日々色好日 #61 「白練-shironeri-」

特集

日々色好日 #61 「白練-shironeri-」

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仕立てのいい白Tシャツやホワイトデニム、リネンの白シャツに白いワンピース……

ぱりっと爽やかな白い服を着こなすのは「こなれた大人」の証であるようで憧れがあります。

そんなわけで毎年、今年の春夏こそ白を着るぞ、という気持ちで何かしら白い服を買うのですが、大抵の場合は何かしらこぼしたりしてダメにしてしまい落ち込むことがほとんどです。

いつか白い服を軽やかに着こなし、汚さないで大切に扱うことができるようになろう!とは思いますが、今日も盛大に服に飲み物をこぼしたので、いつになることやら……という感じです。

そそっかしいのは生まれつきですが、せめて洋服を汚さないくらいの動作の丁寧さを普段から心がけていきたいなと思います。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:白練-shironeri-

白練は真っ白い練絹のようなやわらかい白色のことです。

生絹(精練されていない絹)の黄色みを消し去る技法を白練と呼び、その白練した光沢のある絹の白を名前にした伝統色とされています。

古代から神聖さの象徴とされる色として使用され、近年では清潔で高貴な色として愛用されてきたそうです。

作品紹介:『香港の甘い豆腐』大島真寿美

(あらすじ)無気力な17歳の主人公・彩美。それまで存在すらも知らなかった父親に会うために、突然母親に強引に連れていかれたのは香港だった。はじめは不機嫌でいつづけた彩美だったが、香港で出会う人々や街の熱気に触れて少しずつ気持ちが解けていく。香港の喧騒の中でゆっくりと成長していく少女の姿を描く、作家・大島真寿美によるやさしくあたたかな物語。

この作品を読み進めていくうちに、誰かのせいにして不機嫌を爆発させている主人公の姿になんとなく昔の自分を重ねてしまい、自立することについてぼんやりと考えました。

自立することというのは「誰かの助けを借りない」のではなく、自分のことすべてに責任を持つことなのではないか。

自分が選んだもの、自分がしたいと思ってしたこと、言いたいと思って言ったことは、結果がどうであれ誰かのせいにしない、そういうことなのかもしれない、と。

『香港の甘い豆腐』の主人公・彩美も、最初こそ何もかもを誰かのせいにしていましたが、物語の中盤では香港に滞在することを自分自身で決める場面が出てきます。

そんなふうにして彩美が成長していく姿が、香港の活気と街の持つ熱量とともに瑞々しく描かれているのが印象的でした。

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