【今週のことばたち#1】夢を現実にするのは人である(ウォルト・ディズニー)

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【今週のことばたち#1】夢を現実にするのは人である(ウォルト・ディズニー)

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はじめました

はじめまして。今回から、この be-topia で名言のコラムを連載させて頂くことになりました伊吹一(いぶきはじめ)と言います。本業は脚本家ですが、まだまだ新米で、日々あがきながら、なんとか生きています。

はじめました、なんていうと冷やし中華のようですが(笑)、このコラムでは、「名言」を扱います。読者のみなさんと一緒に、古今東西のいわゆる「名言」をゆるく楽しく紐解いていくなかで、みなさんにちょっと元気になってもらったり、ほっと一息ついてもらえたら嬉しいなと思っています。

記念すべき初回のことばは⋯⋯

ということで。記念すべき初回に取り上げるのは、ウォルト・ディズニーのことばです。

ウォルト・ディズニーといえば、あのミッキーマウスの生みの親。現在のディズニーランドやディズニー映画の元を作った人物であることは、きっと、世界中の誰もが知っているはずです。僕自身も昔から大のディズニー映画好きで、特に「アラジン」が大好きでした。

ファンタジー、ロマンス、アドベンチャー、⋯⋯すべてのワクワクが詰まった宝石箱のようなディズニーのコンテンツは、まさに「魔法」と言っていいくらい、夢があり、心揺さぶられるなにかがあると思います(そういえば、去年公開された実写版も最高でしたね。ジーニーの実写は、ロビン・ウィリアムズなき今、ウィル・スミスしかできなかったと思います。⋯⋯ごめんなさい。少し脇道にそれました)。

そんな、世界中の子どもたちはもちろん、大人たちをも「魔法」にかけ、「夢」を与え続けているディズニーのことば。それが「夢を現実にするのは人である」です。

あなたの「心沸き立つこと」はなんですか?

僕たちが生きる「今」という時間、「現実」は決して楽なこと、楽しいことばかりではありません。すべての人が家族、恋愛、仕事、など、あらゆることに悩み、苛立ち、戸惑い、もやもやを抱えながら生きているのではないかと思います。それは、一見明るく見える人も同じはずで。人というのは、悩みや苦しいこととともに生きていかざるを得ない存在なのかな、と思ってしまうくらいです。

ただ、一方で、「心沸き立つこと」もまた、僕たちの人生には存在します。素敵な人と出逢えた、仕事がうまくいって誰かに喜んでもらえた。そんな大きなことだけでなく、夕飯に作った餃子が美味しくできたとか、新しく買ってみたアロマが凄くいい匂いだったとか、そういったことも含めて、「心沸き立つこと」なんじゃないかなと思います。

そんな人生を生きる中で、僕たちは夢を見ます。希望を描きます。ああなったらいいな、こうなったらいいなと。好きな子と付き合いたい、叶えたい将来の夢がある、素敵なお家に住みたいというのは、すべて夢であり、希望です。

僕たちの想像力に制限はありません。想像の範囲であれば、空も飛べるし、宇宙にも行けます。頑張れば、宇宙の外にも出れるかもしれません。それこそが想像力の凄さであり、豊かさです。

ただ、僕たちは往々にして、この夢や希望を「しょせん夢だ、しょせん希望だ」と思ってしまいます。小さい頃には夢を語っていたのに、歳を取るにつれ、「夢は夢、現実は現実」などと言い出すようになります。その事自体を「大人になる」なんて表現します。

でも、そんな考え方に対して、ウォルト・ディズニーはNOを突きつけます。「夢を現実にするのは人である」と。あらゆる夢や希望、それを現実にできるのは人だけなんだ、と。

夢を描いた本人が、努力したり、仲間を募ったりするなかで、夢は少しずつリアルに近づいていき、やがて現実になっていく。ここ大切なのは、夢はただ「描く」だけのものではなく、それを現実にするための「努力や工夫」が必要だということです。ただの夢も、その人が頑張ったり、考えたりすることで、もしかすると現実になる。

こう考えていくと、人間には「夢を描き、そして、それを現実にする力があること」に気づきます。そして、それはまさに「魔法」そのものなんじゃないかと思います。魔法なんていうと、大げさに聞こえますが、「今日の夜は最高に美味しいとんかつを食べたい」と思って、美味しいとんかつの作り方を調べて、準備して、丁寧に料理して美味しいとんかつを作るのも、夢を描き、現実にする魔法といえるはずです。描いた夢(空想)を実現させる意味で。

自分にかけた魔法が、いつか誰かに届くまで

ここからは単なる妄想ですが、ウォルト・ディズニーは、このことばを「自分が魔法を失いそうになったとき」に考えたり、言ったんじゃないかなって思います。夢や魔法を生み出す仕事は、過酷です。偉人とはいえ人間です。なかなかうまく行かないだろうし、くじけたくなるときもある。

だけど、「夢を現実にするのは、人なんだ」。そう思うだけで、一気に力を沸き立たせる。自分には夢を現実にする魔法のような力があるんだ。そう思って、自分の思う夢のために頑張り続けたんじゃないかなって思います。

僕自身、この名言を夢を諦めそうになるときに思い出します。

僕の夢は素敵な脚本家になることです。月9や大河ドラマは書けなくてもいいですが、駅ホームのベンチに座り込んでしまうくらい疲れてしまった人や、電車の中で泣いてしまっている人が少しでも元気をもらえるようなお話を生み出す脚本家になりたいと思っています。

ですが、脚本家は資格のある仕事ではありません。お話を生み出す力を磨き、色んな人と出会い、小さなチャンスを掴んで一つずつものにしなければ、次はありません。途方も無いですし、ほとんど無理なんじゃないかって思うときもあります。でも、そんな時思うんです。「夢を現実にするのは、自分なんだ」って。

「かも」というささやかな希望

本当のところは分からないですが、きっと僕たちの人生は一回きりです。そんな一回きりの人生を、「現実は厳しくて夢は叶わない」と考えて生きるのと、「夢は現実にすることができる、それが人間の力なんだ」と考えて生きるのでは、世界の見え方が違ってくるんじゃないかなって思います。

もちろん、苦しいときはあります。すべてが嫌になるときもあります。でも、最後の最後の部分で、「もしかしたら夢は叶うかも」って思えるのは、それだけで生きるつっかえ棒になる気がするんです。その「かも」が、生きる希望そのものなんじゃないかって。

今回は、ウォルト・ディズニーのことばを取り上げました。次回以降も古今東西のさまざまな名言を取り上げて、あれこれゆるく考えられたらと思っています。よろしければ、次回もまたお読み下さい。それでは、それぞれの明日が少しでも素敵な日になりますように。

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