AIエンジニアとクリエイター。パラレルワークを可能にするTOMOKINの「習慣化」と時間術とは

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AIエンジニアとクリエイター。パラレルワークを可能にするTOMOKINの「習慣化」と時間術とは

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AIエンジニアとして企業で働くTOMOKINさん。一方で、ヒューマンビートボックスや英語の勉強法、時事ネタについて動画を上げ続け、YouTubeのチャンネル登録者は14万、TikTokフォロワー数は25万を突破するなど、クリエイターとしての顔も持っています。

そんなTOMOKINさん独自のパラレルキャリアの築き方に興味を惹かれつつも、気になったのは時間管理。会社から帰ってからまた別の仕事をするのって大変じゃないんでしょうか……。今回は時間管理のコツを中心に、好きなことの始め方・続け方をTOMOKINさんに聞いてみました。

動画を毎日上げないと気持ち悪くなるほど、クリエイターの活動が習慣になった

会社員TOMOKINの仕事について

――会社員としてのTOMOKINさんは、どういったお仕事をされてるんですか?

TOMOKIN

職種としてはAIエンジニアです。エンジニアといっても、実際に手を動かすプログラミングより、コンサルが中心ですね。たとえば、ある企業の工場に「AIを導入したら設備点検の時間がこのぐらい省けますよ」と提案し、導入まで一緒に進めるような仕事をメインでしています。

――なるほど。会社員もしつつYouTuberなど、クリエイターとしても活動されてますよね。パラレルワークでやっていこうと思ったのはなぜなんですか?

TOMOKIN

YouTuberだけで食べていく人って、実はそんなにいないんですよね。YouTuber以外に何か別の仕事をやっている人が、その専門性を発信するほうが注目されるんです。弁護士が法律について、税理士が税務について解説するとか。そういうパラレルワーカーがYouTuberに多くなってきた流れもあって、僕もAIエンジニアを続けているところがあります。

――AIエンジニアについての動画を上げられることはないんですか?

TOMOKIN

一度試してみたんですが、あんまりPV数が伸びないんですよね。なので、技術的なことよりも、どちらかというとAIエンジニアとしてのキャリアで得た働き方のコツとか、就活的な話を中心に動画を上げてみるのはアリかなとは思っています。

YouTubeに上げる動画について語るTOMOKINさん

――Youtuber以外の仕事をしているからこそ、増えてくる話のネタもありますもんね。

TOMOKIN

そうですね。話のネタ意外にもエンジニアをやっていてよかったなと感じることがあって。設計やコンサルをして得た考え方がYouTubeのチャンネルや動画の構成を作る時に役立つんですよね。見てくださる方が納得感をもって見終えることができる動画になるというか。あと、複数の職種をまたいでいて頭をよく使っているのか、アイデアが出やすいとも感じますね。実際、Twitterで何万リツイートとかされるツイートのアイデアも、仕事の昼休み中に出てくることが多いです。

――逆にクリエイターとしての活動がエンジニアの仕事に活きたことってありますか?

TOMOKIN

エンジニアはプロジェクトマネジメントが仕事の中心になるんですが、顧客としゃべったりプレゼンテーションしたりする機会も結構多いんです。そんなとき、以前と比べてしゃべりが格段にうまくなっていて、クリエイターとしての活動が活きてると感じますね。

――TOMOKINさんにとって、表現の場があるのは会社員の仕事をする上でも大事なのではないかと話を伺っていると感じます。ある種、息抜きというか。

TOMOKIN

それはそうですね。YouTubeなど、自分を表現する場がなければストレスも溜まっていたかもしれません。動画の撮影も今では習慣化してしまっていて。ランニングが習慣になったら1日やらないと気持ち悪いのと同じで、毎日動画を作らないとダメなんですよね。今はそのぐらい習慣化しちゃってます(笑)。

新しいチャレンジと「習慣化」で、一歩ずつ成長

新しいチャレンジと「習慣化」で、一歩ずつ成長してきたTOMOKINさん

――アメリカでTEDトークに出たこともおありですよね。人前に立って、しかも母国語以外でスピーチするのって結構勇気が要ることだと思うんです。昔からそういう思い切った行動ができるタイプだったんですか?

