重さ約30kgの鉄鎧をつけた姿は中世の騎士さながら。剣を使った本格格闘技「アーマードバトル」を体験してみた

趣味

重さ約30kgの鉄鎧をつけた姿は中世の騎士さながら。剣を使った本格格闘技「アーマードバトル」を体験してみた

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RPGをプレイしていると、鎧をまとい剣を持って戦う戦士がよく出てきますよね!

子どものころは中世ヨーロッパの異国感あふれるその姿に憧れて、木の棒で剣を作ってみたり腰にベルトを巻いたりしてマネしたな……。

でも実はゲームの中だけで体験するのではなくて、実際に戦士になれる場所が、現代日本にあったんです!

そこでは鉄の鎧を身にまとい、剣の修行に励みながら、騎士としての誇りある心構えまで身につけることができるといいます。(本格的な戦いの予感……!)

ということで今回は、鎧や剣を実際に装備して戦うスポーツ「アーマードバトル」を体験してきました!

アーマードバトルとは?

アーマードバトルとは、14〜15世紀ヨーロッパで騎士が実際に使っていた鎧や武器を再現して、それを装備して戦いあう現代のスポーツです。規程に沿ってさえいれば、鎧は各々好きなデザインのものを装備することができますし、武器は剣だけでなく槍や斧も使うことができます。まるでゲームの世界に入り込んだようでワクワクしますね……!

今回訪れたのは、東京都豊島区にある「キャッスル・ティンタジェル」という武道教室。ここでは気軽にアーマードバトルの体験レッスンを受けることができます!

隣にあるヤマト運輸の倉庫が目印

キャッスル・ティンタジェルは、JR山手線の目白駅から徒歩10分ほどのところにあります。

こやしゅん

城門風の入口からすでにロマンがあふれている……!

アイテムが売っている

教室の中に入り二階に上がると、販売用の装備品がズラリ!

こやしゅん

ゲームの世界でいうところの「ぶきや」「ぼうぐや」のようだ。

レッスンを受ける前からこの胸の高まりよう。

こやしゅん

早く、早くっ……、騎士になりたい……!

はやる気持ちを抑えつつ、まずはキャッスル・ティンタジェルの創設者であるジェイ・ノイズさんにお話を伺いました。

斧!?

ジェイさんは14世紀のドイツ剣術を専門とした西洋剣術講師です。あの名作ゲーム「ファイナルファンタジー」や「ダークソウル」の剣術スタントアドバイザーの経験もあるそうです。すごい!

ジェイ

西洋剣術を楽しく本格的に学べることがアーマードバトルの魅力です。
歴史やファンタジーが好きだから西洋剣術にも興味があるという人は、日本にもたくさんいると思います。でも鎧や武器を使って、実際に体を動かしながら本格的な戦いができるのはアーマードバトルだけです。

こやしゅん

どんなルールで行うのですか?(ジェイさん、斧を持っているぞ……)

ジェイ

アーマードバトルでは「相手に武器がヒットすれば終わり」といった初心者ルール、また、パンチや投げ技ありのルールや20対20の集団戦といった、当時の戦いを忠実に再現した上級者ルールもあります。プレイヤーのレベルや希望に応じて、さまざまなルールで楽しむことができるんです。

こやしゅん

なるほど!(レベルに合わせてくれるんだ、よかった)

後ろに剣が並ぶ

こやしゅん

でも本格的に戦うんですよね……ケガをすることはないんですか?

ジェイ

むしろ本格的だからこそ怪我も少ないと思います。アーマードバトルで使う鎧は、20〜30kgとかなり重いです。ですがその分素材がしっかりしているので、剣や槍で叩かれてもほとんど痛くないんです。
逆に手加減して攻撃したら、相手が攻撃されたことに気づいてくれないくらい(笑)!

