日々色好日 #79 「黒柿-kurogaki-」

特集

日々色好日 #79 「黒柿-kurogaki-」

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気持ちに余裕があると大抵のことに動じなくなります。

でも、慌ただしく過ぎていく毎日で常に余裕を持つのは難しいところ……。

かくいう私も仕事が忙しくなると食事や掃除がおざなりになり、気持ちの浮き沈みが激しくなり、自分にも他人にもきつい言葉を投げかけがちです。

最近は「このままではいつもピリピリしている人間になってしまう…」という不安が大きくなってきたので、強制的に息抜きの時間を作ってみています。

好きな飲み物を用意したらタイマーを10分セットし、その間は何もしない。仕事のことも考えず、SNSも見ず、音楽も聴かないし、本も読まない。それを1日に2、3回ほど行います。

すごく大きな効果があるわけではありませんが、なかなかいいリフレッシュになるのでおすすめです!

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:黒柿-kurogaki-

黒柿とは、深く渋い茶色のことを指します。江戸時代前期からある伝統色で、黒味がかった「柿色」が名前の由来だそう。

黒柿は1797年(寛政九年)の書物『染物秘傳(そめものひでん)』に染色法が記されており、「下地梅皮三返程引、石灰少入、其上薄く渋を引、後盥たらいに水を入すがね柄杓ひしゃくに三倍程入くるなり」といって梅染(紅梅の樹皮や根を煎じた汁での染色)の上から柿渋をかけて染められていたことがわかります。

柿色の系統は江戸時代前期から登場するようになりますが、代表的な柿色系統の色は濃い順に「黒柿」「柿色」「大和柿」「洒落柿」「洗柿」「薄柿」などがあります。

作品紹介:『日常は5ミリずつの成長でできている』一田憲子

『日常は5ミリずつの成長でできている』は、ライター・編集者である著者が日々の暮らしの小さな気づきから大きな気づきを平等に見つめ、考えていくエッセイ集。

四字熟語に「悲喜交交(ひきこもごも)」というものがあって、これは「悲しみと喜びが入り混じること」のほかに「悲しみと喜びを代わる代わるに味わうこと」という意味があります。

単調な日々も、面倒に感じる家事も、誰かとの時間も、良いことも悪いことも、全ては今にしかなく、過ぎてしまえば2度と触れることはできない大切なもの。

悲しみも喜びもきちんと味わい、自分の血と骨と肉にしていく。

この本はそんなふうに、生きることへの力強さを持った一冊だと感じています。

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