【新社会人必見】手軽に経済の勉強ができるビジネス小説5作をご紹介!

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【新社会人必見】手軽に経済の勉強ができるビジネス小説5作をご紹介!

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社会人になり仕事に慣れてくると、経済やビジネスに興味を抱くようになってきた。そんな方も、多いのではないのでしょうか。

実際にビジネスの世界に踏み込んでみると、働きながら身を持って業界知識を知ることはありますが、意外に経済の勉強をする機会は少ないと思います。

ただビジネス書を読むのは、少ししんどい。分厚い本、わけのわからない単語、表紙だけで読む気をなくしてしまいますよね。そんな人は、小説でビジネスを学んでみてはいかがでしょうか?物語を読むついでに知識も身につくので、固い内容のビジネス書が苦手な人にもオススメです。

本記事では日本での売上高や世界時価総額ランキングを参考に、小説を以下の分野にピックアップしてみました。

  • 金融業界
  • 自動車業界
  • 情報通信業
  • DeFi

よければぜひ、最後までご覧下さい。

(参考:日本経済新聞:売上高ランキング

(参考:Think 180 around:世界時価総額ランキング

「倍返しだ!」で有名な半沢直樹を描いた『オレたちバブル入行組』

最初に紹介する業界は、金融業界です。ビジネスの根強い土台として銀行がありますね。そんな楽しめるビジネス小説の筆頭に、やはり半沢直樹シリーズが挙げられます。

今回はその中でもシリーズ第一作『オレたちバブル入行組』( 池井戸 潤)を紹介していこうと思います。

『オレたちバブル入行組』は、半沢直樹が銀行内で活躍する姿が描かれます。東京中央銀行・大阪西支店で融資課長の半沢直樹は、支店長と深刻な話し合いをしています。支店長命令で無理やり融資を承認した企業が倒産してしまったからです。その回収アイデアを議論しているのです。しかし解決策は見つかりません。結局、支店長はその責任を全て半沢に押しつけてしまいました。

債権回収のために、走り回る半沢。その最中に不可解なイベントが次々と起こっていきます。はたして半沢は、支店長に倍返しできるのか?

半沢直樹シリーズの根幹は、金融に関する不正

ミステリー小説には、謎解きが絶対に含まれていなければなりません。その象徴とも呼べるのが、殺人事件における犯人捜しです。ただし半沢直樹シリーズでは人がまったく死にません。ミステリーでいう謎が金融商品の不正にあたるからです。

池井戸潤氏が手がけた本作品は、ミステリーの構成もさることながら登場人物の個性が際立っています。主人公・半沢直樹の名台詞「やられたらやり返す。倍返しだ!」を知っている人も多いでしょう。

裁量臨店とは

銀行などの金融機関には、監査部門が存在しています。裁量臨店ではこの監査部門が活躍します。支店が取引している融資内容に問題がないかを検査していくためです。

小説内でも登場するこの裁量臨店に、半沢直樹は振り回されていきます。

今回ご紹介した作品『オレたちバブル入行組』では、債権回収が軸となっています。半沢が債権回収のために調査を進めていくと、対象企業がお金をだまし取るために計画倒産したのではないか、という疑惑が浮上していくというお話です。

「半沢直樹シリーズ」はミステリーとしても非常に面白い傑作です。銀行の内部事情や金融に関する法律へ興味がある人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

お金の流れを知るには『マネーロンダリング』

銀行業界ではなく、もっと他の金融知識を詳しく知りたい!

そんな方には『マネーロンダリング 』(橘 玲)をオススメします。

タイトルがそのまま金融用語となる本作では、細かい金融知識やビジネスにおける作戦や計画が作中で詳しく語られています。この一冊を読めば、お金の流れがより鮮明に見えてくるようになること間違いなしですよ。

話に目を向けていきましょう。『マネーロンダリング』の主役は、香港在住の金融コンサルタントの工藤秋生です。その工藤のもとにある日、美しい女性・麗子が現れて、物語は一気に動き出していきます。

 「タックスヘイブン」が鍵を握るあらすじ

5億円を日本から海外に送金し、そのお金を「損金として処理してほしい」と依頼する麗子に工藤は頭を悩ませます。一連の行為は、脱税の指南に繋がるからです。

工藤が住む香港は「タックスヘイブン」の地でもあります。タックスヘイブンとは税制が優遇されている土地を示すのですが、日本の国税局もそのまま野放しているわけではありません。日本政府は国内のお金が不正に外へと流れないように、常に目を光らせています。

結局、工藤は日本人が海外で銀行口座を設立するために必要なことを麗子に教えることにしました。しばらく時が経ち、工藤の耳に「麗子が50億円のお金と供に消えた」との報告が入り、工藤は焦ります。

50億円の大金はどこから手に入れたのか?

