絶対にハズさない店、知りたくない?Twitterフォロワー数5万人超の人気グルメブロガー・伊藤初美の「お店探しのマイルール」

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絶対にハズさない店、知りたくない?Twitterフォロワー数5万人超の人気グルメブロガー・伊藤初美の「お店探しのマイルール」

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「食べログでは点数評価がついていないお店を中心に探します。新しいお店やまだ人に知られていないようなお店に興味があるんですよ」

そう語るのは、年間400軒以上の飲食店を巡り、グルメ情報を発信しているグルメブロガーの伊藤初美さん。Twitterのフォロワー数5万人超え、「東京カレンダー」や「一休.com」など有名メディアでもグルメ関連の記事を手掛けるほか、2018年11月からはオンラインサロン「東京グルメサロン」を主宰しています。

いったいどのような視点でお店を巡り、発信しているのでしょうか?

今回は、伊藤さんが選んでくれた、すき焼きとワインのお店『厨 七代目松五郎』で、グルメブロガーを始めたきっかけや、ハズさないお店探しのポイントなどを伺いました。

「最初からグルメに興味があったわけじゃなかった」

上條

本日のお店選びも伊藤さんがされたんですよね!

伊藤

はい!今日は取材してもらえるということで、とっておきのお店を選びました。こちらのお店は、名物のすき鍋をはじめとするお肉料理がどれも絶品で、タパスも半年に一度変わるので何度来ても楽しめます。

すき鍋というとハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、カジュアルにいただけてお値段もリーズナブルなので、どんなシーンでも利用しやすいんですよ。かしこまった感じではなく気軽にお話ができればと思って選びました。

伊藤さんおすすめの一品・トリュフバターポテト

ここでメニューを見ながら、スパークリングワインを注文。メインのすき鍋を注文する前に、伊藤さんおすすめの一品料理「トリュフバターポテト」「自家製セロリポン酢」「大根の唐揚げ」を注文しました。

上條

伊藤さんがグルメ情報を発信するようになったきっかけはなんだったのですか?

伊藤

もともと文章を書くのが好きだったので、大学生のころに自分のブログを作って毎日更新していました。ブログには、授業のことやインターンで働いていた会社での出来事を書いていました。ただ、徐々にブログがいろんな人に見られるようになってきて……日々の愚痴だったり会社のことなどを自由に書けなくなってきてしまったんです。

匿名の掲示板で叩かれたことすらありました。それなら、誰にも迷惑をかけない内容にしようと思い自分が食べたものを載せるように。もうこれなら文句ないだろ!って(笑)。今思えば、だいぶ消極的なきっかけでした。

上條

自分が食べたものというのは、今のようなお店や料理の紹介ですか?

伊藤

いいえ、そのころはおいしいお店巡りはしてなくて、「今日のランチはコンビニのおにぎりを食べました」みたいな内容がメインです(笑)。当時はグルメに興味があったというわけではなく、書いたことに対して読者からコメントをもらうのがうれしかったんだと思います。
たまに外食をしたとき、そこで食べたものやお店の紹介をするようになり、徐々にその割合が増えていったという感じですね。

上條

今ではTwitterで5万人を超えるフォロワーをもつ「アルファ」アカウントに……!

伊藤

ありがたいことにたくさんの方に見てもらっています。グルメにまつわる情報を発信し始めてから、読者の方がお店選びの際に、どんなことを気にしているかだんだんと分かってきて。ただ料理の写真を載せたり感想を書いたりするのでは足りないと感じ、駅からの距離や予算、「カウンターと個室があります」などと内観の詳細をまとめて書くようになりました。自分がお店を選ぶときも気にするポイントですね。

上條

たしかに!料理以外にも重要なポイントってたくさんありますよね。伊藤さんが「紹介したい!」と思うお店の共通点ってなんですか!?

伊藤

「このお店ではこれを食べておけ!」みたいな看板メニューがあると紹介しやすいですね。人からおすすめを聞かれたときにパッと思い浮かぶのって、魅力的な一品があるお店な気がします。

Twitterでは、敷居が低めのお店やひとりでも入りやすいお店、デートに使えるお店などを紹介しています。私のフォロワーさんは比較的若い方が多いので、予算が低いお店のほうがよい反応をもらえますね。ツイートを見て「今夜行ってみよう」と思ってほしいので、予約が取りやすいお店が多いです。

上條

なるほど〜〜〜!まとめると、若い人が気軽に入りやすいお店を、一品料理とともに利便性や雰囲気などの情報と合わせて紹介しているんですね。ツイートを見た人も、「このお店、渋谷にあって、すき鍋とトリュフバターがのったポテトがおいしいらしいから行こうよ!」って誘いやすいですもんね……!考え尽くされてる。みんなに参考にされるわけだ〜!

