉が乗っていれば、それはラップなんです。それに、最近、テレビ番組で即興ラップバトルが放送されているので、そのイメージが強いと思いますが、別に、即興でやらなくたっていいんです。

佐藤

そうなんですか?てっきり、韻を踏むのはマストだと思っていました……。

マチーデフ

韻を踏むのは、その方が気持ちよくリズムに乗れるからなんです。それよりも大切なのは、リズムに乗れているかどうか。ラップはドレミファソラシドを気にしなくていい音楽ですが、その代わり、リズムに乗れていないと下手に聴こえてしまいます。だから、リズムに乗ることを一番意識してほしいですね。

佐藤

初心者がラップを始めるのに、まずどんなことをすればいいですか?

マチーデフ

自分でラップを作るということですよね。それなら、紙とペンさえあれば、すぐに始められますよ。スマホにメモしたっていい。それと、ラップを乗せる「トラック」と言われる歌の入っていないインストゥルメンタルの音楽を用意するといいですね。

佐藤

トラックは、どんなものを用意すればいいですか?

マチーデフ

「ラップ フリートラック」で検索すれば、無料で使える音源もたくさんあるので、それですぐに始められます。音源に関しては、使用について注意事項が書いてあったりするので、よく読んでから使ってくださいね。

佐藤

まずは、どんなものから書いていけばいいんでしょうか?おすすめのテーマはありますか?

マチーデフ

1作目は、自己紹介ラップがいいかもしれませんね。ラップはそもそも、自分語りの音楽ですし、自己紹介なら難しく考えずに書けると思います。ラップって、日記みたいな感覚で書いていいものなんですよ。社会批判とか、何か大きな主張をしなくちゃいけないものではなくて。

佐藤

確かに、マチーデフさんのYouTubeを見ると、死にかけのセミが怖いとか、つけ麺屋でスープ割りを頼むとか、身近な題材が多いですもんね!

セミファイナル

スープ割りください

マチーデフ

何を歌ってもいいんです。目立とうと思うなら、人と違うことを歌うのがいいですけどね。言葉の乗せ方もさまざまで、決まりはありません。基本的には16分音符くらいの細かさで刻んでいくのですが、自分的に気持ち良くリズムを刻めていれば、それでOK。

佐藤

思っていたよりも自由なんですね。

マチーデフ

いわゆるラップというと、おそらく早口でたたみかけるようなものをイメージすると思いますが、たとえば、ケツメイシやDef Techのように、歌とラップの中間っぽい、メロディアスなラップもあるし、詩の朗読とラップの中間っぽいスタイルの人もいて。

佐藤

なるほど。確かに、ケツメイシやDef Techはメロディのある歌のように聴こえる部分もありますね。

マチーデフ

いろんな楽曲を聞いて、自分の好きなスタイルを見つけるのが一番だと思います。それに、ラップは、テクニックよりもオリジナリティが重視されるので、オリジナルのスタイルを築くのが大切。ちょっと下手でも味になる。ラップは、下手が個性になる、音楽では珍しいジャンルだと思います。

佐藤

なんだか、私にもできそうな気がしてきました!

韻は、ラップに欠かせない調味料

▲ラップ講座のワークショップの様子

佐藤

先ほど、「韻を踏まなくてもラップ」とおっしゃっていましたが、せっかくなので、韻を踏んでみたいです!コツはありますか?

マチーデフ

韻はラップのマストの要素ではないですが、気持ちよく聴かせたかったら韻は欠かせません。料理で言うと調味料のようなもの。素材そのままでもいいけれど、調味料を加えると断然、美味しくなりますよね。

佐藤

はい。わかりやすいです!

マチーデフ

韻を踏むというと、わりと、言葉の最後の文字を合わせようとする人が多いんです。たとえば、ここにあるメニューに書いてある「スペアリブ」という言葉だとしたら、最後に「ブ」が付く言葉を選べばいいんじゃないかって。でも、違うんですよ。

佐藤

5文字で、最後に「ブ」が付いたらそれっぽいのかなって思いましたが、それでは韻を踏めていないんですね。

マチーデフ

韻を踏めてないわけではないのですが、最後の文字を合わせるよりも重要なのは、「母音の並び」を揃えること。「スペアリブ」だったら、母音は「u e a i u」という並び方ですね。この5つの母音の並びすべてが一致する言葉を見つけるのはちょっと難しいので、最初は、後ろの3文字「a i u」や、2文字「i u」が一致した言葉を探してみましょう。

佐藤

わかりました。「a i u」か「i u」ですね。(しばらく考えて)うーん、なかなか浮かんでこないものですね……。

マチーデフ

たとえば「ライス(raisu)」とか、「マイク(maiku)」とかが踏めるので、それらが語尾にくるように歌詞を書いてみましょう。ライスなら、スペアリブを食べるときにあったらいいものなので、そこから歌詞の世界を広げやすいかもしれません。「今日のランチはスペアリブ あったらうれしい大ライス」みたいな感じで。

佐藤

おぉ。すぐラップになりましたね!