お互い安全に、フルパワーで、すがすがしく戦えるのがアーマードバトルの魅力ですね。

代表取締役の笠井さん(写真右)と一緒に説明を受ける

見た目はかなり迫力あるジェイさんですが、話してみるととても気さくで親しみやすい先生でした。

こやしゅん

一流の騎士になるには、こんなふうに相手のハートを掴む力も必要なのかな……。

今回はそんなジェイさん指導のもと、初心者向けの導入レッスンを受けてきました!

ジムにあったロングソードにはしゃぐ騎士(私です)。男は剣を手にすれば、一瞬で童心に帰る生き物なのです。

鎧を着る前に基本の身のこなしを学ぶ

まずは鎧を着用せずに、足さばきやパンチの打ち方、剣の持ち方や振り下ろし方などを学びます。

ドイツ剣術の足さばきの練習から始めます。膝の角度やつまさきの向きまで、一つ一つ丁寧に教えてもらいました。重心を少しだけ落とし、膝をやわらかく使うのがコツだそう。

素振りの練習では、腕だけでなく、膝や腰など全身の力を使って振り下ろすよう指導されます。体の軸をブラさないようにするのが大変です……!

こやしゅん

軽やかなステップを踏めるようになるまでには練習が必要だな。

剣を上で構えすぎないように注意!

続いてロングソードの握り方です。刃が両面にあることを想定し、右手の親指を剣のつばに当てることで、刃の向きをコントロールします!

素振りの練習では、腕だけでなく、膝や腰など全身の力を使って振り下ろすよう指導されます。体の軸をブラさないようにするのが大変です……!

真剣な表情……瞳が輝く騎士

こやしゅん

基本の練習でもきちんと丁寧に教えてくれるので、上達しているのが実感できてすごく楽しい!!

一通り今日の基本練習を終え、ここでキャッスル・ティンタジェルでレッスンを受けているメンバーのみなさんと合流。一緒に練習することになりました!

学ぶのは剣術だけではない

「キャッスル・ティンタジェル」に通うメンバーは老若男女さまざまで、80名くらい在籍しています。今日は4名の皆さんと一緒に練習しました。

準備運動がてら、みんなでミット打ち。メンバーのなかには、なんと名古屋から通われている方もいらっしゃいました!

次は場所を移して本格的に剣術の練習を行います。

片手剣による、ミット打ちならぬタイヤ打ち。まだ型はぎこちないけど、全力で剣をタイヤに叩きつけるのはスカッとします!

こちらは他の練習生が剣でタイヤを打つ様子です。ここでも、最初に習った足さばきがかなり重要そうです。

こやしゅん

は、速すぎて動きが見えない!!!

最後は盾を構える練習です。ゲームでは弱い防具として扱われがちな「木の盾」を使いましたが、頭を守るため常に重い盾を上に構え続けなければならず、じわじわと左腕に疲労が蓄積されました。

盾の練習でだいぶ疲れた騎士(壁際でこの顔)

こやしゅん

一流の騎士になるには、まず体力をつけないとな……。

ついに!鎧に腕を通す瞬間が…!

一通り練習を終えたところで、お待ちかねの鎧を着てみることに!!!

大量の武器や鎧が置かれてある「武器庫」に移動し、今回はレンタル用の鎧を貸してもらいました。

さて、ゲームの世界では防具を「そうびする」のコマンドを選択すれば一瞬で装備できますが、現実ではどれくらい時間がかかるのでしょう。

こやしゅん

結構重そうだし、15分くらいですかねー?

ジェイ

初めての人は、体格に合わせて着付けを行うので、1時間くらいはかかります。

こやしゅん

マジか……!

