新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活基盤の根底を大きく揺るがせています。
これまで当たり前のように対面で行われていたものが感染拡大のリスクとされ、非対面での活動が推奨されるようになりました。
そのため、「オンライン会議」「オンライン飲み会」「オンライン帰省」「オンライン診療」「オンラインスクール(習い事)」など、様々な「オンライン〇〇」がSNSやメディアで取り上げられ、流行しています。
その中でも、クローズドコミュニティである「オンラインサロン」が人気となっていますが、皆さんはどういったものかご存知でしょうか。
オンラインサロン自体はコロナ禍によって広まったものではなく、それ以前から徐々に拡大していましたが、特に昨今はオンライン中心で活動できるという点がメリットとなり、さらに注目が集まっています。
今回は、話題のオンラインサロンとはどのようなものか、また入会のメリットや探す方法についてご紹介していきます。
目次
オンラインサロンとは?
オンラインサロンとは、月額会員制で、オンライン上で展開されるクローズドなコミュニティのことです。
主に好きな人や特定の分野に関する情報を得るためにお金を払って集まる人たちで形成される、内輪のコミュニティであり、場所や時間に捉われず、コミュニティ運営者の話や意見を聞いたり、情報交換できたりできます。
オンラインサロンとは会員以外は参加できないクローズな空間となっており、外部に情報が漏れるリスクも少なく、誹謗中傷などの心配が少ないのが特徴です。
近年では、有名な実業家や芸能人などが次々とオンラインサロンを開設するなど、サロン数・利用者ともに急速に増えています。
オンラインサロンの特徴・仕組み
オンラインサロンとはオンライン上の会員制コミュニティであると前述しましたが、以下のようなタイプに分かれています。
①講座・ノウハウ提供タイプ
講座・ノウハウ提供型のオンラインサロンとは、ビジネススキルや投資、健康、美容などに関する知識やノウハウを、専門家が提供するタイプのサロンです。
例えば起業をしたい人を集めて、起業経験者や会社法の専門家がサロンを開催する場合などがこれに当てはまります。
講座・ノウハウ提供型のオンラインサロンは、いわば学ぶための場と言えるでしょう。
②ファン交流タイプ
ファン交流タイプのオンラインサロンとは、有名人や芸能人などがファンと交流を深めるために開催するタイプのサロンです。
そのため、その人物に好意を持っているファンクラブの要素が強いのが特徴であり、会員限定でメッセージ動画などを公開することで、ファンに対してサービスを提供します。
このようなファン交流タイプのオンラインサロンは、今後も応援し続けてもらうための要素が大きく、ファン同士の交流の場にもなっています。
③コミュニティ・人脈づくりタイプ
コミュニティ・人脈づくりタイプのオンラインサロンとは、メンバー同士の交流自体を目的としたオンラインサロンです。
そのため講座・ノウハウ提供タイプのように、カリスマ的な存在が講師としているわけではありません。
コミュニティ・人脈づくりタイプのオンラインサロンとは、共通の趣味や課題を持つ人達が集まり、話を共有する場です。
メンバー同士が交流をしているうちに新しい発想が生まれ、プロジェクトとして何かを成し遂げることを目的としたサロンに発展することもあります。
以上、3つのタイプのオンラインサロンについてご紹介しました。
もちろんオンラインサロンは多種多様ですので、上記に挙げたタイプに当てはまらないものもあるかもしれません。
ちなみに基本的には、どのオンラインサロンもクローズドなコミュニティであることから、オンラインサロン内で共有した情報については、外部に漏らさないことをルールにしています。
人気のオンラインサロンとは?