マチーデフ

このように語尾で韻を踏むことを「脚韻(きゃくいん)」と言います。脚韻は韻の気持ち良さを最も感じやすい踏み方です。この韻を踏むスキルは、脳トレみたいなもの。やればやるほど鍛えられるものなので、最初は難しくても、あきらめないでやってみてほしいです。

佐藤

どんなふうにトレーニングすればいいですか?

マチーデフ

例えば、電車に乗っているときに、駅名で韻を踏める言葉を探してみるとか、目に入ってきた看板の文字で韻を考えてみるとか。

佐藤

今すぐにできなくても、繰り返しやれば、上達できるんですね。

マチーデフ

私が専門学校などで韻について教えるときに紹介するのが、KREVAさんの「47都道府県ラップ」という曲。その名の通り、47都道府県すべての県名で韻を踏んでいく曲です。韻の教科書的な感じで、すごく参考になりますよ。自分の好きなラップ曲の中で、どこで韻が踏まれているのか、それをあらためて意識して聴いてみるのもいいと思います。

47都道府県ラップ

マチーデフ

ちなみに、1曲の中で韻を踏みまくっていたり、母音も子音も一致するような言葉をたくさん使っていたり(「猿」と「去る」など)することを、ラップの世界では「韻がかたい」と言います。「あの人のラップ、韻がかたいよね」と、褒めるんです。

佐藤

独特な言い方ですね。

マチーデフ

他にも、発音やリズムの乗り方など、歌い方全般を指す「フロウ」や、歌詞のことを指す「リリック」は、ラップをするうえでよく聞く言葉なので、覚えていた方が良いと思います。最近、一般的にもよく使われる「ディス(ディスる)」も、もともとはラップからきた言葉です。

佐藤

初心者でも、ラップのなかに取り入れやすい定番の言葉があれば教えてください。

マチーデフ

1作目の自己紹介ラップに入れやすいもので言えば、「レペゼン」「in da house」あたりでしょうか。「レペゼン」は「represent」がカタカナ英語化したもので、その人の出身や所属を表すときに使います。「レペゼン東京!」みたいに。

佐藤

私なら、「レペゼン宮城!」ですね。

マチーデフ

「in da house 」は、日本語で言うと、「参上!」のような意味合い。「マチーデフ in da house」というように、俺が今ここにいるぜ!ということを表します。でも、「in da house」は往年の言い回しかもしれません。比較的新しい言い回しだと、「in da building」というのがあったりしますね。

佐藤

へぇ。同じ意味でも別の言葉に変化するんですね。

マチーデフ

ラップにも流行り言葉があって、誰かが使ってかっこいいと評価されたら、その言葉が一気に広まっていきますね。ただ、一番大事なのは自分の言葉で歌詞を書くこと。言い慣れてない言葉や、よく知らない言葉で背伸びするぐらいなら、等身大の自分の言葉で歌詞を書く方が良いと私は思います。

自分なりのリズムを探る、カラオケ練習法

佐藤

ライターという職業柄、比較的ラップの歌詞を書くのは上達できそうな気がするのですが、リズム感がある方ではないので、それをトラックに上手く乗せられるか、不安です……。

マチーデフ

なぜ私が取材場所にカラオケボックスを指定したかというと、言葉をリズムに乗せるスキルを鍛える練習を、カラオケでできるからなんですよ。

佐藤

え、カラオケを使ってですか?教えてください!

マチーデフ

じゃあ、ちょっとお手本でやってみますね。まずは、自分が知らないラップ曲を予約します。誰か好きなラッパーはいますか?

佐藤

うーん、KICK THE KAN CREWとか……。え、でも知らない曲を入れるんですか?

マチーデフ

はい。KICK THE KAN CREWはメジャーな曲が多いですが、あえて知らない曲を入れてみますね。歌詞が画面に出るので、それをバックの音楽に合わせて自分なりにラップしてみるんです。

佐藤

難しそう!