TOMOKIN

全然そんなことなかったです。会社員2、3年目ぐらいのときに「毎日単調で面白くないな」「このまま60歳迎えるのイヤだな」と思って。それで「毎日違うことやろう」「自分を若くするようなことをやろう」と思い立ちました。それからYouTubeとか海外行くことを始めて、新しいチャレンジをずっと続けるようにしています。

TEDトークでは英語を使ってスピーチをしてますけど、実は英語の勉強を始めたのも3年ぐらい前からなんです。日本にいる今でも、忘れないように毎日英語をしゃべるようにしてますね。

――英語を話す習慣づけも意識されてるんですか?

TOMOKIN

そうです。外国人を案内したりカフェでしゃべったりするサークルがあって、そこで知り合った人や日本在住の外国人YouTuberと毎日英語で話してますね。そのサークルにも、不定期で参加しているので、英語は習慣的に話すようになってます。

――不定期とはいえ積極的に参加されてるんですね。小さい頃からすぐ人と話せるタイプだったんですか?

TOMOKIN

いえ、全然……。むしろ真逆で、家で一人でゲームをやってるほうが好きなタイプでした。今より25キロぐらい太ってましたし。毎日ほとんど家から出ず、スーパーファミコンで『マリオRPG』とかをやってた感じですね(笑)。

部活もパソコン部だったので、ネットが普及してくるとオンラインゲームばっかりやるようになりました。あまりクラスの子ともなじめず、今思うといじめられていたなってこともありましたね。

ヒューマンビートボックスについて語るTOMOKINさん

――今のTOMOKINさんのイメージとは全然違いますね。そこから、ヒューマンビートボックスを始めようと思ったきっかけは何だったんですか?

TOMOKIN

大学時代に、アカペラサークルの新入生歓迎会に参加したのがきっかけです。元々音楽にもヒューマンビートボックスにもそんなに興味がなかったんですが、サークルに入ったらヒューマンビートボックスが上手い先輩がいて、マネをし始めたら楽しくなってのめり込んだ感じです。

アカペラサークルだと人前に出るので、見た目を気にするようになって、体型はスリムになりました。毎日サークルのメンバーと話す中で少しずつ社交的になっていくなど、大学時代に多くの面で変わりましたね。

――アカペラサークルが人生を変えるきっかけになったんですね。そうしてYouTuberの道へ?

TOMOKIN

そうですね。最初は大学の学園祭でヒューマンビートボックスをやった動画をYouTubeにアップしていました。投稿し始めた頃は反応が少なかったんですけど、HIKAKINさんが有名になりだした頃に「名前も似てるしパクってる!」とプチ炎上して(笑)。

最初は「炎上してしまったよ」とネガティブに捉えていたんですけど、逆にその勢いを利用しようと思って。そこから本格的に「ヒューマンビートボックス講座」とか「口と声だけで曲を演奏する」といった動画を、継続して更新するようになりました。それがYoutuber・TOMOKINの始まりですね。

続けるコツは「30分縛り」。できる範囲で毎日続けることが大事

TOMOKINさんの時間術「30分縛り」とは

――本業もお忙しそうですけど、動画のアイデア出しや撮影はいつされているんですか?

TOMOKIN

結構仕事中にアイデアを思いつくことが多くて、思いついたらすぐに自分のメールに送るようにしてます。なので、帰宅してからメールを確認し、作業に入るって感じですね。

撮影や編集も同じで、仕事が終わってからしています。繁忙期もあるんですけど、だいたい19時、20時くらいに仕事が終わるので。どうしても平日に時間をとれなければ、土日に集中してたくさん作業をしていますね。

――すごい……ちゃんと寝られてるんですか?

TOMOKIN

6時間以上は必ず寝るようにしてます。前は2、3時間睡眠のこともあったんですけど活力が湧かなくて。帰ってきてからぐったりしてしまって、動画に手をつけることもままならなくなっちゃうので。

――平日帰ってから寝るまでの間に動画の作業って終わるものなんですか?

