周囲360度すべてが無限のコート!アメリカ生まれの全方位型スポーツ「ラウンドネット」に熱狂せよ!【マイナースポーツ特集#60】

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周囲360度すべてが無限のコート!アメリカ生まれの全方位型スポーツ「ラウンドネット」に熱狂せよ!【マイナースポーツ特集#60】

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中央に置かれた円形のネットへボールをバウンドさせて打ち合う「ラウンドネット」。一度は1980年代に下火になったものの、2008年からアメリカを中心に世界的な盛り上がりを見せています。そのラウンドネットの統括団体「ラウンドネット日本」の運営に携わり、自らもチーム「ラウンドネット東京」を主宰する今村翔さん。2022年に初開催される世界大会に向け、日本国内の盛り上がりに尽力されています。今回は今村さんに、ラウンドネットの魅力と今後の展望についてお伺いしました。

ラウンドネットはネットへのバウンドで攻守が切り替わる全方位型スポーツ

――ラウンドネットとはどのような競技でしょうか。

今村さん

2対2で対戦する競技です。中央にある円形のネットを囲み、それにボールをバウンドさせて打ち合います。ルールはバレーボールに似ていて、一方のペアのサーブからゲームがスタート。ネットに当たって跳ね返ったボールを、レシーバー側は3回タッチする間にネットにバウンドさせて返球を繰り返します。3回の間にネットにバウンドできない、ボールをネットの周辺のリム(フレーム)に当てる、ネットに2バウンドしてしまうと相手の得点になります。

――コートの広さはどの程度でしょうか?

今村さん

この競技の最大の特徴が、ネットの周り全てがコートという点にあります。バレーやテニスのようにコートが敵味方に分かれておらず、相手が打ったボールがネットにバウンドすればすべて自コート、自分が打ったボールがバウンドすればすべて敵コートになります。

――勝敗はどのように決まりますか?

今村さん

日本の大会では、予選リーグは11点のセットを2セット先取。決勝トーナメントは15点・15点・11点の3セット、1~3位を決める試合は21点・21点・15点の3セットです。

2008年にアメリカで復活!2022年に初の世界大会が開催

――ラウンドネットはいつ頃どこで生まれたスポーツでしょうか。

今村さん

1989年にアメリカで生まれたのが始まりです。しかし当時はあまり流行せずに一度はほぼ消滅したんですが、2008年にスパイクボール社が専用ネットとボールを商品化し、いっきに普及し始めたという流れです。現在世界中で500万人ほどがプレイしていると言われています。

――競技が「スパイクボール(Spikeball®)」として紹介されているケースもあるようですが、メーカーの名前なんですね。

今村さん

はい。おっしゃるとおり、ラウンドネットをスパイクボールという名称で紹介されることもあります。正しくは、競技の名称がラウンドネット。ラウンドネットを広めたメーカー名がスパイクボールです。

――盛んにプレイされているのはどこの国や地域でしょうか?

今村さん

やはりアメリカが一番盛んで、カナダでも人気があります。北米全域では、大学生がキャンパスで楽しむほど一般的なスポーツとして親しまれています。

――他の国はいかがですか?

今村さん

ヨーロッパでは全域に広まっており、特にベルギーとドイツで人気です。南米ではブラジルやメキシコ。実はアジアは遅れていて、日本、台湾、インドネシア、フィリピンで動きが見え始めたところです。

――アジアの中では日本がリードしている状態なのでしょうか?

今村さん

他の国の実績などを見ていると、そう感じますね。ただ、今台湾在住のアメリカ人の方を中心に、アジア連盟を作ろうという動きがあります。今はコロナの影響でなかなか各国の代表が集まれないので、Zoomを使って会議を重ねている最中です。

――アジアの他の地域団体や、世界的な統括組織などはあるのでしょうか?

今村さん

僕の知る限りは、アジアだけでなく、地域ごとの大会は存在せず、各国が国内で大会を開催しています。世界大会は国際ラウンドネット連盟(IRF)が主催する大会があります。2020年に第1回大会が開かれる予定でしたが、コロナの影響で延期となり、2022年に改めてベルギーで開催される予定です。

――世界大会!日本は参加するのでしょうか?

今村さん

はい。実は日本がIRFに参加したのは今年になってから。2020年に大会があっても参加できなかったんです。2022年に順延したことで第1回大会に出場できるチャンスを得られたのは、縁を感じますね。

国内は5都府県に6チーム、第5回大会は沖縄ペアが優勝

――国内での大会があるというお話がありました。日本ではどんなペース、システムで開催されているのでしょうか。

今村さん

日本では年4回、3か月に1回のペースで大会を開催しています。2021年11月27日に第5回大会を終えたばかりです。その大会が2022年の世界大会へ出場するメンバーの選抜も兼ねています。

――どれくらいのチームが参加されているんでしょうか?

