日々色好日 #67 「濃藍-koiai-」

特集

日々色好日 #67 「濃藍-koiai-」

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雨の降る夜はいつもよりゆっくり時間が流れるような気がしているので、ノートとペンだけを机に出してゆっくり書き物をして過ごすことが多いです。

日頃考えていることを書き出してみたり、やらなければいけないこと、欲しいもの、下半期の目標、観たい映画や読みたい本のリストを作るなど内容は雑多なものですが、書いていくと頭の中でちらかっている様々なものが整理されて不思議とすっきりした気持ちになります。

じっくり時間をかけて自分と向き合う。雨の夜でなくても、ストレスが溜まっていたり、頭の中がもやもやしているけれど理由がわからない時などにおすすめの過ごしかたです。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:濃藍-koiai-

濃藍は、藍染の中で最も濃い色とされる、藍色と紺色の中間ほどの極めて暗い藍色のことです。

濃藍(こいあい)と書いて「こあい」とも読まれ、古くから存在し、平安時代の法令集『延喜式』にもその名前が登場する歴史の長い伝統色。

ちなみに藍色は「鼠色」と並んで江戸時代に流行した色であり、明るさや濃さ、色味などの違う多くの派生色が存在するそうです。

作品紹介:『In a Safe Place』The Album Leaf

(作品について)『In a Safe Place』はジミー・ラヴェルによるソロプロジェクト、The Album Leaf(アルバム・リーフ)の作品。2004年にリリースされた、繊細なトラックの上でやわらかく耳に届くアコースティックな音による巧みな情景描写が魅力のアルバム。


5、6年前に友人からThe Album Leafを勧めてもらい、『In a Safe Place(安全な場所から)』というタイトルに惹かれて聴き始めたのが最初の出会い。音と空気だけで風景が浮かぶような、言葉など必要のないところまで極められた描写力に圧倒されました。

その当時は「ひきこもりがちな生活を変えよう!」「精神的にも経済的にも社会的にも自立しよう!」と決意し四苦八苦していた真っ只中で、いくつもの小さな挑戦をしてはうまくできずに泣いてばかりいました。みんなができる普通のことを普通にできない自分に深く絶望していた時期です。

それでもあの時「安全な場所」から出ることを自ら選んだのは何故だったのか。

その理由は実はいまだに自分でもよくわかっていません。しかし、目が覚めた時にカーテンの向こうが明るいことや、風に舞い上がる花びら、洗濯物を干している時に見たまっすぐな朝の光と、電車の中でスマホを見ていた顔をあげてふいに見た景色。誰かの熱意や、あたたかな優しさに触れた瞬間など、安全な場所からは決して見ることができなかった美しく尊い光景が、いま目の前に広がっています。

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