ファンの数が勝敗を左右する!観客参加型ARスポーツ「HADO Xball」が見据える未来【マイナースポーツ特集#33】

趣味

ファンの数が勝敗を左右する!観客参加型ARスポーツ「HADO Xball」が見据える未来【マイナースポーツ特集#33】

趣味

「HADO Xball(ハドー エックスボール/通称:Xball)」は、日本発祥で現在は世界36カ国でプレイされているテクノスポーツ「HADO(ハドー)」を開発した株式会社meleap 福田浩士CEOによって作られた新たなスポーツです。

AR(拡張現実)技術を用い、2対2で相手チームを攻撃しながら、相手ゴールへのシュートを狙います。観客がアプリからチームを応援でき、応援の数が多ければ多いほど必殺技を使える数が増えていく仕組みが特徴です。

現在日本ランク1位のHADOチーム「Arc-A's(アークエース)」に所属しつつ、Xballでも「愛知レグルス」に所属し、選手活動をしている水澤龍さんに、Xballの魅力についてインタビュー!
また今回は、Xball開発者の福田さんにもインタビューを行い、Xball開発の理由や今後の展望など、たっぷりとお話を伺いました!

▼HADOの記事も併せてご覧ください!
スポーツ×ARで今までにない体験を!新感覚テクノスポーツ「HADO」がアツい理由
https://be-topia.finbee.jp/hobby/5913/

攻撃しながらシュートを狙え! 観客参加型ARスポーツ

——「HADO Xball(ハドー エックスボール/通称:Xball)」とはどんなスポーツなんでしょうか?

水澤

AR(拡張現実)技術を用いたスポーツで、頭と腕にデバイスを付け、2対2で相手コートの後方にあるゴールを奪い合います。イメージとしてはハンドボールのような感じです。

——ルールを教えてください。

水澤

チーム内にはシュート役が1人いて、その人がゴールを決めれば1点獲得になります。デバイスを付けた腕を振ると、シュートを放つことができます。
シュート役が倒されたり、ゴールを外したりすると攻守交代となります。

——「シュート役が倒される」とのことですが、攻撃する手段があるんでしょうか?

水澤

腕を下から上に振ると「ブレード」という攻撃ツールが出せるんです。ブレードは全プレイヤーが出せ、各プレイヤーはブレードを放ってシュートの援護や妨害を行います。

——使うデバイスについて教えてください!

水澤

頭に着けるのはiPhone内蔵の「HMD(ヘッドマウントディスプレイ)」で、腕に着けるのがiPod Touch内蔵の「アームセンサー」です。
アームセンサーを振ってブレードやシュートを放ちますが、振りの速さでスピードや技の強さが変わってきます。

——HADOでは「スキル設定」として、アームセンサーでエナジーボールのスピードや大きさ、シールドの強さなどを設定できましたが、Xballにはそういった設定はないんでしょうか?

水澤

Xballにはスキル設定の機能はなく、腕の振りの速さによってシュートのスピードや強さは変わります。

——ほかに、HADOとXballで違いを感じる点はありますか?

水澤

HADOは80秒/Xballは3分という競技時間が違うので、Xballのほうが持久力を求められます。また、両競技とも腕を振って技を出しますが、HADOは上から下・Xballは下から上に振るので、重力に逆らう分Xballの方が腕の負担は大きいんです。
HADOよりもXballのほうが、身体能力の差がプレイに影響を与える要素が大きいと感じます。

——Xballには観客がチームを直接応援できるそうですが、仕組みを教えてください。

水澤

試合はYouTubeで配信されますが、観客は試合前に応援したいチームを決め、決められた合言葉をYouTubeコメント欄に書き込むんです。応援数が多いチームに5つ、少ないチームには1つ、必殺技の「Xbomb」が与えられます。
応援の数が多いほど試合を有利に進められるので、日頃の活動でファンの数を増やすのも重要な戦略です!

 

HADO・Xballの競技活動を並行。両方でトップを狙いたい!

——HADOはいつ、どんなきっかけがあって始めたんでしょうか?

水澤

2019年の大学受験が終わったタイミングで、先にHADOをやっていた双子の弟に誘われたのがきっかけで始めました。
もともとゲームもスポーツも好きだったので、両方の要素が味わえるHADOはすごく面白そうだな、と興味があったんです。

——選手として本格的に取り組み始めたきっかけを教えてください。

水澤

最初から「せっかく取り組むなら本気でやりたい」と考えていて、弟が紹介してくれたチームに所属しました。
日本ランク3位のチームだったので強い選手もたくさん所属していたのですが、まだ自分に実力がつかないうちは、自分のせいでチームが負けてしまうこともあって。それが悔しくて練習に打ち込むうちに、徐々に実力が伸びていきました。

——自分のせいでチームが負けてしまう……という悔しさがバネになったんですね。

水澤

そうですね。そして、2020年に弟と一緒に「Arc-A's(アークエース)」というチームを作り、他のメンバーも募って今の体制になりました。

——Xballを始めたのはいつごろですか?

