日々色好日 #34 「灰汁色-Akuiro-」

特集

日々色好日 #34 「灰汁色-Akuiro-」

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夜更かしが好きなので深夜まで本を読んだり映画を見たりぼんやりしたりすることが多々あります。

ひとりきりの静寂と暗闇。それを存分に堪能できるのは素敵なのですが、時々なぜか無性に寂しくなることもあり……。そういう時は窓の外をそっとうかがって、知らない人の家にあかりが灯っているのを探します。

顔も名前も知らない誰かもいまこの時間を過ごしている。そう思うと、奇妙にあたたかな気持ちになるのです。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:灰汁色-Akuiro-

灰汁色は灰汁のような黄色味がかかった灰色のことを指します。

この場合の灰汁は食材のえぐみなどを含んだ成分(食品アク)のことではなく、わら焼きを燃やしてできた灰にお湯を注いだもののうわずみのこと。

灰汁は古くから染色の媒染剤(媒染染料を染着・発色させるためのもの)や布の洗剤として使用されてきたそうです。

作品紹介:『わたしのごちそう365』寿木けい

『わたしのごちそう365』は文筆家・寿木けいによるTwitterアカウント「きょうの140字ごはん」が書籍化した一冊。手に入りやすいいつもの食材で作る簡単かつ独創的なレシピと暮らしにまつわるエッセイが収録されています。

自分の体と心と生活は、自分が選び食べたものでつくられていく。

当たり前だけど忘れがちな作ることと食べることについて、それがどんなに大切なことであるかということを、この本を読むたびに気づかされます。

私は美味しいものを食べることが大好きです。自分で作る日々のごはんも嫌いではありません。でも、「忙しい」「疲れてる」「面倒くさい」という理由から食事を作ることを投げ出しかける日も当たり前にあります。

それでも、今日はもう無理だと思って向かったコンビニでカップ麺やお弁当を選ばずに油揚げやカット野菜などの食材を買って帰ってくることができるのは、心の中にいつでもこの本の存在があるからだと思っています。

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