昨今、芸能人が続々と参入し広がりを見せているオンラインサロンですが、人気のオンラインサロンとはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでいくつか紹介していきます。
①堀江貴文イノベーション大学校
「堀江貴文イノベーション大学校」とは、実業家の堀江貴文氏が運営するサロンです。
約40個の分科会が存在し、各テーマの中で会員が主体となって目的を達成していくサロンとなっています。
その内容は宇宙開発、不動産、グルメ、スポーツ、ゲームビジネスなど多岐に渡っています。
会員の年齢は9歳~70歳と幅広く、会員の職業も会社役員や専門家から主婦・学生、お笑い芸人や僧侶など様々です。
そのため、自分にはなかった新しい価値や発想が生まれ、刺激を受けやすいでしょう。
会員数は約1,600人以上、月額は11,000円です。
②西野亮廣エンタメ研究所
「西野亮廣エンタメ研究所」とは、漫才コンビ・キングコングの西野亮廣氏が2016年に立ち上げた会員制のコミュニケーションサロンです。
このオンラインサロンでは、エンターテイメントや手掛けるプロジェクトについて、西野氏自身の気づきや企画案を非公開のFacebookグループに毎日投稿しており、それらを見ることができます。
また様々な分科会を開催しているのも魅力の一つであり、分科会やイベントを通じて、メンバー同士で友だちになる機会もあります。
会員数は2万3000人以上、月額は1,000円です。
③MB LABO
「MB LABO」のオンラインサロンとは、ファッションバイヤーのMB氏が運営する、男性ファッションと学びをテーマにしたサロンです。
著名人や文化人が日替わりでコラムを発信し、以下のように曜日ごとにテーマが決まっています。
- 月曜日…ビジネス論
- 火曜日…服飾論
- 水曜日…心理学
- 木曜日…ファッション学
- 金曜日…自己啓発
- 土曜日…恋愛論
- 毎日…運営者のMB氏によるコラム
他にも各種オンライン&オフラインのイベントは、地方や都内を問わず様々な場所で開催されています。
ここでは複数のスレッドや議題が上がり、会員同士でのやり取りが活発に行われており、ファッションを切り口にした仲間を作ることができるでしょう。
会員数は約600人以上、月額は5,000円です。
④人生逃げ切りサロン
「人生逃げ切りサロン」とは、現代を生き抜くために必要なノウハウやエッセンスを提供するサロンで、山本隆玄氏が運営しています。
運営者の山本氏は、大手IT企業を経験した後、ネットビジネスを展開しており、フリーランスエンジニア、アフェリエイト、FX、せどりなど様々な分野で成功を収めた方です。
この成功体験をより多くの人に広めるために、このサロンを立ち上げました。
このサロンではマーケティングスキル、動画編集スキル、デザインスキルなど、幅広い技術を習得できる講座が揃っていますが、中でも「プログラミングスキル」の向上を重要視しています。
月額は2,200円です。
このようにオンラインサロンとは、どのようなテーマでも、また誰でも運営できるコミュニティです。
昨今では、SNSで多くのフォロワーを獲得した一般の人がサロンを開設するケースも増えています。
オンラインサロンに入会するメリット
では次に、オンラインサロンに入会するメリットについて見ていきましょう。
人脈が広がる
サロンに入会すると著名な有名人と接点を持てる機会や、切磋琢磨できる同じ価値観、目的をもった仲間を作る機会が得られます。
しかもオンラインサロンであれば自宅にいながら人脈を広げることができ、その場限りになってしまうことも多いセミナーとは違って、サロンに入っている間はメンバー同士でいつでも繋がることが可能です。
知識が得られる
オンラインサロンは、場所や時間に縛られることなく旬な情報や知識を得られる場となっています。
非公開のグループのため、公にならないようなノウハウや成功談を聞くことができたり、情報共有ができたりすることもあります。
また多彩なメンバーが集まったサロンもあり、専門性の高い知識を得ることができ、その延長線上でビジネスに繋がる場合もあります。
様々なイベントに参加できる
オンラインサロンは、名前の通り基本的にオンライン上での活動が中心です。
しかし、会員同士が実際に対面して交流する「オフ会」や「リアル交流会」と呼ばれるイベントを開催しているものも多くあります。
例えば、先にご紹介した「西野亮廣エンタメ研究所」では、会員による分科会が多く作られており、分科会に西野氏を招き、直接交流できるオフラインイベントも開催されているようです。
また、メディアアーティストとして有名な落合陽一氏の「落合陽一塾」では、落合氏に直接会えるオフ会を月に一度開催しています。
このように、オンラインサロンは非対面の活動だけではなく、会員同士がリアルなイベントで交流ができる点もメリットのひとつです。
オンラインサロン入会のデメリットとは?
