日々色好日  #33 「若紫-Wakamurasaki-」

特集

日々色好日  #33 「若紫-Wakamurasaki-」

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便利であるはずのスマートフォンが、孤独や不安、あるいは閉塞感の元になることがあるような気がしています。

私自身、スマホがそばにないとまるで誰もそばにいないような寂しい気持ちになってしまうことがあるのです。

でも逆の場合もあって、いつでもどこでも誰かと繋がっていることが窮屈に感じることもあります。難しいですね。

ほどほどで心地いいスマホとの距離感をつかむのには、まだしばらく時間がかかりそうです。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:若紫-Wakamurasaki-

若紫とは明るい赤みの紫色のこと。

『源氏物語』にも見られる有名な色名ですが当時は色名として確立しておらず、それ以前の和歌などを見ても色の名前というよりは若い(明るい)紫を表す形容詞として使用されていました。

当時の薄い紫色は「薄色(うすいろ)」「浅紫(あさむらさき)」などですが、若紫はそれよりも濃い紫を指します。

若紫が色名として登場するようになったのは江戸時代からだそうです。

作品紹介:『Heaven's Drive (feat.vividboooy)』(sic)boy、KM

この曲のエモーショナルなメロディーを聴くと、ある風景を思い出します。

数年前ひとりで東京に滞在していた時に眠れずに街を歩き回っていた一週間がありました。

深夜から早朝まで延々と昨日選ばなかった道を歩き続け、日がのぼる頃にビジネスホテルに帰る。

わざわざ東京に来てまでおかしなことをしていたなと今では笑ってしまいますが、当時は一週間だけ手に入れた本物の自由がとても嬉しくてひたすら興奮していたことを覚えています。言い方は悪いですが、誰にも心配をかけないことがこんなに清々しいということをそれまで知らなかったのです。

過ぎ去っていく車のテールランプを見つめていたあの瞬間、あの時の自由の味。いつかもう一度、あの清々しさや興奮を味わいたいなとひそかに思っています。

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