少し尻込みしてしまいましたが、今回は特別に軽めの鎧をジェイさんたちに着付けしてもらうことになりました。至れり尽くせり!ということでここからは、鎧を「そうびする」の詳細を徹底解明しちゃいます!私は何もしてないけどね。

1. ベルトを装備する

今回は特別にベルトを装着しました。このあと装備するクイス(もも当て)の支えとなります。

2. グリーヴ(すね当て)、ポレイン(ひざ当て)、クイス(もも当て)を装備する

この時点でずしっと重みを感じます。いやー、これをつけたままさっき習ったステップを踏むのはかなりの体力が必要そう。

3. 鎧下を装備する

鎧下ははんてんに似ている

鉄製の防具を地肌に直接付けるのは痛いので、一旦クッションとしてかなり厚めの布をまといます。写真は胸ぐらを掴まれているわけではありません(笑)。

先輩の騎士は、夏はこれを着るだけで暑くて大変!と言っていました。

4.ブレストプレイト(胸当て)を装備する

内側に鉄のプレートがいくつも付いており、装備すると肩にずしりと重みが。

こやしゅん

さっきから鎧を付けるとすまし顔になってしまう。体の感覚が普段とまったく違うからだろうか。

5. ポールドロン(肩当て)、リアブレイス(上腕当て)、クーター(ひじ当て)、ヴァンブレイス(腕当て)を装備する

この無骨でメタリックな感じがたまりません。どこかにエルボーを無性に決めたくなる!

6. ガントレット(籠手)を装備する

手袋の代わりにこれつけて出勤したい……!

7. ヘルム(かぶと)を装備する

いよいよラスト!バケツのようなかぶとを被り、ついに……

完成!!

見てくださいこのロマンの権化を。フィクションの世界にしかなかった鎧が実際に現れて、しかもそれを装備している……!気分はもうアーサー王です。

ちなみに2人がかりによる鎧の着付けにかかった時間は、約20分強。「そうびする」の5文字の裏に、こんなにも大変な工程があったとは思いもしませんでした。

これからは映画やゲームで鎧姿の騎士を見る度に、「背中のとこ誰かに手伝ってもらったのかなあ」と見る目が変わりそうです(笑)。

鎧を着て剣を振ってみた

鎧を装備した状態で武器を持ってみます。

ロングソードを装備。ガントレット(籠手)で剣を握るのは、少し慣れが必要です

ジェイさんと簡単な剣の打ち合いをしました。約30kgの鎧を装備しているため、練習した剣さばきをするだけでも一苦労。ヘルム(かぶと)を強めに叩かれましたが、衝撃はほとんどありませんでした。「鎧が本格的な分、怪我も少ない」という話は本当のようですね!

棍棒のような打撃武器「メイス」も装備してみました。そこまで重くなく、刃の向きなどを気にしなくて済むので、私のような初心者騎士にもオススメの一品です!

最後にジェイさんと記念撮影。丁寧なご指導ありがとうございました!

本格的な騎士道に学び、憧れに一歩近づけた!

今まで何となくの憧れはあったけど、しょせんフィクションの話だからと憧れるだけで終わっていた「騎士道」の世界。アーマードバトルは、その垣根を取り払ってくれました。

忠実に再現された本格的な武器や鎧に触れて、体を動かしながら楽しく西洋剣術を学ぶことで、「眺めるだけの憧れ」を「叶えられる憧れ」へと昇華させてくれたのです。

私が憧れる一人前の騎士への道のりはまだまだ遠いですが、その第一歩はここキャッスル・ティンタジェルで確かに踏めたと思います!

騎士道に少しでもロマンを感じたことがある人は、ぜひともアーマードバトルを体験してみてください!!

やりきった顔の騎士(背中がかゆいのを我慢していた)

取材協力

キャッスル・ティンタジェル
住所:東京都豊島区目白4-13-3 大和倉庫B
電話番号:080-3690-865
営業日:火~金:11:00~21:00
    土~日:10:30~18:00
定休日:月曜日
HP:https://www.castletintagel.com/

アーマードバトルにかかる費用

騎士道ミニ体験レッスン (30分)料金:1,500円+税 /各1レッスン

レッスン+鎧スパーリング体験(日曜日限定・目安4時間〜)

料金:15,000円+税 /1回
入会金10,000円+税(「レッスン+鎧スパーリング体験」当日に入会すると入会金無料)
月会費¥12,500円+税 / 月(家族会員割引、遠距離会員割引等あり)
武器/防具一般レンタル代¥3,000円+税 /月
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