工藤は調査するために日本へと帰国すると、麗子の生い立ちが絡んだ思いもよらない新事実が発覚し、話は急展開を見せていきます。

金融システムの隙を突くマネーロンダリング

マネーロンダリングという用語を聞いたことはないでしょうか?

犯罪を想像する方も多いと思います。マネーロンダリングとは、資金洗浄を指します。

犯罪によって儲けたお金は、汚いお金と呼ばれます。ただそのままでは、実際にお金として使用出来ません。資金の出所が明るみに出れば、警察に捕まってしまうからです。

そこで、マネーロンダリングが登場します。あらゆる手段を使い、お金の出所を不明にするのです。例えば架空の名義や他人の金融口座を利用して、転々と送金を繰り返すなどの手法があります。

本作で詳しく描かれていますが、麗子は日本で奪った汚いお金をマネーロンダリングしようと様々な行動をしていきます。

金融関係者も唸ったビジネス戦略が『マネーロンダリング』では詳しく描かれているので、金融知識に詳しくなりたい方は、一読の価値ありの作品です。

自動車企業の内情を知るには『トヨトミの野望』

日本にとって自動車業界は、経済や雇用に深くかかわっており、切っても切り離せない存在です。

『トヨトミの野望』(梶山 三郎)では戦国武将・豊臣秀吉の末裔がトップに立つ一族経営の自動車企業・トヨトミが舞台となります。

主人公は初めてサラリーマン社長となった武田剛平です。武田はカリスマ的手腕で、会社をグローバル展開し、より事業を拡大していきます。

武田の勇姿とその裏で渦まく社内政治の模様が、リアルすぎると評判の一冊です。

 トヨトミに大打撃を与えたリーマンショックとは

「リーマン・ショック」は、アメリカの投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが2008年に経営破綻した事件です。その負の連鎖は結果として、世界中の金融危機を招いてしまいました。

「リーマン・ショック」の原因となったサブプライム・ローンは、住宅ローン返済に関する証券の問題で、自動車業界とは直接、関係がありません。

ただ結果として、「リーマン・ショック」は全世界で不況をもたらしました。自動車産業も例に違わず、不況の波に飲まれてしまった形となります。

『トヨトミの野望』内では、1995年にトヨトミの社長として武田が就任しています。武田は海外市場への進出と技術革新に精を注ぎ、資源を限りなく投入していきました。

トヨトミをグローバル企業に押し上げるための戦略としては間違っていません。ですが、「リーマンショック」により海外に工場を設置した実績が裏目に出ます。

企業・トヨトミの苦境は、「リーマンショック」によってもたらされてしまったのです。

『トヨトミの野望』のリアルすぎる描写

この物語はフィクションです。ですが、「あまりにも、とある企業に似通っている」と出版当時、話題になりました。

本作を書いた梶山三郎氏は覆面作家であり、あるインタビューでは自身が記者である、と発言していますが、本性はベールに包まれたままです。

あまりにも小説内で自動車会社のリアルな描写が続くことから、自動車産業に深く関わる人物である、と噂されています。

『トヨトミの野望』は実際の経済情勢とリンクしています。経済が不況になると、企業はどうなってしまうのか。自動車企業の内情からビジネスモデル変更の決断までの流れを知りたい方にとって、オススメの作品です。

(出典:現代ビジネス:巨大自動車企業の内幕を暴いた!?『トヨトミの野望』はヤバい一冊

 オンラインストアの歴史を知るには『ラスト ワン マイル』

Amazonの出現は、運輸業から小売業まで多くの業界に影響を与えました。「オンラインストア」の登場はビジネスのあり方を大きく変えたのです。そんなオンラインストアが誕生する前後で悩みながらも、新事業を創りだしていくプロセスを描いた作品があります。

それは、2006年10月に発表された『ラスト ワン マイル』(楡 周平)です。

本作では、ネットストアのビジネスについて楽しく学ぶことができます。

暁星運輸の営業部・横沢哲夫は、ベンチャー企業だった大企業ネット通販会社・蚤の市に、裏切りとも呼べる取引条件の変更を求められます。蚤の市は急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出そうとしている勢いのある企業です。断ることもできません。

横沢は交渉に悩んでいたある日、田舎に帰省していました。そこでふと、蚤の市にぎゃふんと言わす新しい通販のビジネスモデルをひらめきます。

その仰天なビジネスプランとは一体?