マチーデフ

もちろん、知らない曲なので、原曲とは違う言葉の乗せ方になります。だから、歌詞が足りなくなったり、逆に言い切れない部分も出てくるんですけど、気にしなくてOK。前のフレーズを繰り返したり、思い切って言葉を端折ったりしていいので、とにかく、音楽に乗せて、言葉でリズムを刻んでいく感覚を、身体に叩き込んでください。

佐藤

(マチーデフさんのお手本歌唱を聞き)わー!すごい!知らない曲なのに、マチーデフさんの曲みたいに聴こえますね!

マチーデフ

じゃあ、次はぜひやってみてください。

佐藤

は、はい……。できるかな……。

マチーデフ

歌詞が流れていくスピードは無視して、画面に映し出されている文字、歌詞でリズムを刻むことだけを意識してください。

佐藤

(実際にやってみて)ひゃー!難しい!けど、この感覚、楽しいです!どうでしたか?

マチーデフ

いい感じです!歌詞のなかで、いくつも韻が踏まれていますよね。それをリズムよく歌うの、すごく気持ちよくないですか?

佐藤

はい!韻を踏む言葉がいくつか続くと、自然とリズムに乗れている感じがして、テンションが上がります!

マチーデフ

それなんですよ。韻を踏んでリズムに乗る気持ち良さを感じながら、リズムの刻み方を覚えていくのに、これはすごくいい練習方法で。もともと、私がラップに出合ったのは、1990年代に流行った、EAST END ×YURIの「DA.YO.NE」という曲なんです。

マチーデフ

これをカラオケで歌おうとしたんですが、そのとき、サビしか知らなくて。それでサビ以外のラップ歌詞を、カラオケに合わせて適当に歌ってみたんです。そうしたら、自分なりのリズムで言葉を刻むのが、すごく気持ちが良くて。その感覚を覚えていたので、この練習方法はいいなと思い、取り入れています。

佐藤

若干の照れもありますし、最初はちょっとためらいますが、いざやってみると、すごくおもしろかったです。これ、ひとりカラオケでやってみます!

マチーデフ

英語は、単語一つ一つにアクセント記号があって、普通に話すだけでリズミカルなのでラップに向いているんですが、日本語にはそれがないですよね。だから、日本語ラップは、気を抜くとお経みたいに抑揚がなくなりがち。言葉のどこかにアクセントを入れることを意識して、メリハリのあるラップになるように、練習してみてください。

佐藤

上手なラッパーのマネから入ってもいいですか?

マチーデフ

もちろん。自分が好きなラッパーのマネをしてみるのも、上達のための方法の一つ。その時、どこにアクセントを入れているか、細かいところにも耳を傾けてみるといいですよ。

ラップは気楽なコミュニケーションツール

▲SaltCommunication定期公演

佐藤

マチーデフさんは、ラッパーとして曲を発表しながら、ラップのノウハウを教える仕事をしていらっしゃいますが、「DA.YO.NE」に出合ってから、この道に進むまで、どんなふうに歩んできたのですか?

マチーデフ

中学生のときに「DA.YO.NE」にハマって、高2でラップを始めました。でも実は、お笑い芸人になりたくて、お笑い学科がある専門学校に通い、その後、24歳まで芸人をやっていたんですよ。

佐藤

そうだったんですか!それは、意外でした。

マチーデフ

でも、芸人ではなかなか結果が出なくて。そのときに、趣味でやっていたラップでCDデビューの話をいただいたんです。それで、ラップを趣味ではなく本業としてやっていくことにしました。とは言え、ラッパーとしてデビューしたはいいものの、30歳くらいまでは芽が出なかったですね。

佐藤

厳しい世界ですもんね。

マチーデフ

ちょうどその頃、ラップを「教える」ということをしてみようと思ったんです。というのも、もともと、好きなラップの曲について「このフロウはどうして気持ちいいんだろう?」と分析することが好きで、自分で考えたことを、ブログに書いたりしていたんです。

佐藤

それはおもしろそうですね!

マチーデフ

それに対して、知らない人がコメントをくれたり、アクセス数も意外と多かったりして、ラップを客観的に分析するということに需要があるのかもと。

佐藤

ラップというジャンルで、ご自身の分析力や客観的な視点を活かす道を見つけたんですね。

マチーデフ

そうですね。それで、自分がいた専門学校にラップの授業の企画書を持って行ったのが、ラップ講師としてのスタートです。それが2011年の春ですから、今年で10年目。今は、2つの専門学校で教えていて、個人レッスンやアイドルのレッスンも含めると、週4日はラップを教える仕事をしています。

佐藤

週4日も!

