日々色好日 #87 「紅碧-benimidori-」

特集

日々色好日 #87 「紅碧-benimidori-」

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なかなか眠つけない夜は、結構な頻度で自分を責めがちです。

早寝早起きとはいかないまでも規則正しい生活を送れないこと。

本来なら眠るべき時間なのに、眠れないほど何かを考えてしまっていること。

どうして自分はこんなに不出来なのだろう。どうして世間で「普通」とされていることができないのだろう。

そんな言葉ばかりが浮かんできてしまいます。

今までで一番眠れなかったのは10代後半の時で、ほとんど毎晩「どうして自分は……」と思って落ち込んでいたことがあります。

でも、あの時の眠れない夜に考えたことや感じたこと、何もしなかった時間の堆積、ひとりで見た夜明けの空は、今の私の土壌になっているような、そんな気もしています。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:紅碧-banimidori-

紅碧とは、かすかに紅色がかった淡い空色のこと。

一般的に「碧」は緑色を指しますが、紅碧の場合は空色を指していて、空色の上に紅色を薄く重ねた色合いを表現している伝統色名とされています。

江戸時代後期における服飾の文献資料 『手鑑模様節用』には「紅碧。俗にべにかけそらといふ」という記述があり、紅碧は「紅掛空色(べにかけそらいと)」とも呼ばれていたことがわかります。

作品紹介:『眠れぬ夜はケーキを焼いて』午後

(作品について)『眠れぬ夜はケーキを焼いて』は、作者・午後がTwitterで掲載していた料理コミックエッセイに書き下ろしを加え、書籍化したものです。ケーキや夜食のレシピだけではなく、眠れぬ夜のやり過ごし方も提案する、誰かの孤独や苦しさに寄り添う一冊となっています。


特別上手なわけではありませんが、料理をするのは好きです。

手順があって、始まりと終わりが見えていて、やれば終わる。始まったら終わりまで一直線で、心安らぐというか、無心になれる。

考え事をしなくて済むところも料理の好きなところかもしれません。

作る過程やできあがりの美味しさは勿論ですが、ケーキやクッキーなどをオーブンで焼いている時は、部屋中に甘い香りが漂うのがとても素敵で思わずうっとりしてしまします。

ただ、繰り返し言いますが私は特別料理上手なわけではありません。

膨らまないケーキ生地やシュークリーム、「す」だらけのプリン、コーンスターチがダマになっている手作りカスタード、焦げ焦げのクッキーなど、悲しいことに大失敗もめずらしいことではないのです。

今は現実逃避として、「朝目が覚めたらいきなり料理が上達していないかな」と空想する日々を送っています。

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