日々色好日 #46 「水縹-mihanada-」

特集

日々色好日 #46 「水縹-mihanada-」

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洗うことが好きです。日々の洗濯や食器洗いはもちろん、お風呂で髪を洗うのも、たまにスニーカーを洗うことも、ごくまれに洗車機で車を洗うことも好きです。

晴れた日にマスクを手洗いして干したとき、ふいに「悲しみも嫌なことも洗って流して乾かせばいいんだな」と思いました。

ひとによってやり方は違うし、時間はかかるかもしれないけれど、物質だけではなく心だって洗えるはず。

生きてさえいれば何度だって、洗って乾かして新しく始めることができるような、そんな気がしています。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:水縹-mihanada-

水縹は薄い藍染の色、明るい青色のこと。

「みはなだ」以外に「みずはなだ」と読まれることもあり、『万葉集』にもその名前が登場する古くからの伝統色名です。

中世まで水縹と「水色」はどちらも同じ明るい青色を指す名前として使われていましたが、江戸時代になると「水色」が主流になり、そのまま現在に至ります。

作品紹介:『きみがさびしい時に見る本』じょじむら

独特なタッチのイラストと手書きの文字。この作品は唯一の登場人物である「うつねこ」との会話で話が進んでいきます。

なんとなく寂しくて、すごく寂しくて、でも誰かに連絡したり、誰かに寂しいと言えない。

「大人だし、寂しいと思ってはいけない」

「迷惑かもしれないし、連絡できない」

私自身がそうであるように、きっとそういった考えを持って寂しさを抱えている人は多いと思います。

「うつねこ」はまるで昔からの友人のように接してくれるのですが、さびしい気持ちの人を無理に励ますわけではなく、かといって寄り添うわけでもなく、たださびしさを感じていることを「なんとなくさびしい時、あるよね……」と受け入れてくれるのです。

いつだってどんなときだって、自分のことを受け入れてくれる誰かがいるということは生きていくうえで大きな力になります。

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