オープンしたてのお店、口コミがないお店に行ってみる

上條

普段はどこから飲食店の情報を仕入れているんですか?

伊藤

普通に「食べログ」で探してますよ!たとえば、渋谷で飲むことになったら、渋谷のお店をオープン順に並べて新しいほうから見ます。もしくは、点数順にして点数がついていないお店に行きますね。

上條

え、点数がついてないお店を見るんですか??

伊藤

点数がついていない=口コミがまだない状態。ということはオープンしたての新しいお店である可能性が高いですよね!みんなが知ってるお店を紹介しても発見がないじゃないですか。あまり他の人が行っていないお店に興味があるんです!

お店選びに失敗するのがこわくても、「一杯だけ飲んでいこう」と割り切って入ってみる

上條

新しいお店に行きたいと思いつつ、「失敗したくない」という気持ちからいつも同じお店にばかり行ってしまうんですよね……。

伊藤

行ったことのないお店に入るのは、誰しも勇気がいることですよね!誰かと一緒のときより、一人のときの方が挑戦しやすいかなと個人的には思います。「あんまり好みじゃないお店だったときは一杯だけ飲んで帰ればいいや」って、割り切って入ってみてはどうでしょう。

上條

一人のときは新規開拓のチャンスってことですね!大人数での飲み会の幹事を任されたときなど、絶対に失敗したくないシーンではどういう選び方をするのがベストでしょう?

伊藤

そのエリアに詳しい人に聞くのが確実だと思います。

私が主宰しているオンラインコミュニティでも、「今夜、急遽上司と飲みに行くことになりました。五反田駅周辺でいいお店を知りませんか?」とか「北海道出張が入ったんですが、ここは行っておいたほうがいいというお店はありますか?」という書き込みが結構あります。それに対して、地元の人や職場が近くてよく知ってるという人が「このお店はどう?」って提案しているんです。

ここでメイン料理の「すき鍋」が登場します。

上條

メインが登場ですね!わー見た目も美しい!!

伊藤

黒毛和牛のリブロースを贅沢につかったすき鍋です。最初のお肉はオーナーやシェフがレアで仕上げてくれるので、お肉本来のおいしさを味わえますよ。

上條

おいしい料理を提供したいというオーナーさんの想いが伝わってきますね!ところで、こちらのお店を知ったきっかけは?

伊藤

お店を初めて訪れたときに、お鍋を作ってくれたのがオーナーの森さんでした。それがすっごくおいしくて衝撃的だったので、当時私がライターをやっていた「東京カレンダー」というメディアでお店を紹介する記事を書かせてもらったんです。それを読んで、すごく喜んでくれて。

右がオーナーの森さん

伊藤

「牛しゃぶうどん」もおすすめですよ。牛すき焼きの大きいお肉に下にうどんが入っていて、おだしをかけて仕上げるんです。

上條

ちょっとつっこんだ質問ですが……外食費の工面はどうしてるんですか?

伊藤

いや〜、エンゲル係数はやばいですよ!(笑)ファッションにあまり興味がないし、物欲もそんなにないのでどうにか。いや、どうにもなってないですけどね(笑)。

でも、そのぶん得るものが大きいです。グルメ記事のネタになるし、なにより人とのつながりができますからね!

上條

普段、自炊もされるんですか?

伊藤

しますよ!毎日外食だと栄養がバランスが偏ってしまうので、何も予定がない日はまっすぐ家に帰って料理を作ります。今年はもう少し自炊の日を増やしたいですね。

グルメへの熱量が同じ人が集まるオンラインサロンの立ち上げ

上條

伊藤さんはオンラインサロン「東京グルメサロン」を主宰しているとお聞きしました。サロンではどんな活動をしているんですか?

伊藤

私が企画するオフ会が月に3〜4回。あとは、Facebookのグループでお店の情報を交換したり、メンバーがオフ会を企画したりすることもあります。当日飲める人を募る「突発飲み」なんてのもありますね。

上條

楽しそう!なぜオンラインサロンをやろうと思ったんですか?

