日々色好日 #89 「紅色-beniiro-」

特集

日々色好日 #89 「紅色-beniiro-」

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202111月、友人に会いに「日帰り小旅行」として福島県会津若松市へ行きました。朝8時に東京駅から新幹線に乗り、福島県の郡山駅まで行き、磐梯西線の快速会津若松行に乗り換えます。

今回の小旅行の目的は友人に会うことなのですが、彼女が生まれ育った土地がどんなところなのか見てみたいという気持ちも大きく、また人生で初めての東北地方ということもあって、わくわくしながら窓の外を眺めていました。

電車は磐梯熱海駅を過ぎ、猪苗代湖を過ぎ、猪苗代盆地の中を走り抜け、会津若松駅に向かいます。車窓から見える山々は薄く霧がかかり、こわいほどに美しく目にうつりました。

観光名所の鶴ヶ城、有名な酒蔵、友人が高校生の頃によく遊んでいた通りなど、色々なところに連れて行ってもらい、夕方に帰る頃にはすっかりこの土地が大好きになっていました。鶴ヶ城の桜は綺麗だそうなので、桜の季節にまた行きたいなと思っています。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:紅色-beniiro-

紅色は、紅花の濃染による鮮やかな赤色のこと。または色料の三原色である「CMY(シアン、マゼンタ、イエロー)」のM100%「マゼンタ」を指す場合もあります。

紅色は別名として「くれない」や「こうしょく」とも読まれ、「こうしょく」の場合はやや赤みの強い色になります。

平安時代からある古い伝統色名で、中国の呉から伝わった藍(この場合の藍は色ではなく染料のこと)という意味の「呉藍(くれのあい)」が変化し「紅(くれない)」と呼ばれるようになったそうです。

紅色は古くから多くの人々に愛されてきましたが、日本の国旗である日の丸の赤丸が紅色と定められていたりと、特に日本人にとっては馴染みの深い大切な色と言えそうです。

作品紹介:『あかべこ』

あかべこは福島県会津地方の民芸品です。赤い牛を模した張子で、子供の魔除けとして用いられてきました。

あかべこの由来には諸説ありますが、1200年前に会津地方で起きた大地震で倒壊した円蔵時の虚空蔵堂の再建時、黙々と働いた赤毛の牛がお堂完成日に石化して守り神になったという言い伝えがあるそうです。

円蔵時の境内には、現在も『撫牛』という名前の牛の石像が祀られています。

冒頭の旅で会津という土地を好きになって、なにかここで作られた伝統的なものが欲しくなり、鶴ヶ城のお土産売り場にて小さいあかべこを購入して家に連れて帰ってきました。

あかべこは作り手により顔が全く違うのですが、家に連れて帰ってきたのはちょっととぼけた、あるいはやや間の抜けた表情のかわいいやつです。

あかべこは病気や災難から守ってくれる魔除けの存在として伝えられているので、仕事をする机の上に飾り「よろしくお願いしますね」と言いながらときどき指でつついては頷いてもらっています。

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