水澤

Arc-A'sを作ったのと同じくらいの時期ですね。HADOの運営の方から「新しい競技ができる」と聞いて、Xballのことを知りました。

——2つの競技活動を並行して行うのは大変なのでは……どうして両方やろうと思ったんですか?

水澤

HADOの選手でXballにチャレンジする人も多くて、「その人たちに負けたくない! 」と思ったんです。
HADOでは世界ランク2位という結果を残せていたので、Xballでも自分がトップに行きたい気持ちがありました。

——両方の競技で結果を出したい! と思ったんですね。

水澤

あとは、Xballは観客の応援数が勝敗に影響するので、チームや選手個人がファンをつけていく必要があるんです。普通の大学生の自分にファンがついたら嬉しい、有名になってみたい! という気持ちも少しありました(笑)。

——Xballは競技に参加する方法が、HADOとは違うんですよね?

水澤

HADOは誰でもプレイ可能ですが、Xballはプロリーグ創設を前提として作られたスポーツということもあり、トライアウトに合格してチームに所属する必要があります。
監督がトライアウトを見てドラフト形式で選手を選ぶので、所属するチームも自分で決めるわけではないんです。

応援の数が目に見えてわかるのが、面白くも難しい点

——Xballをやっていて面白さを感じるポイントはどこですか?

水澤

互いのチームの応援数は試合前に発表されるので、自分のチームを応援してくれている人がどのくらいいるのかがわかるのは、面白くもあり厳しさを感じるポイントでもあります。相手チームのほうが応援数が多いと、やっぱりアウェイ感を感じますから。

——応援数で負けて使える必殺技の数が少なくなると、勝つのは難しいんですか?

水澤

勝てなくはないのですが、必殺技を受けると数秒間停止状態になるので、かなり不利になります。応援数で負けたものの試合で勝ったケースはありましたが、かなりギリギリでした……。

——なるほど……じゃあファンをつけるのは、勝つために重要なポイントなんですね。

水澤

逆に、技術が不足していてもファンの数が多ければ勝てるチャンスがあるのは、Xballの面白いところです。Xballの選手には、すでに何かしらの分野で有名でファンがいる方も多いんです。僕が所属する愛知レグルスにも、モデルの方やYouTuberの方が所属しています。

「スポーツ観戦として楽しめる仕組みを」という思いでXballを開発

さて、ここからはXballを開発したmeleap社の福田CEOに、Xballについて語っていただきます!

——HADOとXball、それぞれの違いを教えてください。

福田

HADOはプレイヤー中心の設計、Xballは観戦者を中心に設計した競技というのが大きな違いです。
2016年に開発したHADOは、誰でも気軽にプレイできる点にフォーカスを当てて開発をしました。一方Xballは「スポーツ観戦として楽しめる仕組みを作りたい」という思いがきっかけで開発した競技なんです。

——観戦者を中心に設計したのはなぜなんでしょうか?

福田

どのスポーツ競技でも「自分はプレイしないけれど、観客として楽しむ」という人は一定数存在します。競技普及、そしてビジネスの観点からも、観戦者の数を増やすことがスポーツとしての大きな飛躍につながると考えています。

——今後のXballの展開予定を教えてください。

福田

観戦者がより競技に参加しやすい仕組みを作っていこうと考えています。
今年の9月に「Wow Live(ワオ ライブ)」という対戦型応援アプリをリリースしました。「Wow Live」は応援したいプレイヤーに「ギフト」を送ることができるので、今まで以上に視聴者の応援がダイレクトに試合に反映されます。

——推しの選手を直接応援できる仕組みは嬉しいですね!

福田

観戦者も含めてひとつのスポーツなので、アプリを軸にたくさんの人を巻き込んでいきたいですね!

——Xballのプレイヤー全体、そして水澤選手へのメッセージをお願いします!

福田

技術向上はもちろんのこと、やはりファンを味方につけることが、Xballで結果を出すためには必要不可欠な要素です。また競技普及の観点からも、多くの人にXballを知ってもらいたいと考えています。ぜひたくさんのファンをつけて、Xballを盛り上げていきましょう!

目指すはプロ選手!Xballの発展にも協力したい

——福田さんから「ファンをつけてXballを盛り上げていこう!」とコメントがありましたが、ファン獲得のために取り組んでいることはありますか?