伊藤

これもまた偶然の出会いで、運営しているCAMPFIREの方がたまたまTwitterを見てくれていて「グルメのオンラインサロンをやりませんか?」と連絡をくださったんです。最初は即、断りました。

上條

即お断り(笑)、どうしてですか?

伊藤

Twitterでグルメ情報を毎日無料で配信しているので、サロンの会員になってお金を払ってまで見る人はいないんじゃないかと思ったんです。

ただ、一度どういうふうにやるのか話を聞きにいって、その日の夜に「グルメに関する情報交換するサロンがあったら入りたい人はいますか?」とツイートしたところ、30〜40人の方から反応をもらえて。意外と需要があるのかも、と思い、お試しで3ヶ月間・30人限定でやってみることにしました。

上條

スタートしてみて、反応はいかがでした?

伊藤

募集開始3分で満枠になりました(驚)!

上條

すごい!

伊藤

そこから少しずつ増えて、現在の会員数は130人です(※次回の募集は2月1日0時~です。定員になり次第終了です。)メンバーは若い人が多くて、20代が4割で、30代を含めると8割になります。男女比は半々ですね。

上條

若い人が多いのはなぜなんでしょう?

伊藤

「一緒に飲みに行ける友達がほしい」という理由で入る人が多いですね。
20代前半の子に聞いたら「周りとグルメの熱量が合わない」と言っていました。「フレンチの1万円のコースを食べに行きたいけど、周りに誘える子がいない」と。たしかに、ファッションにお金を使う子がいれば、グルメにお金を使う子もいますもんね。サロンはその熱量や価値観が一致するからいいんですよ。

グルメを通じて人と人、お店とお客さんをつなげたい

伊藤

お腹がいっぱいになってきましたね!(ここでもう一杯ドリンクを頼む)

上條

ほんと、食べ応えのあるお鍋ですね!

伊藤

私、会議室で名刺交換をするより、こういう場でしたほうが仕事につながったり、心が通い合った仲になれると思うんです。最初の出会いがかしこまった雰囲気の会議室か、砕けた雰囲気の飲食店か……それによって後々の距離感が変わってくる気がします。

上條

たしかに。親しくなって話が盛り上がるなかで、「そういうスキルもあるんだ。じゃあこれやってみない?」みたいな流れで仕事につながることもありそうですね。

伊藤

そうそう。

上條

伊藤さんが人生のテーマとされている「グルメはコミュニケーション」という考え方にもつながってきますよね?

伊藤

はい。食事というのは、ただ食べるという行為だけではないと思っています。誰と時間を過ごすかも重要だし、会話をすることで信頼関係も生まれますよね。私はいつも「人生であと何回食事ができるんだろう」と考えていて。だからこそ、毎回の食事において誰とどこで何を食べてどんなコミュニケーションを取るかをとても大切にしているんです。

上條

グルメ情報の発信をやっていてよかったと思うことはありますか?

伊藤

お店とお客さんをつなげたいと思っているので、その両方から「ありがとう」と言ってもらえたときはうれしいですね。先日もあるお店から「Twitterでご紹介してくださったおかげですごく反響がありました」とお礼のDMをいただきました。そういった反応があると、やっててよかったなと思います。

上條

最後に、これからどんなお店に行きたいか、グルメを通じてどんなふうに人と関わっていきたいかを教えてください!

伊藤

去年あまりできなかったので、もっとランチを開拓したいと思っています。ランチ情報は、Twitterのフォロワーさんからいただく反応などから、需要があると思いつつもこれまで注力できていなかった部分。今年こそ、いろいろなお店に食べに行って素敵なお店を発掘したいです。

また、私が所属しているいろいろなコミュ二ティと、東京グルメサロンのメンバーをつなげられたらと考えています。知り合いのマーケティング会社の方と、IT系の仕事をしているメンバーとか。せっかくサロンに入ってもらったので、どんどん横のつながりをつくってほしいですね!

上條

ありがとうございました!

取材協力

店名:厨 七代目松五郎
住所:東京都渋谷区円山町5-4 フィールA 1F
電話:050-5589-6429
営業時間:[月〜土]17:00〜25:00 (L.O.24:00) [日・祝]17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:なし
公式サイト :http://7matsugoro.com/
食べログページ:https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13147124/

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