友達や家族など周りに落ち着いた人が多く、自分が激情家なのがコンプレックスで、どんな時でも冷静な人になりたいとずっと思っていました。
しかし人には向き不向きというものがありますし、それを無視した付け焼き刃の冷静さや落ち着きはすぐにボロが出てしまいます。何年も観察し、考え、挑戦し、失敗し、そしてやがて「冷静であることが必ずしも格好いいわけではない」という考えに至りました。
もちろん冷静も落ち着きも持つべきですが、純粋な情熱と熱い姿勢が必要になる場面は、大人になってから増えたような気がしています。
それでは、本日の伝統色を紹介します。
目次
伝統色紹介:洋紅色-youkousyoku-
洋紅色は深く鮮やかな紅赤色の「ようべに」とも読まれる伝統色です。
洋名は「カーマイン」。カーマインはサボテンに寄生するカイガラムシの雌だけから得られる「コチニール色素」で作られており、食品の着色料や化粧品、絵の具など現代でも多く使用されています。
作品紹介:『But She Cries』kZm
人の多い場所でぼんやりするのが好きで、そういう時は大抵この曲を聴いています。
柔らかなトラックの上でkZmの歌声が味わい深く響くのを聴いていると、何故だかとても安心するのです。
主演ではなく助演でもなく、エキストラよりももっとずっと薄い存在としてストーリーが紡がれるのを見ているだけの時間を持つことがとても必要な時があって、そういう時は大抵、駅の改札前で誰かを待っているフリをして行き交う人達を眺めています。
今ここにいるひとりひとりに役名があって、目的があって、帰る場所があって、生きているもの全てに物語は平等に与えられている。
そう考えると、なんだか大きな本棚にきっちりと詰め込まれた文庫本を眺めているような、途方もない気持ちになります。