今村さん

第5回大会は36ペア、72人が参加してくれました。大会への参加はペア単位で申請しますが、このペアのくくりとは別に各地域にチームが存在しています。

現在は東京に2チーム。神奈川、埼玉、大阪、沖縄に1チームずつの、計6チーム。第5回大会では、1位に沖縄、2位の神奈川のチームから参加したペアが入賞しました。

――チームが関東以外にもあるのは、競技としての広がりを感じますね!

今村さん

実は第4回までは関東のチームだけの大会だったんですが、第5回に初めて沖縄から参加してくれたんです。また神奈川のチームが江ノ島海岸でのイベントを企画しているのも面白いです。

東京ではない地域のみなさんも競技を愛してくれているのが伝わってきて、今後にすごく期待できるなと感じています。

――広がりに手応えを感じますね!

今村さん

そうですね。今後、砂浜だとやけに強いチームや、運動量が飛び抜けているチームといった個性豊かなチームが出てくるようになると、もっと盛り上がりに繋がるのかと思います。楽しみです。

SNSで衝撃を受けたその日に競技開始!勧誘もSNSでメンバーを急拡大!

――今村さんはどんな形でラウンドネットと出会ったのでしょうか?

今村さん

2018年にInstagramで、アメリカのスポーツファインプレー特集の投稿を見つけたんです。野球やバスケなどのメジャースポーツのプレイが並ぶ中、ネットにボールを打ち付けている謎のスポーツが目に止まったんです。

――出会いはInstagramだったんですね!

今村さん

初めて見た瞬間に「なんだこれは!」と衝撃を受けたんです。これは面白そうだ、ぜひやってみたい!と思い、その日のうちにネットとボールのセットを通販で購入しました。

――思い切りがいい!誰とプレイを始めたんでしょうか?

今村さん

当時、フラッグフットボールというスポーツをやっていた高校時代の同級生と一緒に始めました。

――すでに他のスポーツをやっていたメンバーなんですね。スムーズに始められましたか?

今村さん

フラッグフットボールは5対5で対戦するスポーツなんですが、集まるのがいつも5人だけ。十分な練習もできないし、試合に出ても一度も勝てなくて、ちょっとチームのテンションが下がっていたんです。

メンバーが離れそうな空気もある中で何か刺激が欲しいと思っていた中、ちょうどいいタイミングでラウンドネットを始められたと思います。

――現在は「ラウンドネット東京」を主宰されています。その5人から現在までどのような経緯があったんでしょうか。

今村さん

当初の5人は、結局僕を含めて2人しか残らなくて。当初はそこから友だちの友だちをどんどん誘ってもらいながら広がっていきました。しかし10人くらいで広がりの限界を感じたので、SNSを活用した情報発信を始めました。

――ラウンドネットとの出会いもSNS、広げるのもSNSなんですね!

今村さん

メインで使っているのはInstagramで、あとはTwitter、Facebook。またジモティーでスポーツの参加者募集をよく見かけたので、そこにも掲載を始めました。現在は30人くらいまでメンバーが増えています。

最下位の悔しさから一念発起!現在は統括団体運営を通じ世界との架け橋へ

――今村さんがラウンドネットにハマった瞬間を教えてください。

今村さん

気持ちが大きく盛り上がったポイントは3つありました。まずは通販でネットを購入したとき。周囲360度がすべてコートであり、攻守が目まぐるしく変わる展開に他のスポーツにはない魅力を感じました。

――2つ目はなんでしょう?

今村さん

次にInstagramのアカウントを開設したときです。当時日本からラウンドネットの情報を発信しているアカウントはひとつもありませんでした。正直ルールもよく分かっていませんでしたが、日本でまだ誰も知らないこのスポーツを発信したい、という気持ちが大きかったです。

――自分が第一人者、という気分ですね!最後の1つを教えてください。

今村さん

2018年当時、僕らは練馬区の光が丘公園で活動していたんですけど、僕らとは別に代々木公園で活動している団体がありました。そちらに声を掛けていただいて、第1回目の大会に参加することになりました。ここでまさかの最下位となってしまいまして……。

――それは辛い……!それがどのようにハマる瞬間になったんでしょう?

今村さん

相手側にはベルギーから来た経験者がいて、本場のルールも戦略も知っていたんです。自信満々で乗り込んだ僕らが本当にこてんぱんにやられまして。しかしそこで初めて「競技者として真剣に取り組みたい」と思ったんです。元々の負けず嫌いな性格に思い切り火が付きました。

――心が折れそうなシチュエーションなのにすごい!そこから活動内容などは変化しましたか?

