少しの外出をするのにも細心の注意を払わなければいけない。
この状況はいつまで続くのかという不安や恐怖、あるいは誰かへの怒りで溢れている世の中ですが、もうそのような感情を持ち出している場合ではないと感じています。
後ろを振り返るとそうであったように、私たち人間は困難に立ち向かうために協力することができるはず。
こんな時だからこそ、せめて手をとりあって少しでも光のあるほうへ。
それでは、本日の伝統色を紹介します。
目次
伝統色紹介:真紅-shinku-
真紅とは深みのある真っ赤な紅色のこと。
茜や蘇芳などの混ざった紅色ではなく、正真正銘の紅花のみの染め色であることから「真紅」という強調された色名にっています。
遥か昔より紅色は人々を魅了してきましたが、紅花がとても高価なこともあり、真紅のように濃い紅色は一定の地位を持つ人物以外が身につけてはいけない禁色とされていたそうです。
作品紹介:『ひかりぼっち』マヒトゥ・ザ・ピーポー(著) /佐内正史(写真)
「あなたがあなた自身である限り、誰にも負けることはない。」
オルタナティブロックバンドGEZANのフロントマン、マヒトゥ・ザ・ピーポーによるエッセイ集。
本書を読んでいて、これは「エッセイ集」よりも「記録集」と言ったほうがしっくりくるように感じました。目を凝らしていないと気づかないような、日々の中にある小さな光を集めた彼だけのやさしく美しい記録集。
生きていくことと死んでいくこと。
光があるからこそ闇が存在していること。
わたしは誰で、あなたが誰なのかということ。
紡がれる言葉のひとつひとつが微かに光をはらんでいて、どれほど暗く寒い場所にいたとしても、この本を開くと体の中に明かりが灯るような気持ちになります。