毎日仕事場と家の往復、休みの日はつい家でゴロゴロ。「生活にハリが欲しい!」「何か始めたい!」「でも、何をすればいいんだろう。」とお悩みの方も多いでしょう。
考えてもどうしたら良いかわからず、考えることすら面倒になり、結局いつも通りゴロゴロして一日が終わるという人もいるかもしれません。
ではどうして、やりたことがわからなくなってしまうのでしょうか。
この記事では、やりたいことがわからないという思考に陥ってしまう仕組みと、そこから抜け出す方法をお伝えします。
目次
やりたいことがわからないと感じる人は多い?
やりたいことがわからないと感じる人は本当に多いのでしょうか?
10~20代の男女学生500人を対象に、「将来の夢と就こうと思う職業」についてのアンケートを実施したデータがあります。
まず、将来就こうと思っている職業があるかという質問では、下記のような結果になりました。
- 「はっきりとある」37.2%
- 「ぼんやりとある」40.2%
77.4%の人がはっきり、またはぼんやりとではありますがやりたいことがイメージできているという結果でした。
一方で、22.6%の人が将来就こうと思っている職業が「ない」と回答しました。
さらに「ない」と回答した人の中で、将来就こうと思っている職業がないと答えた理由を聞いたところ、「自分のやりたいことがわからない」と回答した人が、74.3%にも上るという結果がでました。
これは、仕事をしたいという気持ちはあるものの、どんな職業に就いたらいいのかわからないために、就きたい職業が「ない」という結果になっているのです。
「何かしたいけど、やりたいことがわからない」と感じている人は、一定数いるということがこのデータから見てとれます。
「やりたいことがわからない」人が陥りがちな状態とは?
「やりたいことがわからない」という人は、どういった行動を取ったり、どのような心の状態になることが多いのでしょうか?
ここでは、具体的にご紹介していきます。
行動をためらってしまう
「やりたいことがわからない」人の特徴として、まず行動をためらってしまうということが挙げられます。
実際に行動を起こす前に、何らかの理由で行動しないことを選択しているせいで、結果やりたいことがわからないという状況に陥ってしまっているパターンです。
では、どうして行動しないことを選択してしまっているのでしょうか?
それには、いくつかの思考のクセが関係しています。
思考のクセとしてよく挙げられ「メンタルブロック」をご存知でしょうか。
メンタルブロックとは、何か行動を起こそうとするときに、自分自身で
「私にはできない」
「やっても上手くいく訳がない」
「どうせやってもいいことがない」
などと、自分のことや実際に起こそうとする行動のことを否定的に考えてしまう思考のクセのことです。
このような思考のクセを持っていると、やりたいことほど反作用の力が働いてしまうのです。
例えば自分のやりたいことをして生き生きとしている人を見て
「私もこんな生活がしてみたいな」
「あんな風に生きることができたら楽しいだろうな」
と思ったとします。
しかし、メンタルブロックの癖があると、
「今の私の環境では、あんな風に生きるのは無理だ」
「私になんか、あんなことできる訳がない」
と反作用する考えが働いて、自分の行動にブレーキをかけてしまうのです。
このような思考のクセがあると、せっかく行動するチャンスやきっかけが目の前に現れても、実際の行動には移すことができなくなってしまうのです。
本来なら、その行動やそこから得る体験から、やりたいことを見つけるヒントがもらえたり、やりたいことを知るきっかけをつかめるのに、その前の段階から可能性を自分で消してしまっていることから、やりたいことがわからないという状態に陥ってしまうことが考えられます。
そのほかにも、行動をためらわせてしまう思考のクセはさまざまなパターンがあります。
- 自分自身のことを理解できていない
→自分自身がどういう状態だと快適に過ごせて、どういう状態だと不快なのかがわからない。 - 極度に失敗を恐れる
→上手くいくことではなく、失敗したときのことにばかり意識が向いてしまう。 - 自分自身の常識を疑うことをしない
→自分自身が正しいと思っていることを疑わないので、その枠内から出ることができない。 - 理想が高すぎる
→はじめから「自分がやりたい理想のこと」「大好きなこと」に出会おうとするので、最初の一歩に進むためのハードルが高くなり、結局いつまでも行動が起こせない。 - 上手くいかないことを自分以外のもののせいにしてしまう
