日々色好日 #88 「深藍色-fukakiaiiro-」

特集

日々色好日 #88 「深藍色-fukakiaiiro-」

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年末年始の帰省で地元の駅のホームに立ち、ひんやりとした空気を吸うと「帰ってきたな」と思います。

故郷を離れて数年が経ち、この土地からはもう余所者として扱われていて、そもそもあまりいい思い出もないのに、何故かほっとする。

帰るたびに複雑で不思議な気持ちになります。

ここは私の居場所ではないけれど、私は間違いなくこの土地で生まれ、この土地で育ってきた。自分の始点であるという事実は消せないし、一生変わらないものです。毎年ここで一年を振り返り、そしてここから新たな一年を始めていきます。

11日から1231日まで、年間という長く短い旅の終わりと始まりは、いつもこの街から。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:深藍色-fukakiaiiro-

深藍色とは暗い青緑色のこと。深藍色は平安時代の格式『延喜式』に書かれた「藍(あい)」を指し、「こきらん」とも読まれたそうです。

「藍」と「黄檗(きはだ)」を染め重ねた色として古くから存在し、平安時代には庶民の生活に浸透していた伝統色ですが、深藍色はのちに出てくる藍染の「藍色」とは全く違う色で、藍染の青ではなく緑に近い色味になっています。

作品紹介:『旅の窓』沢木耕太郎

(作品について)マカオ、マラケシュ、カトマンズ、ローマ、エベレスト……。訪れた世界中の場所で撮影した写真からは、うっかり見逃しそうなほど小さく輝く物語が浮かんでくる。紀行文学の名著として名高い『深夜特急』シリーズの著者・沢木耕太郎による旅の本。

かなりの小心者なので、今まで知らない場所にひとりで出かけるということをあまりしてこなかったのですが、最近はひとりでどこかに行くことが好きになりました。

仕事の合間、次の休日はどこへ行こうか……と考えるのも楽しく、ブックマークの「行きたいところリスト」にどんどん行きたいところが増えていくのも嬉しい気持ちになります。

美術館へ行ったり、大型書店に行ったり、海を見に行ったり、知らない街をただぶらっと歩いてみたり……

誰かと一緒のお出かけも楽しいけれど、ひとりにはひとりの清々しさや気軽さがあることに気づき、その開放感にハマっているのかもしれません。

関東圏からはあまり出ないので、近場すぎて旅と言えないとは思うのですが、私にとって行ったことのない場所へひとりで行くということは、遠方への旅行と同じくらいわくわくするイベントになっています。

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