水澤

配信アプリ「17LIVE」「Pococha」でライブ配信をしています。コロナの影響で競技活動ができない状況が続いた中で「何かできることを」と思い、監督に相談した上で始めました。

——配信の視聴者さんはどんな方なんですか?

水澤

知り合いが見てくれることが多いのですが、Xballをまったく知らない人が偶然見てくれることもあるので、コツコツ続けていくつもりです。競技のことを知ってくれる人が少しでも増えたら嬉しいですね!
配信のお知らせや、HADO・Xball関連の情報はTwitterで発信していますので、よかったらフォローお願いします!

——普段はどんな場所で、どんな練習をしているんでしょうか。

水澤

meleap本社の練習場所を予約して練習しています。2対2で戦えるように4人以上集めて、2〜3時間ひたすら試合をし続けます。
あとは、腕の筋トレもやっています。筋肉YouTuberとして活動している同じチームの白瀬GOLDさんに、Xballにはどんな筋肉が必要でどう鍛えればいいのかを教えてもらうこともあります!

——Xballをやってきた中で、印象的な大会や試合について教えてください。

水澤

ライジングカップの予選で、総当たり戦の最終試合で負けてしまったんです。自分のチームは決勝に上がれることは確定していて、同じく決勝に進む予定のチームとの試合だったのですが、公式戦ではずっと負けなしでやってきたのですごく悔しかったですね。

——決勝ではどうだったんですか?

水澤

決勝で同じチームと当たった時には「絶対に勝つ!」と気合を入れて戦って、勝つことができました。あの時はめちゃくちゃ嬉しかったですね! MVPをいただくこともできて、印象深い大会でした。

——選手としての今後の展望を教えてください!

水澤

HADO・Xball両方においてですが、プロ選手を目指したいと考えています。
現状は競技活動だけで生計を立てられている選手はほとんどいないんです。個人として、スポンサー企業や応援してくれる方を獲得していきたいのはもちろん、競技そのものがもっと発展していくよう、自分も出来る限りの協力をしていきたいと考えています。

ファンを背負って戦う!Xballで今までにないスポーツ体験を

——Xballはどんな人に向いているスポーツですか?

水澤

ゲームとスポーツ、両方が好きな人にぴったりな競技です。軽く体を動かしたいというよりも、がっつり運動したい人向けですね。
多くのファンを獲得することで有利に戦える面もあるので、運動がそこまで得意じゃない方でもやり方によっては上にいくことができます。いろいろな戦い方ができる、奥の深いスポーツです。

——「Xballをやりたい」と思ったら何から始めたらいいんでしょうか?

水澤

選手として競技に参加するには、説明&体験会への参加を経てトライアウトを受ける必要がありますが、コロナの影響で現在はストップしています(※2020年12月時点)。
現状はイベントや体験会を実施してXballの周知を進めている段階なので、まずはそちらに参加してもらえればと思います。

——観客として参加する場合はどうすればいいんでしょうか?

水澤

試合は毎回YouTubeで配信されているので、どなたでも見られます! 試合のライブ配信は、Xball公式YouTubeチャンネルからも見られますし、対戦型応援アプリ「Wow Live」からも見られます。
体験会や試合の情報などはXball公式Twitterで更新されているので、よかったらチェックしてみてください!

——Xballを行うにあたって必要な道具はありますか?

水澤

デバイスは無料で貸し出ししているので、動きやすい服装と靴くらいです。靴についても特に決まりはありません。
体験会は費用がかかりますが、トライアウトに通過した選手の場合は練習用のコートを無料で借りられますので、始めるにあたって費用的なハードルは低いと思います。

——最後に「Xballを始めてみたい」と考える方へ、メッセージをお願いします!

水澤

どのスポーツにもファンの方はそれぞれいますが、ファンの応援がダイレクトに試合内容を左右する点は、今までのスポーツにない面白い部分です。トライアウトを通過するのは簡単ではありませんが、その分受かった時の喜びは大きいです。Xballをやりたい方は、選手募集が再開されたら、ぜひチャレンジしてみてください。

——募集再開やリーグ戦の再開が待ち遠しいですね……!

水澤

また、観客としてXballを盛り上げてくださる方も大歓迎です! たくさんの方に試合を見ていただけたら嬉しいですね!

Xballを始めるのにかかる費用

レンタルデバイス無料
コート代無料 ※トライアウトを通過した選手のみ
体験会・イベント1,500円程度〜 ※イベントにより異なる

 

貯金して始めてみる

人気記事Ranking
  • 月間

  • 週間

  • すべて

menu

したい・ほしいを探す

したい・ほしいを叶える