日々色好日 #29 「栗梅-Kiriume-」

特集

日々色好日 #29 「栗梅-Kiriume-」

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昨年、友人たちと富士山麓にキャンプに行った時のこと。

友人のひとりが火をおこしてくれてたき火をしたのですが、霧のたちこめる中でたき火にあたりながら炎を見つめているとだんだんと心が静かになっていって体もあたたまり、なにかにぐっと集中している時と似た気持ちになりました。

あれは今でもうまく言語化できない不思議な気持ちですが、「これはアパートのガスコンロでは体験できないな……」と思ったことだけはしっかりと覚えています。

それでは、本日の伝統色を紹介します。

伝統色紹介:栗梅-Kiriume-

栗梅は栗色を帯びた濃い赤茶色のことを指します。栗や梅から連想する色よりも鈍くくすんだ色合いの伝統色です。

江戸時代から愛された色で、特に江戸時代中期ごろに流行したそう。

色名の由来は「栗色の梅染」が略されたものとされており、現代でも和服や和装小物、化粧品などに幅広く使用されています。

作品紹介:『DEMAGOG』キタニタツヤ

DEMAGOG』はキタニタツヤの3rdアルバム。

互いに疑い合う社会で誰かの何かが少しずつすり減っていくことを連想する楽曲が多く収録されています。

自分には非日常的な出来事は起こり得ないと思っているとしても平和な日常の裏側は必ず不穏な非日常で、それは案外簡単にひっくりかえるのかもしれない。

揉み消せるような小さな火種もいつの間にか大きな炎として襲いかかる可能性があります。

このアルバムを聴いているとそう考える瞬間が必ずあって、比較的楽観的な私でも静かにぞっとします。

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