ここまでオンラインサロンについて様々なメリットをご紹介してきましたが、一方でデメリットとしてはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは主なデメリットについてご紹介します。
入会前に実態が掴みづらい
オンラインサロンは、クローズドな環境であることによるメリットも多くありますが、一方で入会前に実態がつかみづらいというデメリットも存在します。
サロンの魅力的なPR文に惹かれて入会したけれど、いざ入会して活動の実態が見えてくると、PR文と異なっている、あるいは活動自体が期待していたほど活発でないなどの問題もあるようです。
また悪質な場合は、無意味な情報を高額で買わされてしまうなどの詐欺事例も発生しています。
サロンの実態が分からない場合は、無料期間を設けているサロンを試すのもミスマッチングを防ぐ良い手段かもしれません。
また知人が参加している場合は実情を確認したり、口コミなどを調べたりするのもおすすめです。
メンバー間でのトラブルの可能性も
オンラインサロンとは、SNSなどオープンな場と比較するとユーザー同士のトラブルが起こりにくいという面はありますが、それでもメンバー間で全くトラブルがないわけではありません。
メンバー間でのトラブルには大小様々ありますが、ニュースなどで話題に上がる代表的なものとしてセクハラが挙げられます。
異性に対して対面ではやりづらい嫌がらせも、オンラインという非対面を武器にセクハラが行われるという事例も残念ながらあるようです。
サロンの中には、メンバー間の悪質なトラブルがあった場合を想定し、相談窓口を設けているところもありますが、メンバー間のトラブルには一切関与しないサロンもあります。
したがってサロンへの入会前には規約などをしっかり熟読し、不安な点がある場合は運営者に問い合わせる、専門機関に相談するなどしてから入会するのが良いでしょう。
オンラインサロンを探す方法
興味関心のあるオンラインサロンとは、どのように巡り合えるのでしょうか。
運営者が著名人である場合は、検索すれば簡単に見つけ出すことができます。
また興味関心のある分野について、どのような人がどのようなサロンを主催しているのかを探したい場合は、オンラインサロンのプラットフォームにて調べてみるのがおすすめです。
オンラインサロンプラットフォームでは、オンラインサロンの一覧や入会申請システムなどを提供しており、自分の興味関心を軸にサロンを探すことができます。
オンラインサロンのプラットフォームとして特に人気なのは、
人気のサロンや新規開設されたサロンなどの一覧もあるため、サロン探しの参考にできるでしょう。
また、サロンの口コミを掲載しているところもあるので、オンラインサロンとは何か分からない初心者でも、安心して見つけることができます。
自分に合ったオンラインサロンを見つけよう
オンラインサロンとはどのようなものかご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「withコロナ」の新しい生活様式では、オンラインサロンのような非対面が中心のコミュニティがますます活発化し、注目を浴びるようになるかもしれません。
学びから仲間作りまで、様々な特長を持ったオンラインサロンが存在しており、参加する目的は人によって違います。
サロンに入会する前には、メリットやデメリットをしっかりと把握しておくようにしましょう。
また、毎月かかる会費も重要なポイントです。金額は入会するオンラインサロンによってまちまちですが、生活に負担のない範囲で楽しみたいですね。
もしお金に不安があるなら、オンラインサロンにかかるお金を、今からコツコツ積み立てておいたほうがいいかもしれません。
その際、便利な貯金アプリ「finbee(フィンビー)」を使ってみてはいかがでしょうか。
このアプリでは、設定したルールに応じて手軽に、そして自動的に貯金が行えます。
例えば、オンラインサロンの入会に備えて、入会金・会費のために毎月少しずつ貯金したり。もしくは入会後、オンラインサロンの会費として使う分に手を付けてしまわないよう、給料日に一定額を口座から移動しておくといったことが可能です。
他にもさまざまな設定や、貯金をサポートする機能が備わっているので、ぜひfinbee(フィンビー)について一度チェックしてみてくださいね。