日々色好日 #81 「真朱-shinshu-」

特集

日々色好日 #81 「真朱-shinshu-」

特集

ひとりで遊ぶ時間と友達と遊ぶ時間、どちらが好きでしたか?

私はどちらかというとひとりで遊ぶ時間が多い子供でしたが、全部が自分の思い通りで気楽だったので、さみしかったり退屈したりすることはほとんどありませんでした。

ブロックを使ってキャンピングカーを作ったり、ビーズと端切れのレースと布用ボンドで人形の服を作ったり、庭に出てどこまで穴を掘れるか実験したり、祖母の家の周りを歩き回って地図を作ったり……。

そんなひとり遊びの中でも、特に気に入っていたのが万華鏡です。

ビーズや色紙が入っていて綺麗な模様が見えるものも好きでしたが、先端が透明なアクリルになっていて、景色が模様になるタイプの万華鏡が特にお気に入りでした。

ブロックもビーズも手書きの地図も万華鏡も、とっくの昔に捨ててしまいましたが、子供時代を彩ってくれたものたちとして今でも記憶に残っています。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:真朱-shinshu-

真朱とは少し黒味のある赤色のこと。

鉱物から作られる天然の赤色の顔料である「朱」は『万葉集』も名前が見られるほど古代からの伝統色です。

良質な朱丹(朱)を「朱砂(しゅさ)」と言い、中国湖南省辰州で採取される最上級のものは「辰砂(しんしゃ)」という別名で呼ばれました。

伝統色名に「真」という感じがついているのは「混じりけのない自然のままの朱」という意味からきているそうで、反対に硫黄などを合成した人工的なものは「銀朱(ぎんしゅ)」と呼ばれ真朱とは違うものであると区別されています。

作品紹介:『退屈をぶっとばせ!自分の世界を広げるために本気で遊ぶ』(著)ジョシュア・グレン、エリザベス・フォイ・ラーセ(訳)大網拓真、渡辺圭介

この書籍は、10代の少年少女たちへ向け、自分の感じること・考えること・行動することを大人や社会にゆだねず、自分にとって意味のある人生を生きていくためのヒントが書かれた本です。

私はもう28歳でこの本の想定する読者の年代ではありませんが、それでもこの本を手に取ったのは、姪のことを考えていたからでした。

今は楽しい幼稚園生活を送っている彼女も、いずれ10代になったら多くのことで悩んだり、挫折したり、もしかしたら深く何かに絶望したりするでしょう。

そんな時が訪れたら、すぐに気づいて少しでも力になれるような大人でいたい。そんな理由からこの本を読み始めました。

今はまだ遠くに感じる姪の10代。どんな未来であろうと、生まれてきたことを疑わず、自分のことを嫌いにならないでいてほしい。

お節介で心配性な叔母は、そんなふうに思うのでした。

人気記事Ranking
  • 月間

  • 週間

  • すべて

menu

したい・ほしいを探す

したい・ほしいを叶える