TOMOKIN

撮影と編集合わせてだいたい2時間ぐらいで終わるので、その日中にアップできてます。他のYouTuberさんたちと違って、がっつり編集するタイプじゃないので。それに、何の動画がウケるか分からないので、撮影と編集にはあまり時間を欠けないようにしています。1つの動画にめっちゃ時間かけてウケなかったら悲しいじゃないですか。

YouTubeの編集作業について語るTOMOKINさん

TOMOKIN

実際、自分が「傑作や!」と思って時間をかけて作った動画は全部ウケてないんですよ(笑)。多重録音の動画とか。そこは自分をあんまり信頼しすぎないようにして、長時間の作業はしないようにしています。

――1回の作業は短くとも、続けられるのはすごいですね。毎日続けるためのコツって何かあります?

TOMOKIN

そうですね。思いついた時にすぐやるのと、複数やることがあるならモチベーションが高い方をやる、ということですかね。あとは「30分縛り」というルールを作ってます。

「30分縛り」について語るTOMOKINさん

TOMOKIN

「30分縛り」は受験生のときに「30分数学やったら次の30分で英語を勉強しよう」と予備校の先生が言ってたのを、今の自分用にアレンジしたルールですね。

たとえば「TikTokの撮影は30分以内に必ず終える」って決めてます。どれだけ失敗したとしても、それを最終成果にします。編集も30分。文字がずれたとか細かいことを気にしてしまうと、何時間でもかかっちゃいますから。YouTubeも同じです。30分ずつ作業を細切れにしていって、全部で2時間以内には完了するようにしてます。

中途半端を恐れず、まずは今日からやってみる

――TOMOKINさんがこれから挑戦したいことについて教えてください!

TOMOKIN

いろいろあって何を話すか悩みますね……。まず、アメリカのTEDに出たこともあって、各国のTEDトークに出たいっていう気持ちがあります。他にも、この間韓国に行ってみて楽しかったので、韓国のテレビ番組にも出てみたいですね。ただ、韓国語は全然しゃべれないんで、質問には全部ビートボックスで返事するとか、そういうエンタメ的なことに挑戦したいです(笑)。

「自分の本を書く」ということにも挑戦したいと、強く思っています。具体的には、パラレルキャリアについての本を書いてみたいですね。

――どうしてパラレルキャリアの本を書こうと思ったんですか?

TOMOKIN

テレビやSNSでパラレルキャリアについて発信してきたので、次はSNSの枠を超え、新たな媒体で発信したいと思ったんです。

たとえば、「2つ以上の仕事を持つことは実は難易度が高くない」という感じで、パラレルキャリアを奨励する内容について書きたいですね。他にも、僕自身がYouTuberもしているので、「YouTuberは無編集であれば、1時間以内に動画を投稿できるので、誰でもすぐに始めることができます」みたいな内容も書いてみたいですね。

――ぜひ読んでみたいです。この記事を読まれている方が、すぐ次に行動を移すために「これやってみたらどう?」ってアドバイスは何かありますか?

TOMOKIN

まずおすすめしたいのはSNSをしっかりやってみることですね。Twitterだったら文字だけで有名になった人もいます。絵が得意だったら、何か思いついた絵を気軽に上げてみるのもおすすめ。

何か多くの人に伝えたい主張があれば、YouTubeに投稿するのもいいと思います。ただ、ガッツリ編集しようと思うとめんどくさくなっちゃうので、無編集で動画を上げてみるとか。思いついたその日中にやってみるといいと思います。

――「とりあえず30分」だったら気軽に始められそうですね。

TOMOKIN

そうですね。高い目標を掲げても、時間がなくなったりモチベーションが続かなかったりして、折れてしまいますしね。なので、そんな時はぜひ「30分縛り」を取り入れてみてください。

もちろん、「30分縛り」でなくとも、まずは行動することが大事だと思います。中途半端だとしても、挑戦し続けていたら、思っていたのと違う形で成功をすることもあるんですよ。そこで、一度ヒットしたら「じゃあこの部分を変えて、似たジャンルをまた上げてみよう」とか、挑戦する中でいろいろ試してみるのがいいと思います。

――多くの挑戦をしてきたTOMOKINさんの言葉だからこそ、説得力がありますね......!

TOMOKIN

「動画編集の技術が重宝されるようになるだろうから極めてみよう」とか、専門的なスキルを身につけるのもいいかもしれませんね。まずは、中途半端と言われることを恐れず、とりあえずやってみるのが良いと思います。

――ありがとうございました!

「まずは始めることが大事」と語るTOMOKINさん

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