今村さん

その第1回大会には8ペア16人しか参加していなかったんです。それでどれだけラウンドネットが日本で知られていないかを思い知ったので、SNSの発信や体験会の開催など、普及活動や宣伝活動に力を入れるようになりました。

もちろん今もプレイヤーとして日本代表を目指していますよ!第5回大会ではベスト8だったので、ここから巻き返していきます。

――気持ちがプレイヤーとしてだけでなく、普及者としても一段上がっていますね。国内も盛り上がっていきそうです。

今村さん

現在、代々木公園のチームと僕のラウンドネット東京でメンバーを出し合って、ラウンドネット日本という統括組織を運営しています。大会の運営やIRFとの窓口もラウンドネット日本が行っています。これからも普及と共に、競技としての制度の整備も進めていきたいですね。

参加者の「楽しかった!」率100%!ラウンドネットを一緒にプレイしよう!

――ラウンドネットに興味がある人、やってみたい人は何から触れるのがよいでしょうか?

今村さん

僕らの練習会に参加していただくのが一番わかりやすいと思います。ネットもボールもこちらで用意できますので、運動しやすい格好で参加していただければ、ラウンドネットがどんなスポーツなのかを体験していただけると思います。

――体験会のようなイベントはあるんでしょうか?

今村さん

僕らラウンドネット東京では、現在特別な体験会は設けていません。その代わり練習会をオープントレーニングと名付けて、誰でも気軽に参加してもらえるような状態にしています。

練習会のスケジュールは、ラウンドネット東京のInstagram、または公式LINEでお知らせしています。毎週土日のどちらかでやっていますので、気合いを入れてきていただくもよし、ふらっと遊びに来ていただくのも大歓迎です!

――ラウンドネットをプレイするのに必要な能力はありますか?

今村さん

代表を目指すような上級者ですと、相手の動きを見極める広い視野、スパイクに反応できる反射神経が求められる要素になると思います。

趣味の一環としてプレイしていただく分には、特別な能力は必要ありません。老若男女、年齢も性別も体格も関係なくプレイできるのがラウンドネットの魅力だと思っています。

――誰でも楽しめるのはいいですね!

今村さん

強いて言えば、協力プレイをする協調性とやる気があるといいですね。1チーム2人のスポーツですので、相手に任せっきりにはできません。責任感を持ってプレイしていただけると、ラウンドネットの楽しさを存分に味わっていただけると思います。

――2回に1回はボールに触らないといけませんから、任せっきりにはできませんね。

今村さん

その代わり、真剣にプレイすると本当に楽しいスポーツです。これまで多くの方に参加していただきましたが、楽しかったと言っていただけた確率は100%です!きっとどなたでも満足していただけると思います。

――体験に向けて何か用意するものはありますか?

今村さん

動きやすい服装と運動靴があれば十分です。日によって練習会の場所が屋内になる場合もあるので、その時の場所に応じた靴をご用意いただければと思います。

もし仲間内でもプレイしてみたいと思っていただけたなら、スパイクボール社の正規品のネット・ボールのセットをご用意いただくのがおすすめです。

――本格的にプレイしたいと思ったら、どこに相談すればよいでしょうか?

今村さん

ぜひラウンドネット東京までご連絡ください。住んでいる場所から最寄りのチームをご紹介させていただきます。また住んでいる地域にチームを作りたいという方には、チーム設立のサポートもさせていただきます。大会に参加してくれるチームが増えてくれるとうれしいですね!

――最後にラウンドネットに興味がある方へメッセージをお願いします!

今村さん

休日遊べるスポーツはないかとはじめた僕ですが、そんな人がチームを主宰したり、日本代表を目指したりしたくなるほど魅力的なスポーツがラウンドネットです。日本ではまだまだ発展途上ですが、だからこそ誰でもみんなで楽しめる環境だと思っています。

もし興味を持っていただけるなら、ぜひ今すぐに始めていただいて、ラウンドネットを一緒に楽しみましょう!

Photo by Shintaro Kamei

ラウンドネットを始めるのにかかる費用

スポーツウェア3,000円~
運動靴2,000円~
スパイクボール Spikeball スタンダードセット9,900円~
スパイクボール Spikeball PRO プロセット13,800円~

ラウンドネットを始めたいときの連絡先

ラウンドネット東京Instagramhttps://www.instagram.com/roundnet.tokyo/
ラウンドネット東京Twitterhttps://twitter.com/roundnet_tokyo
ラウンドネット東京Facebookhttps://www.facebook.com/Roundnet.Tokyo
ラウンドネット東京公式LINEhttps://lin.ee/JbWQE0Q
ラウンドネット日本https://www.roundnetjapan.com/

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