→仕事が忙しくて時間がない、貯金がないからお金が出せない、両親に言ってもどうせ反対されるからなど、環境や他人のせいということにしてできない理由を探してしまう。 - ネガティブな感情をプラスのエネルギーに変えて行動することができない
→人から馬鹿にされたことや、同じ努力をしたのに認められなかったなど、ネガティブな感情を利用して「見返してやる」といったようなやる気に変換できない。 - 「やりたい」という情熱が長く続かない
→やりたい気持ちをほったらかしにしてしまうので、行動に移すまでに気持ちが続かなくなってしまう。 - やる気がでない
→上記のような思考のクセに陥った結果、思考するだけで疲れてしまい、行動に移せなくなってしまう。
何か当てはまるものはありましたでしょうか。
このように、いつの間にか身についているたくさんの思考や行動のクセが、行動にブレーキをかけてしまうことにつながっているのです。
無駄かもしれない努力を避けている
人は、リスクを避けたり、確実に損失を出すという状況を回避しようとします。
また、利益を得るときは確実に利益を得たいと考える傾向があるのです。
これを「プロスペクト理論」といいます。
やりたいことがわからないとき、やりたいことを見つけるきっかけをつかむには、まず行動することが大切です。
何事も、自分に合っているかどうかは、やってみないとわかりません。
でも、行動をすることで、必ずしもやりたいことがみつかるとは限らないため、行動し、努力した結果、その行動や努力がやりたいことにつながらず、またやりたいことがわからないという状態に戻ってしまう可能性もあります。
その場合、その努力や行動は無駄になってしまうこともあります。
人は、やったことが無駄だったと感じることを避けたいと考える傾向が強いのです。
そのため、無駄に終わるかもしれない行動や努力は最初からせず、リスクを避けてしまうということもあるでしょう。
結果、「やりたいことがわからない」という状態から抜け出せなくなってしまいます。
「やってみたい」と思う気持ちを抑え込んでいる
やりたいことがわからないという人の中には、本当は、やりたいことがあり、やってみたいと思っているのに、あえてその気持ちを抑え込み、我慢をしている人もいるのではないでしょうか?
充分な時間がない、やってみたいと思うことに使うお金がない、自分だけ楽しい思いをすることに罪悪感がある・・・などなど、理由はさまざまだと思います。
でも、そのできない理由は、本当にそうなのでしょうか?
時間は充分になくても、毎日少しずつでもいいから時間を捻出してみたり、お金を節約すればやりたいことに費やせるかもしれないし、お金をかけない方法もあるかもしれません。
あるいは、周りの人にも、楽しんでいるあなたを見せることで、幸せな気持ちにさせたり、元気を与えられたりすることもあるでしょう。
ネガティブな方向ばかりに考えるのではなく、良いこともあるかもしれないと、今までとは違う方向から物事を考えたり、見てみたりすることでやりたいことがわからない状態から抜け出せるヒントが見つかることがあるかもしれません。
やりたいことを見つける唯一の方法とは
ここまでは、やりたいことがわからない状態にどうしてなってしまうのかを紹介してきました。
ここからは、具体的にどうすればやりたいことがわからない状態から抜け出し、やりたいことが本当に見つかる状態になるのかを紹介していきます。
脳のクセを理解しよう
まず、自分自身の脳の仕組みを理解することでやりたいことがわからない状態から抜け出す方法を探してみましょう。
私たちの脳ではドーパミンという快楽物質が作られています。
ドーパミンが出ると、人は気持ちがいい状態になります。
身近な例をあげると、お酒を飲んだり、ご飯を食べたり、ゲームを楽しんでいるとき、脳内ではドーパミンが分泌されています。
このドーパミンがもたらす快感は、人のやる気につながります。
そこで逆に、ドーパミンが分泌される気持ちがいい状態を作れば、人はやる気が出せるということになります。
やり続けてみることが重要
やりたいことがわからない状態から抜け出すためには、ドーパミンが分泌されるような行動を繰り返せばいいのでは?と思いますよね。
ただ、実はドーパミンは、濃度が低い場合あまりその効果を発揮することができないのです。
さきほどご紹介した例のような手軽にドーパミンが分泌できる行為、飲酒やゲームなどは、生み出されるドーパミンの濃度が低いのです。
さらに、そのような短期間でドーパミンが分泌される方法を繰り返し行っていると、それによって生み出されるドーパミンの濃度は徐々に下がってしまうといわれています。