運輸業とネット通販に重要なラストワンマイル

小説のタイトルともなったラストワンマイルは、通信業界や物流業界で実際に使われている言葉です。最寄りの配送場所から利用者までを結ぶ最後の1マイルこそ重要だという意味です。

現在、物流業界において、このラストワンマイルをめぐる攻防が激化しています。

激化している理由は、AmazonなどEC市場(ネット通販)の規模拡大に伴い、物流サービスへの参入業者が年々増加している点と、物流サービスの差別化に取り組む工夫が各社で施されているためです。

このEC市場でのラストワンマイルが、のちに暁星運輸を大きく変えるキッカケとなります。

運輸業から見た「オンラインストア」

『ラストワンマイル』が執筆された2006年10月の4年後、2010年にAmazonの完全配送無料化が実現しています。Amazonとはジェフ・ベゾス氏が1994年にオンラインの本屋として、ビジネスをスタートさせた企業です。

ラストワンマイルの作品内で、「宅配サービスは行きつくとこまで行きついた。差別化はもうできない」と運輸会社の人間が暗いトーンで話す場面があります。

「オンラインストア」が無かった当時、コンビニエンスストアの集荷業務が運輸会社の柱となっていました。そこに郵政民営化をした日本郵便が切り込んできたわけです。暁星運輸はてんてこ舞いとなってしまいます。

そこで目星をつけたのが、運輸業界からは注目度の低かった「オンラインストア」です。ラストワンマイルの物流サービスの向上に、ネットでの販売戦略を結びつけたのです。

「オンラインストア」の歴史を知りたい人や新しいビジネスの作り方を勉強してみたい人に『ラストワンマイル』はオススメです。

 仮想通貨の空気感を知るには『アンダーグラウンド・マーケット』

仮想通貨に興味はあるけれど、内容がいまいち掴めず、手を出せない人がいるのはないでしょうか?「DeFi」「分散型金融」「ブロックチェーン」など、次世代の金融トレンドはインターネットで調べても内容が難しく、非常にイメージがしにくいと思います。

そのような近未来の暮らしぶりを軸にして発表された作品が、『アンダーグラウンド・マーケット』(藤井 太洋)です。

仮想通貨の大枠を掴むのに、理想的な一冊となっています。

『アンダーグラウンド・マーケット』のあらすじ

2018年の日本には2つの世界がありました。それは、ある会社の正社員として日本円をもらい生活をする暮らしと、移民とともに時には違法な取引をしてでも収入を得て生きていく地下経済圏での暮らしです。

税率が高くなった日本では、円を使うリスクが高くなっています。加えて正社員になれる人の割合も減ってきており、地下経済圏で生きるという選択をする若者が増えていました。主人公である木谷巧も、地下経済圏で働く若者の1人です。

木谷は仕事でとあるWebサイトの改良を引き受けることにしました。ただしそれが表と地下、二つの巨大経済圏を揺るがす事件の始まりとなるとも知らずに……。

『アンダーグラウンド・マーケット』では円を捨てた若者たちが、N円と呼ばれる仮想通貨をお金代わりに利用して生活をしています。N円はすぐにお金が手に入る換金性と格安の手数料を兼ね備えた仮想通貨です。

仮想通貨と日本円が混在している少し先の世界のあり方を、『アンダーグラウンド・マーケット』を読むと、簡単にイメージできますよ。

仮想通貨とブロックチェーン

「N円」のような仮想通貨を機能させたのが「ブロックチェーン技術」です。「ブロックチェーン」とは、あのビットコインの誕生を裏付けた画期的な技術となります。

具体的に「ブロックチェーン」のおかげで、保護されたデータの改ざんが不可能になりました。つまりデジタルなお金である仮想通貨が、不正に枚数を増やされる心配がなくなったのです。その結果、仮想通貨は流行りました。

『アンダーグランウンドマーケット』では新技術の内容を詳しく知らないけれど、新しい生活の空気に触れてみたい。そんな方にオススメしたい小説です。

少し先の未来の暮らしが今後どのような形で変わっていくのか、ぜひ本作から味わってみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は楽しく読める上に、ビジネスも勉強できる小説を5冊紹介しました。

ビジネス小説の一番のオススメはやはり『半沢直樹シリーズ』です。

現在、テレビドラマでも公開されている人気シリーズは全4巻。小説でもドラマでも話が面白く、「やられたらやり返す、倍返しだ!」というセリフを使ったことがある人も多いのではないでしょうか。

面白かったという気持ちと同時に、ビジネスの知識も身につけられている。どちらも両立できる点が、小説で学ぶ何よりの魅力です。

未知の領域に関して、大枠を知ることはとても大事です。

ビジネス小説を読むことで楽しく知識を学び、他の社員に一歩差をつけてみてはいかがでしょうか?

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