マチーデフ

そのほかに、CMソングの作詞や映画、テレビ番組のラップ監修やラップ指導などもしています。自分でラップをするラッパーとしてだけでは食べていけませんが、ラップに関わるさまざまな仕事をして、生活ができています。

佐藤

自分でラップをするだけでなく、ラップを分析して、それをノウハウとして伝える力があるからこそできることですよね。

マチーデフ

自分でラップをすることと、人にラップを教えることはまったく違いますからね。10年前からラップを教える仕事をしている人は私以外にたぶんいないんじゃないかと。だから、ラップを教えることに関しては、第一人者だと自負しています。

佐藤

長くラップと関わってきて、あらためてラップの魅力ってどんなところだと思いますか?

マチーデフ

まず、単純に、リズムに言葉を乗せる感覚が気持ちいいこと。今日、カラオケ練習法で体感してもらったと思いますが、この気持ち良さを、より多くの人に知ってもらいたいですね。

佐藤

はい。その気持ち良さは、よくわかりました。

マチーデフ

そして、もう一つは、言いにくいことをポップに伝えることができる、コミュニケーションツールだということ。以前、専門学校の授業でこんなことがあったんです。普段、大人しくて口数が少ない女の子が、ラップに乗せて、「私は女の子も男の子も好き」みたいな感じで、自分のセクシャリティについて語り始めて。

佐藤

へぇ!それはすごいですね。

マチーデフ

普通の会話の中でそれを言われたら、深くつっこんでいいのかとか、何て言葉を返していいのかとか、戸惑ってしまいますよね。でも、そのラップに対して、別の子が、「じゃあ、今まで女の子とも付き合ったことあるの?」みたいなことを、ためらいなくラップで返したんです。

佐藤

自然な流れで、アンサーしたんですね。

マチーデフ

最初にカミングアウトした子は、ラップだからこそ、軽いノリで言いにくいことが言えた。それに質問を返した子は、いい意味で深く考えずに、当たり前の会話のように、気を遣わずコミュニケーションがとれた。それを見て、ラップの力を感じましたね。

佐藤

うわぁ、それはなんだか感動しますね。ラップって、人の心を解放したり、人と人との垣根を低くするツールなんですね。

マチーデフ

ラップなら、自分の悩みや抱えていること、相手に対して思っていることを、ちょっとポップに伝えることができるんですよ。いい意味で無礼講感があると言うか。

佐藤

その感覚、わかる気がします。

マチーデフ

朝礼にラップを取り入れている会社があると聞いたことがあるのですが、上司に対してこうしてほしいと思っていることなんかを、ラップに乗せることで、ポップに伝えられますから、すごくいいアイデアだなと思います。

佐藤

朝礼にラップ!ユニークな試みですね。

マチーデフ

ラップって、「怖い人がやるもの」と思っている人も少なくないはず。でも、それは違って、ラップは「怖い人でもできるもの」なんです。会話の延長で良くて、誰にでもできる、人を選ばない歌唱法なんですよ。

佐藤

私も最初は少し、怖いイメージがありましたが、違うんだということがわかりました。

マチーデフ

ラップは、いろんな人が始めていい音楽。もっとたくさんの人に、ラップの楽しさを知ってもらいたいです。

佐藤

これまでの人生のなかでラップが身近になかっただけで、やろうと思ったら、子どもからお年寄りまでできるものですよね。韻を踏む言葉を見つける訓練と、カラオケでのリズムに乗る練習を繰り返しやって、自己紹介ラップから、始めてみます!

ラップをはじめる際の費用

メモがとれるもの、無料のトラックをダウンロードすればできるので、0円。カラオケボックスなどで練習する場合は、1時間あたり、500円程度かかる。

ラップしながら貯金する

「はじめてのラップ」先生のご紹介

本日の講師マチーデフ
オフィシャルサイトhttps://www.macheedef.com/
YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCdkBFYoY9HdkvG3jduQFYAA
公式Twitterhttps://twitter.com/macheedef

1997年にラップを始め、オトノ葉Entertainmentのラッパーとして数多くの作品をリリース。2014年にソロとなりアルバム「メガネデビュー」を発表。CM、映画、イベント、テレビ番組等のラップ企画において作詞や監修を務める。また、専門学校、個人レッスン、ワークショップなどでラップ講師も務め、アイドルのラップ指導も手がけている。

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