これは、短期的に簡単にドーパミンが得られるがゆえに、その刺激に慣れてしまうようなイメージです。
このことが原因で、なにかに挑戦しても得られるドーパミンが薄くなってしまい、その結果やる気もどんどん下がり、新しいことにチャレンジする気力も減り、最終的にやりたいことがわからない状態から抜け出せなくなってしまいます。
では、やりたいことがわからない状態から抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか。
まずは、短期間で手軽にドーパミンを得られるような行動を抑えることが必要です。
飲酒や大食い、衝動買いなど、安易な手段によって快楽を得ることをできるだけ控えましょう。
その上で、興味があることが見つかったら、まずは実践してみて、その興味あることを続けていくことが重要です。
時間をかけ、努力した上で得られた成果は、短期的な成果に比べてもドーパミンの濃度が濃くなります。
その結果、やる気も続き、やりたいことをやり続けるモチベーションの源となるのです。
大事なのはチャレンジと継続
ここまでにご紹介したことを簡単にまとめると……
やりたいことがわからない状態から抜け出すためには、
「やってみたいことがあれば、とにかくチャレンジする」
「チャレンジしてみたことは、とにかく続けてみる」
ことが一番大切、ということになります。
本当にやりたいことかどうかは、頭で考えるだけではなく、実際にやってみないとわかりません。
そしてそれを続けてみないことには、自分に合っているのかどうか、本当にやってみたいことなのかどうかすらわかりません。
興味が持てることが見つかったら、ぜひ一度チャレンジをしてみて、それを続けることを意識してみてください。
やり続けたいことが見つかったら
やりたいことがわからないという状態から抜け出し、やり続けたいことが実際に見つかったら、まとまったお金が必要になることもありますよね。
でも、貯金ってしようと思ってもなかなかできない……とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたには、自動貯金アプリの「finbee(フィンビー)」がおすすめです。
finbee(フィンビー)は、やりたいことや欲しいものの目標金額に向かって、楽しく・簡単に貯金ができるアプリです。
アプリをダウンロードして、銀行口座と連携し、貯金の目的とルールを決めるだけで、普段の生活を送る中で自然と貯金ができる仕組みになっています。
貯金ルールには、
- つみたて貯金
- クエスト貯金
- 歩数貯金
- マイルール貯金
- カードでおつり貯金
- チェックイン貯金
など自分で自由に設定できるものから、finbee(フィンビー)からのお題をクリアするものまで、豊富なバリエーションが用意されています。
例えば、
「最寄り駅の改札を通ったら200円貯金」
「お弁当を作ったら300円貯金」
「毎日100円貯金」
など、自分の生活スタイルに合わせて、自然に貯めることができそうなルールを設定できるのです。
ルールをきっちり決めたくない方や、今月は余裕があるから追加で貯金したい、という方は、自分自身のタイミングで貯金ができる「ワンタップ貯金」という機能もあります。
また、家族や友人などの複数のメンバーと一緒に貯金ができる「シェア貯金」機能もオススメです。
ちなみに、どんな感じでお金が貯まっていくのか試したい、という方のために、銀行口座を連携しなくてもfinbee(フィンビー)での貯金が体験できる、「おためし貯金」もできます。
今、「やりたいことがわからない」人でも、やり続けたいことが見つかった時にすぐに動けるように、先に貯金をしておくのがおすすめです。
まとめ
やりたいことがわからない人がどうしてそうなってしまうのか、そしてそこからどうすればやりたいことを見つけられるのかを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
人の心や脳がどういう仕組みで動いているのか、それを知った上で、少し意識するだけでも、人の行動は変わり、それを続けることで、やりたいことがわからないという状態から抜け出すことができます。
心や脳の仕組みを上手く利用して、ぜひ、やりたいことを見つけてみましょう。
そして何か行動を起こす時にお金は必ず必要なものです。
finbee(フィンビー)を活用していざという時にやりたいことに挑戦できるよう、日頃から少しずつ貯金をする習慣をつけてみてくださいね。